大谷翔平の大好物「IN-N-OUT」現地報告 from Los Angeles
IN-N-OUT (インアンドアウト)は、米国のハンバーガーチェーン店だ。
ホームページで、
Fresh
Simple
Delicious
と謳っている通り、新鮮で、シンプルで、うまい!
エンゼルス時代、大谷選手が記者に「アメリカで一番好きな食べ物は?」と聞かれて「IN-N-OUT」と即答したことで、日本でもその名を知られるようになった。
ドジャース入団後も、ファンフェスタで 「IN-N-OUT がお気に入り」と公言している。
IN-N-OUT は、1948年にカリフォルニア州ロサンゼルスの郊外で創業。
超人気店だが、海外進出どころか米国内でも西海岸にしか展開していない。品質維持のためにローカル性を重んじる経営者の方針だそうだ。
店名の IN-N-OUT は、 IN and OUT の省略形で、「(車で)入って、出る」
という意味だ。つまり、もともとはドライブスルーだった。
今もドライブスルーがメインだが、店内で食べることもできる。
メニューは至って簡単で、バーガーは、
Hamburger (ハンバーガー)
Cheese burger (チーズバーガー)
Double-Double (ダブルチーズバーガー)
の3種類のみだ。
サイドメニューは、フレンチフライしかない。
このシンプルさが魅力の一つだ。
とは言っても、
Not so secret menu(それほど秘密ではないメニュー)
と称して、ホームページのメニューにはちゃんと載っている「裏メニュー」が存在する。
飲み物はセルフサービスで、コップのサイズによって値段が異なる。
いくらでもおかわりのできるドリンクバー形式なので、店内で食べる客は、
たいていみな小さいサイズを選ぶ。大きいサイズを選ぶのはドライブスルーの客だけだ。
トレーに敷いているペーパーマットに、
Sourced fresh. Made fresh.
と書かれている通り、新鮮な食材を使い、焼き立てを提供している。
冷凍食材や添加物は一切使わず、バーガーは客の注文を受けてから焼く。
パテは、100パーセント米国産の牛肉を使用。
バンもその場でトーストするので、温かいまま出てくる。
レタスは新鮮な手摘みで、シャキシャキとした食感がある。
フレンチフライも店内の厨房で生のジャガイモの皮を剥いて揚げる。
2人で Double-Double 、フレンチフライ、ドリンク(M)を注文した。
レタス、トマト、オニオンを増量(無料)で、2人分、計23ドル。
昨今の円安の状況下では、コスパは良い。
見た目は何の変哲もないフツーのバーガーなのだが、いざ食べてみると、
一口で違いが分かる。
フレッシュでジューシーで、世界展開している巨大チェーン店とは比べ物にならない。
ハリウッドのセレブ御用達とか、東海岸からわざわざ車で食べに来るとか、
そういう話もまんざら嘘ではなさそうだ。
さて、ここまでなら、「うまいぞ!コスパもいいぞ!」というただの食レポなのだが、IN-N-OUT はただのバーガー店ではない。
なんと、IN-N-OUT には、「博物館」がある!
IN-N-OUT Burger Museum と呼ばれている。
とは言え、実は何のことはない、1号店のレプリカだ。
ロサンゼルスの郊外、Baldwin Park という地区にある。
さらに、なんと、IN-N-OUT には「大学」がある!
確かに IN-N-OUT University と書かれている。
とは言え、これも何のことはない、従業員のトレーニングセンターだ。
この「大学」には、購買部(Company Store)が併設されている。
名目上は従業員専用の売店ということだが、実際には観光客用の
おみやげショップだ。
衣料品を中心にいろいろな IN-N-OUT グッズが揃っている。
可愛いペットの服まで売っている。
これは、つい衝動買いしてしまった Tシャツ。20ドル。
IN-N-OUT は、米国では早くからカリスマ的人気のあるバーガー店だが、
日本ではずっと無名だった。
それが、大谷翔平のひと言で一躍有名になった。
昨年6月、東京で「1日限定」のポップアップストアを開いたところ、
6時間待ちの行列ができたとか。
大谷人気恐るべし!
先行記事
IN-N-OUT については、note で Kazuya さま、D. Silverling さまの先行記事があります。具体的なメニュー、企業としての社風など、詳しく紹介されています。
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