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Photo by
koichiakamine
入院中に感じた、本当に大切なもの
私には、小学校1年生の娘がいる。
先日、私が手術のため入院することになった。
1週間の入院で、命に関わるような大手術とかではないけれど、
子どもにとっては相当不安だったようで、
手術が決まってからというもの、夜になると、
「ママ、死なん?」
と毎日のように泣きながら聞いてくるようになった。
そのたびに、「大丈夫だよ。死なんよ。」と伝えていたけど、
私も、正直不安だし、怖かった。
いよいよ入院の日の朝。
娘は、いつも通り登校していき、特に寂しそうにすることもなく、元気に別れた。
その後1週間の入院生活を経て、無事に退院。
そろそろ学校から帰ってくるころかな、と通学路まで出て出迎えた。
私の姿を見たとたん、手を振って、走ってくる。
そして私に抱きついて、しばらく動かない。
顔をのぞいて見ると、
じわっと涙を目に溜めて泣いている。
怖かったね。寂しかったね。
でもがまんしてたんだね。
入院中、家族に支えられて生きていることを、とても強く感じた。
心配して、励ましてくれる家族の姿と言葉が、どれだけ支えになり、力になったか。
手術や入院の、不安や苦しみの中、私にとって、本当に大切なものって、家族なんだと強く思った。
日頃の私は、娘にとって、きっと、しょっちゅうイライラしている母親だったと思う。顔色をうかがう対象の存在だったと思う。
そして、外面を気にする性分で、職場の人間関係などには敏感で、嫌われないようにと、びくびくしながら生きてきたように思う。
日常の、小さなストレスが積み重なり、溜め込んで、爆発して、イライラを娘や夫にぶつけてしまっていた。
大げさかもしれないけど、手術でまだ生きていけることになった。
残りの人生、自分にとって本当に大切なものを、大切にして生きていきたい。
この気持ちを、ずっと忘れないで生きていきたい。