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ブックオフ不正会計を読み解く

2024年10月15日、ブックオフグループホールディングスで起きた不正会計について、特別調査委員会における調査報告書が公表されました。

リンク先こちら
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9278/tdnet/2510548/00.pdf


1)まとめ記事から概要を把握する

不正会計の調査報告書はボリュームが多いですし、途中報告など何度も公表されるので、とりあえず最終報告書だけ読むか・・・となりがちです。

しかし、最終報告書だけでも長い・・・

しかたない、まとめ記事を読むか・・・
って、すでにまとめ記事だけでも長いんだが・・・という軟弱さですが、既に多くの方がこの件に言及されているので、まずは概要をつかむため、まとめ記事を探してみます。

われらがてりたま先生のまとめ(かなりわかりやすい)

おわりに、の、まとめが素晴らしいです。

🐣おわりに
上記に書ききれませんでしたが、重要と思う点があと二つあります。

不正実行者は、どこまでいけば不正が発覚するかを熟知していた
内部統制は明らかに不十分ですが、それでも皆無ではありません。どの程度の異常値を示せば上席者などのチェックが入るかを熟知していました。
例えば、所属している店舗の毎月の平均的な帳在差異金額を把握し、その範囲であればあえて棚卸偽装を行っていませんでした。

内部監査では、不正が指摘されていた
内部監査では店舗も対象にしており、架空在庫などの不正行為が発見されていました。取締役会及び監査等委員会は、年1回ないし2回、内部監査部門から報告を受けています。
しかし、きわめて残念なことですが、これが店舗共通の問題として取り上げられ、全社的な改善につながることはありませんでした。

ブックオフの調査報告書は、機会さえ与えられれば不正が横行してしまうことを示しています。
経営者、監査役等、内部監査人、監査法人がくみ取るべき教訓にあふれています。

全部読むのはたいへんですが、58~140ページに店舗の調査結果がありますので、いくつかの店舗でもご覧いただけると参考になると思います。

上記「てりたまnote #309」より 

朝日新聞系のサイト  図解もあり見やすい

ブックオフグループホールディングスは2024年8月6日、子会社で従業員による架空買い取りや在庫の不適切な計上が発覚したと発表しました。10月に公表された外部専門家で構成された特別調査委員会による報告書によると、架空買い取りや商品持出し、現金着服など16の手口が発覚しました。2024年5月期の決算説明資料によれば、国内26店・1拠点で従業員による不正行為が29件あり、影響額は8100万円に上るといいます。

上記 ツギノジダイ2024.08.07 (最終更新:2024.10.16)より  
上記サイトより引用

2)AIにまとめてもらう(不正行為の概要)

まとめ記事を読んでみて、ふむふむ16類型の不正が29件あったのね、ただ影響額は限定的だったのか・・・と、結論はわかりましたが、so what?
そういうこともあるよねえ、気を付けないと、で終わるのではなく、ここから何を学ぶべきなのかが重要です。
となると、やはりもう少し読み込んで斟酌する必要があります。

・・・
164ページは長いので、まずはNotebookLMに調査報告書をつっこんで、「小学生にもわかるように」まとめてもらいました。
なかなかいいです。

発見された16類型の不正について小学生でもわかるように説明してください

NotebookLMより

ブックオフで見つかった不正行為:小学生向け解説
ブックオフで見つかった不正行為は、全部で16種類もありました。ここでは、お店で働く人がどんな悪いことをしたのか、わかりやすく説明します。

1. 商品を買うとき
①架空買取:実際には商品を買っていないのに、お店のパソコンに「商品を買った」とウソの記録を入力して、お金を盗むこと。
②水増し査定による差額横領: お客さんから商品を買うときに、実際よりも高い値段で「買った」とパソコンに入力してその差額のお金を盗むこと。
③セット買取による買取点数の過少申告: 複数商品をまとめて買うときに、実際よりも少ない個数で「買った」とパソコンに入力して、余った商品を盗んだり、こっそり売ってお金を得ること。

2. 商品を管理・棚卸しするとき
④商品持出し:お店にある商品をこっそり持ち出して盗むこと。
⑤自店舗在庫を他店舗に買い取らせる行為:自分の店の商品を、他の店に「売った」とウソの記録を入力して、商品をこっそり持ち出すこと。
⑥棚卸偽装:棚卸し(お店にある商品の数を数えること)のときに、実際よりも多い個数で「ある」とパソコンに入力して、足りない商品を隠したり、盗んだように見せないようにすること。
⑦杜撰な棚卸等:棚卸しのときに、ちゃんと数えずに適当にやって、商品の数が合わなくても気にしないこと。
⑧滞留在庫隠蔽:長く売れ残っている商品を、パソコンの記録上は「売れた」ことにして隠すこと。
⑨架空・虚偽転換:ある種類の商品を、違う種類の商品に「変えた」とウソの記録を入力して、商品を隠したり、こっそり売ってお金を得ること。
⑩架空ラベル貼替:商品に貼ってある値段などの情報が書いてあるシールを違う商品に貼り替えて、商品を隠したりこっそり売ってお金を得ること。
⑪架空R処理:実際には商品を捨てていないのに、「捨てた」とウソの記録を入力して、商品を隠したり、こっそり売ってお金を得ること。
⑫R登録の不実施:捨てた商品を、「捨てた」と記録しないこと。
⑬架空Kコード処理:他の会社が作ったパソコンを使っているお店に商品を送るときに、ウソの記録を入力して、商品を隠したり、こっそり売ってお金を得ること。

3. 商品を売るとき
⑭現金着服:お客さんからもらったお金や、レジに入っているお金を盗むこと。

4. その他
⑮架空買取・架空販売:商品を買ったように見せかけてお金を盗み、その後、その商品を売ったように見せかけること。
⑯予備釣銭等の横領行為:お店に置いておくはずのお金を、自分のものにしてしまうこと。

これらの不正行為は、お店で働く人がルールを守らなかったり、自分のお金や商品を増やそうとしたりするために起こりました。ブックオフは、このような不正行為を二度と起こさないように、お店のルールを見直したり、従業員への教育を強化したりする必要があります。

NotebookLMより

3)AIにまとめてもらう(各不正の詳細)

各不正事例についても、まとめてもらいました。

発見された不正について、それぞれ、①不正の概要 ②16類型のどれに該当するのか ③不正が起きた原因 ④改善策 について、小学生でもわかるように説明してください

NotebookLMより

ブックオフで見つかった不正行為:小学生向け解説

ブックオフで見つかった不正行為は、全部で29件もありました。ここでは、お店で働く人がどんな悪いことをしたのか、それぞれの不正について、
  ①どんな不正だったのか
  ②16種類のどれにあたるのか
  ③なぜ不正が起きたのか
  ④どうすれば直せるのかを、
小学生にもわかりやすく説明します。

A店
① 架空の人物の名前を使って、実際には商品を買っていないのに「商品を買った」とウソの記録をパソコンに入力し、お金を盗みました。
② 架空買取
③ お店のルールが守られておらず、商品を買うときの手続きを一人で全部できてしまうようになっていました。そのため、ウソの記録を入力しても、誰にも気づかれませんでした。
④ 商品を買うときの手続きを、複数の人で行うようにルールを変える必要があります。

B店
① お客さんから商品を買うときに、実際よりも高い値段で「買った」とパソコンに入力し、その差額のお金を盗みました。
② 水増し査定による差額横領
③ 特定の人が長い間、アパレル部門の責任者をしていて、商品の値段を決めるのも、お金を管理するのも、その人一人でやっていました。そのため、不正をしても誰にもバレませんでした。
④ 部門の責任者を定期的に交代したり、複数の人でチェックする仕組みにする必要があります。

C店
① 実際には商品を買取っていないのに、お店のパソコンに「商品を買った」とウソの記録を入力し、お金を盗みました。
② 架空買取
③ お店のルールでは、商品を買うときに、お客さんの本人確認書類をちゃんと確認することになっていましたが、実際には確認していませんでした。また、商品を買うときの手続きを、複数の人で行うというルールも守られていませんでした。
④ 本人確認書類を必ず確認するように徹底する必要があります。また、商品を買うときの手続きは、複数の人で確認し合うようにルールを変える必要があります。

D店
① お客さんから商品を買うときに、実際よりも高い値段で「買った」とパソコンに入力し、その差額のお金を盗みました。また、商品の値段や情報を書き換えて、商品を高く売ったり、商品を隠したりしました。
② 水増し査定による差額横領と 架空ラベル貼替
③ パソコンで商品の情報を変えることが簡単にできてしまいました。また、情報を変えても、その記録が残らないようになっていました。
④ パソコンで商品の情報を変えるときは、誰かがチェックするようにルールを変える必要があります。また、情報を変えた記録が残るように、システムを改善する必要があります。

E店
① 棚卸し(お店にある商品の数を数えること)のときに、商品が足りないのに、パソコンには「足りない分もある」とウソの記録を入力しました。
② 棚卸偽装
④ 棚卸しのときに入力した情報が正しいかどうか、他の人がチェックする仕組みにする必要があります。

F店
① 棚卸しのときに、実際よりも多い個数で「ある」とパソコンに入力し、足りない商品を隠しました。
② 棚卸偽装
③ 棚卸しのときに、商品をきちんと数えずに、適当にやってしまいました。
④ 棚卸しをするときは、きちんと数えるように、従業員に指導する必要があります。

G店
① 実際には商品を捨てていないのに、「捨てた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空R処理
③ 商品を「捨てた」とパソコンに入力するときは、店長に許可を得るルールでしたが、そのルールが守られていませんでした。
④ ルールをきちんと守らせるように、従業員に指導する必要があります。

H店
① 実際には商品を買っていないのに、「商品を買った」とウソの記録をパソコンに入力し、お金を盗みました。また、商品を「捨てた」とウソの記録を入力して、商品を隠しました。
② 架空買取と 棚卸偽装
③ お店では、他の人が商品を買うときの手続きをするときに、自分の従業員番号を使わせていました。また、商品を買うときに、お金を受け取る人は、商品をきちんと確認していませんでした。
④ 自分の従業員番号を他の人に貸してはいけないというルールを徹底する必要があります。また、商品を買うときには、商品をきちんと確認するようにルールを変える必要があります。

I店
① 売上を多く見せかけるために、実際には商品を捨てていないのに、「捨てた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空R処理
③ 売上目標を達成するために、不正をしてしまいました。
④ 売上目標を達成することよりも、ルールを守ることの方が大切だと、従業員に指導する必要があります。

J店
① 実際には商品を捨てていないのに、「捨てた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空R処理
③ 棚卸しのときに、商品をきちんと数えませんでした。
④ 棚卸しをするときは、きちんと数えるように、従業員に指導する必要があります。

K店
① 実際には商品を捨てていないのに、「捨てた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空R処理
③ 売上目標を達成するために、不正をしてしまいました。
④ 売上目標を達成することよりも、ルールを守ることの方が大切だと、従業員に指導する必要があります。

L店
① 棚卸しのときに、実際には商品がないのに、「ある」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 棚卸偽装
③ 棚卸しのときに、商品をきちんと数えませんでした。
④ 棚卸しをするときは、きちんと数えるように、従業員に指導する必要があります。

M店
① 店長と主任が、それぞれ、実際には商品を捨てていないのに、「捨てた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空R処理
③ 商品を「捨てた」と記録するときに、他の人がチェックする仕組みがありませんでした。
④ 商品を「捨てた」と記録するときは、他の人がチェックするようにルールを変える必要があります。

N店
① お店にある商品をこっそり持ち出して盗みました。
② 商品持出し
③ お店の商品を、自分の車にこっそり積み込んで持ち出していました。
④ お店の商品を、従業員が勝手に持ち出せないように、監視カメラを設置したり、持ち出すときには許可を得る仕組みにする必要があります。

O店
① 実際には商品を捨てていないのに、「捨てた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空R処理
③ 棚卸しのときに、商品をきちんと数えませんでした。
④ 棚卸しをするときは、きちんと数えるように、従業員に指導する必要があります。

P店
① 棚卸しのときに、実際には商品がないのに、「ある」とウソの記録をパソコンに入力しました。また、商品をきちんと数えませんでした。
② 棚卸偽装 と 杜撰な棚卸等
③ 棚卸しのときに入力した情報が正しいかどうか、他の人がチェックする仕組みがありませんでした。
④ 棚卸しのときに入力した情報が正しいかどうか、他の人がチェックするようにルールを変える必要があります。

Q店
① 実際には商品を捨てていないのに、「捨てた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空R処理
③ 商品を「捨てた」と記録するときに、他の人がチェックする仕組みがありませんでした。
④ 商品を「捨てた」と記録するときは、他の人がチェックするようにルールを変える必要があります。

R店
① 実際には商品を買っていないのに、「商品を買った」とウソの記録をパソコンに入力し、お金を盗みました。
② 架空買取
③ お店のルールが守られておらず、商品を買うときの手続きを一人で全部できてしまうようになっていました。
④ 商品を買うときの手続きを、複数の人で行うようにルールを変える必要があります。

S店
① ある種類の商品を、違う種類の商品に「変えた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空・虚偽転換
③ 商品の種類を変えるときは、店長に許可を得るルールでしたが、そのルールが守られていませんでした。
④ ルールをきちんと守らせるように、従業員に指導する必要があります。

T店
① 棚卸しのときに、実際には商品がないのに、「ある」とウソの記録をパソコンに入力しました。また、商品の種類を変えるときに、ウソの記録を入力しました。さらに、商品を「捨てた」とウソの記録を入力しました。
② 棚卸偽装、架空・虚偽転換 と 架空R処理
③ 棚卸しのときに入力した情報が正しいかどうか、他の人がチェックする仕組みがありませんでした。また、商品の種類を変えるときや、商品を「捨てた」と記録するときにも、チェックする仕組みがありませんでした。
④ 棚卸しや商品の種類の変更、商品の廃棄など、重要な手続きには、必ず他の人がチェックする仕組みにする必要があります。

U店
① 店長と社員が、それぞれ、実際には商品を捨てていないのに、「捨てた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空R処理
③ 商品を「捨てた」と記録するときに、他の人がチェックする仕組みがありませんでした。
④ 商品を「捨てた」と記録するときは、他の人がチェックするようにルールを変える必要があります。

V店
① 実際には商品を買っていないのに、「商品を買った」とウソの記録をパソコンに入力し、お金を盗みました。
② 架空買取
③ お店のルールが守られておらず、商品を買うときの手続きを一人で全部できてしまうようになっていました。
④ 商品を買うときの手続きを、複数の人で行うようにルールを変える必要があります。

W店
① 棚卸しのときに、商品をきちんと数えませんでした。
② 杜撰な棚卸等
③ 店長が、棚卸しの結果をきちんと確認していませんでした。
④ 店長は、棚卸しの結果をきちんと確認する必要があります。

X店
① お店の商品を、他の会社が作ったパソコンを使っているお店に送るときに、ウソの記録を入力しました。
② 架空Kコード処理
③ 他の会社が作ったパソコンを使っているお店に商品を送るときは、店長に許可を得るルールでしたが、そのルールが守られていませんでした。
④ ルールをきちんと守らせるように、従業員に指導する必要があります。

Y店
① ある種類の商品を、違う種類の商品に「変えた」とウソの記録をパソコンに入力しました。
② 架空・虚偽転換
③ 商品の種類を変えるときは、店長に許可を得るルールでしたが、そのルールが守られていませんでした。
④ ルールをきちんと守らせるように、従業員に指導する必要があります。

Z店
① 実際には商品を買っていないのに、「商品を買った」とウソの記録をパソコンに入力し、お金を盗みました。また、商品を買ったように見せかけてお金を盗み、その後、その商品を売ったように見せかけました。
② 架空買取 と 架空買取・架空販売
③ お店では、他の人が商品を買うときの手続きをするときに、自分の従業員番号を使わせていました。
④ 自分の従業員番号を他の人に貸してはいけないというルールを徹底する必要があります。

美術骨董グループ
① お客さんから預かった商品をオークションで売ったお金を盗みました。
② 現金着服
③ 売ったお金を管理するルールが、きちんと決まっていませんでした。
④ 売ったお金をきちんと管理するルールを決める必要があります。

These are some of the issues that were identified in the provided source material. This list may not be complete and there may be other problems that were identified in the source material.
It is important to note that this is just a summary of the issues, and it is always best to read the source material for a complete understanding of the problems and the proposed solutions.

NotebookLMより

さすがに29事例もあるためか、最後のほうはさじを投げられてしまいましたが、なかなか賢いですね。

4)監査役として何を言うべきかについてもAIに聞いてみた

調査報告書PDFで「監査役」を検索したところ、1か所しかヒットしませんでした。(それも、監査基準委員会報告書の「不正」についての引用箇所のみです。)なので、監査役として何をいうべきなのかについても聞いてみました。

ブックオフの監査役としてどのような意見を出すべきか提示してください

NotebookLMより

すると、以下のような文例が出てきました。
報告書の160ページ以降、「第6 再発防止に係る提言」をまとめたようです。このあたりはインプットした情報からまとめるNotebookLMの限界といえますね。
ただ、どこに何が書いてあるのかが検索しやすく整理できましたし、まとめ能力はAIのほうがはるかに早くて簡潔です。
なんだかんだで9000文字を超える大作になったので(ほぼコピペですが(笑))、まずは読んでみたいと思います。

ブックオフ監査役としての意見
ブックオフの監査役として、以下の意見を出すべきです。

●コンプライアンス意識の改革:
○経営トップは、不正を容認しない強い決意を表明するメッセージを発信するべきです。
○コンプライアンスに関する教育を継続的に実施し、不正防止に関する情報を周知徹底する必要があります。
○特に、決められたルールは必ず遵守するという意識を従業員に植え付けることが重要です。
○eラーニング、研修、勉強会、資料回覧、アンケートなど、様々な方法を検討すべきです。

●特定従業員への権限集中リスクへの対応:
○長期にわたる特定従業員への権限集中は不正リスクを高めるため、人事ローテーションを積極的に行うべきです。
○ローテーションが困難な場合は、上長によるチェックやモニタリングを強化する必要があります。
○一時的に職場から離脱させる制度(店舗外業務や研修など)の導入も検討すべきです。

●不正防止のための組織的対応の強化:
○店舗のリスクマネジメントの実効化が必要です。継続的に不正リスクを認識・分析・評価し、対応策を実行する仕組みを構築・見直すべきです。
○取締役会、監査等委員会、内部監査報告会などにおいて、不正発生を端緒に、関係各部門に具体的かつ実効的な対策の検討を指示し、フォローアップを行う仕組みが必要です。
○データ分析を活用し、不正の兆候や高リスク店舗を早期に発見する手法を確立すべきです。
○本部への報告書式・報告事項の見直しも必要です。
○内部通報制度の周知を拡充し、啓蒙活動を強化すべきです。

●店舗従業員の上長による監督・指導の強化:
○上長による不正防止・早期発見のためのタスクを明確化する必要があります。
○不正に関するチェックリストや点検項目を作成し、継続的に見直すべきです。
○スパン・オブ・コントロールの考え方を導入し、上長の管轄範囲を明文化するべきです。
○特に、店長とAMを兼務する者など、兼務者に対するチェック・モニタリング態勢の明確化が必要です。

●不正防止のためのシステム上の措置の強化:
○精算者分離の原則の実効性を確保するため、査定者と精算者が同一の場合、システム上の処理を不可能とするか、アラームを発する仕組みを導入すべきです。
○架空在庫計上を防止するため、過去の数字の変更履歴を追跡できるシステムを導入すべきです。

●各業務プロセスにおける不正防止措置の強化:
○買取時: 精算者分離の原則の徹底、架空顧客名義の悪用対策などが必要です。
○棚卸時: 棚卸作業の結果入力時のダブルチェックの徹底、相互棚卸など、店舗外の者の関与が必要です。
○商品管理時: 商品の金額や属性を踏まえたリスク評価に応じた商品分類による管理、転換の適正チェック、値札ラベル再発行のチェック体制の構築などが必要です。
○商品廃棄時: R登録・R台帳の内容とシステム入力内容の整合性チェック、R登録に関する禁止事項の周知徹底などが必要です。
○現金管理・内引き対策: 現金管理ルールの周知徹底、予備釣銭の受渡方法見直し、防犯カメラの設置・死角チェックなどが必要です。

これらの意見は、ソース資料に基づいて作成されています。

NotebookLMより


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