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「新しい一流」 来るべきデザイナー感想1

Introductionについて
デザインの民主化に伴い、グラフィックデザインの専門性が解体され、グラフィックデザイン本来の価値や可能性とは異なる方向に発展し、消費されている時代。
その中でも、新しい価値や可能性を模索、実践しているデザイナーを取り上げる1冊。

グラフィックデザインとは異なる領域からでも、この背景設定には共感と納得がある。イラレやフォトショなどのツール類の発展、ノウハウやサンプルの充実、公開の自由度、そうした技術・センスの必要性。専門的な資格が必要ない、なおかつ、最も人や暮しに近い領域だからこそ、この状況がある。

一段階抽象化した時に見える、素人と玄人の境目が曖昧化しているこの状況は、他の領域でも当てはまるだろう。

例えば、専門的な知識が必要な建築領域でも、WEBには解説動画や様々な情報、そしてビジュアルが溢れている。営業マンや設計者と対等に、あるいはそれ以上の知識を持って、家づくりに臨む施主もいる。これまでは設計者が提案し、決めていた事象が、施主が率先して提案し決めるようなケースが増えてきており、設計者の役割が変化しつつある。

それは、専門性の中に閉じ込められていた情報が、その外側に溶け出し、正確な形を失いつつあるとともに、玄人が玄人たる理由がより一層求められ、そして自覚しなければならない時代がきているということ。知識や技術ではない領域の価値、すなわちセンスや思想、姿勢が問われてくる。

しかし、それ自体は新しいことではない。これまでも1流と2流を分けていた境界線は、そうした部分がだったからだ。しかし本当に考えるべきことは、素人と玄人の境目ではなか、玄人の中でも1流と2流を分ける、次の境界線が何かということだ。

これまでの1流の条件が2流の条件になる時、これからの1流の条件は一体何なのか。

Introduction を読み、そうしたことを感じた。
次の1流の手がかりを、次項より読み進めていきたい。

introductionで感じたことのメモ




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