OMORI 2019 Build ブラックレターの場所の説明文
本編(2020 Release)データとの相違はこのようになっている(英語版)。なお、2019 Buildではほとんどのブラックレターが配置されておらず、2019 Buildオリジナルのブラックレターの場所に関する説明はあくまで「開発陣がここに配置する予定だった」ものでしかないことに留意されたし。
ブラックレターG
2019 Build : “Beneath a trapped door”
2020 Release : “Beneath a trap door”ブラックレターH
2019 Build : “Engulfed by a large flame”
2020 Release : “In a lost pyre's flame”ブラックレターJ
2019 Build : “Trapped in a small cage”
2020 Release : “Trapped in a pink cage”ブラックレターK
2019 Build : “In a hall of twelve faces”
2020 Release : “In a hall of framed faces”ブラックレターU
2019 Build : “Surrounded by blood”
2020 Release : “Surrounded by goo”ブラックレターY
2019 Build : “Surrounded by ice”
2020 Release : “In a field of white snow”ブラックレターZ
2019 Build : “Just before a long fall”
2020 Release : “Past the end of the road”
2019 build restoration Modでの日本語訳と本編との比較は以下のようになっている。
ブラックレターG
2019 Build : 「罠の扉の下」
2020 Release : 「秘密の抜け穴」ブラックレターH
2019 Build : 「大きな炎に包まれて」
2020 Release : 「失われし炎の中」ブラックレターJ
2019 Build : 「小さな檻にとらわれて」
2020 Release : 「ピンクの檻にとらわれて」ブラックレターK
2019 Build : 「12の顔が並ぶホールの中」
2020 Release : 「額が並ぶホールの中」ブラックレターU
2019 Build : 「血に囲まれて」
2020 Release : 「べとべとに囲まれて」ブラックレターY
2019 Build : 「氷に囲まれて」
2020 Release : 「白き雪原の中」ブラックレターZ
2019 Build : 「深淵に落ちる直前に」
2020 Release : 「道の終わりの果てに」
この中で特筆すべきものが2つほど存在するので、これらについて多少の説明を加える。
ブラックレターGの説明文
発売当初から遊び続けている人は気付いているかもしれないが、実はブラックレターGの場所に関する説明は日本語版リリース後にサイレント修正が行われている。
このように、リリース当初は「罠の扉の下」という日本語訳となっている。"trap door"は日本語でいう「落とし戸」に該当するものであり、これを鑑みると「秘密の抜け穴」という訳が正解である。
ではなぜ発売初期に「罠の扉の下」といった誤訳になっていたのか?これは"trapped door"をそのまま訳したためだと推測できる。つまり、英語版で"trapped door"から"trap door"へ修正したものの、日本語版ではこの修正を反映させるのを忘れてリリースしたということである。
2019 build restoration Mod内では、この修正前の説明文を使用した。
ブラックレターZの説明文
2019 Buildと本編とで、明らかに場所が違う。2019 Buildでは、ブラックキーを全て集めていない状態でもナラクに入れる状態となっており、したがってナラクの入り口にブラックレターZはないものと思われる。
"Just before a long fall"の"long fall"がどこのことを指していたのかについては、今のところよく分からない。一見するとブラックスペースへと落ちる直前にブラックレターZが取得できるような気もするが、2019 Buildではブラックスペースに行くのにバジルの家に出現する黒い扉から入ることで到達することができる。2019 build restoration Mod内での翻訳では「深淵に落ちる直前に」という訳にしてしまっており、これがブラックスペースに落ちる穴のことを指していない可能性があるため、検討の余地あり。
ただ、"Just before a long fall"という文章を見る限り、個人的にはあまりにもブラックスペースへの大穴のことを指しているようにしか見えない。2019 Buildにはコードとして存在しないものの、当時の開発陣がブラックスペースへのアクセスを大穴から落ちるイベントに変えようとしており、それがブラックレターZの説明文に反映されていたのではないか、と考えている(あくまで可能性の一つであり、本当のところは分からない)。
補足:2019 Build関連の記事内にて、本編でいうブラックキーについて「ブラックレター」という名称を使用している理由
2019 Buildでは、本編でいうブラックキーを取得する際に、アイテム名が表示される仕組みとなっている。ここでブラックキーの、本編でのアイテム名を見てみると、以下の画像のようになっている。
このように、本編のデータ内においても「ブラックレター」というアイテム名で存在しているのが分かる。仮に日本語版データが2019年時点で存在していたと仮定した場合、このアイテム名は本編と同じく「ブラックレター」であると予想されるので、2019 Build関連の記事内では「ブラックレター」と表示することにしている。
追記
上記の理由はあくまでデータベース上のみによる理由であるが、もう少し本質的な話に踏み込んでおく。
2019 build restorationでは、ブラックレター関連イベントの初期カットシーンを復元している。
この動画の3:30以降のカットシーンは、公式によって残されていた未使用イベントである。その中にブラックキーではない、ブラックレターの見た目をしたものが使われているハングマンメニューの画像を見ることができる(3:43あたりから)。
このように、ブラックレターの文字が使われていたのが分かる。なお、ブラックレターの文字について、自分が確認した限りは内部データからA,G,H,I,M,N,SからZの文字が見つかっている(もしかしたら見落としがあるかもしれないが)。本Modではそれ以外の文字について復元を行っている。
なお、OMORI公式Twitter(X)から2018年当時使用されていたと思われるブラックレターの画像が、2019年に投稿されている。これらの文字は内部データから確認できるものと微妙に見た目が異なる。
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