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焚き火は自然のマインドフルネス
私(校長豊島)は、焚き火に特別なこだわりがあります。
薪ストーブ店「アンデルセンリビング君津店」を運営していた頃(今はチェーン店を止めて森の薪ストーブ店を運営、薪の販売のみ)
焚き火(焚火)の炎の癒し、炎の浄化やエネルギーの力を大いに感じた出来事があります。
ある日、店に本物のインディアンが現れ(見た目は普通の格好)スウェットロッジ(現地ではイニピと言うらしい)用の薪を配達して欲しいとの事で、纏まった量の薪を購入され、定期的に配達していました。
スウェットロッジはサウナの原型のようなもので、テント内で高温のスチームの中、ネイティブアメリカン(その方はインディアンとは通常呼ばず、こう呼んでいました)のシャーマンが祈りを捧げ、儀式を行うものです。
私も薪の配達のかたわら、参加したりしているうちに、薪の配達だけでなくファイヤーマンの声が掛かりました。
スウェットロッジは、テント内で祈りを捧げるシャーマンと、外で焚き火を焚いて、高温の石をテント内に供給するファイヤーマンの2人で通常行います。
その方は、アメリカの州認定のネイティブアメリカン正式儀式継承者だったので、ワタクシも、その方の元で、正式な儀式のファイヤーマンに(笑)
ファイヤーマンは、燃え盛る炎(火力はキャンプファイヤー位あります)の中に、フォークを持って焼けて真っ赤になった石を取りに行かないと行けません。
儀式の後は、前髪が焦げて無くなり、おでこに水膨れが出来る位、灼熱の炎のなか、人智を超えた感覚を感じる事がありました。
「無心」
炎は、自然が与えてくれた天然のマインドフルネスだと感じました。
こっちが瞑想とか座禅とか意識しなくても、炎の方が無心にさせてくれる。
炎に飛び込んだ時は一瞬ですが、それは永遠に感じるような感覚でもありました。
また、儀式が終わった後は、石を取り出し終えた炎を眺めながら、スウェットロッジの参加者みんなで談笑します。
音楽の見識がある人はギターを弾いたり、私はオカリナを吹くのでオカリナを吹いたり、世間話をしたり、参加者によってさまざまです。
そんな時間もまた、マインドフルネス、炎を眺めながら時を忘れ、しばし現実を忘れる大切な時間です。
ハードな炎、静かな炎、どちらにせよ、炎の癒しは素晴らしいものがあります。
ハードな炎はお勧めしませんが、世の中では他の世界を見ても、そのような儀式は存在するので、きっと誰しもある感覚なのだと思います。
そして、私がすべての人にお勧めしたいのは、静かな炎。
焚き火を静かに眺めたり、焼きマシュマロ、焼き芋、焚き火で自家焙煎コーヒー、談笑、焚き火にはいろんな楽しみ方があります。
私が薪ストーブ屋と、ファイヤーマンの両方の経験を通して得たこと、それは人類にとって炎は万能の癒しであり、ストレス解消であること、マインドフルネスそのものであること、瞑想よりもハードルがはるかに下がることでした。
これからも、多くの方に、焚き火の魅力を伝えて行きたいです。
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