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映画版「ベルサイユのばら」を語らせてくれ! #13
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1.幼少期から続く「ベルばら」への想い
私が「ベルサイユのばら」を知ったのは小学生の頃、初めてテレビ放映されたのを観て、典型的な少女だった私はベルバラの世界観にハマりました。言っても子供ですから、ただの少女漫画大好き・可愛いの大好きな女児であったので、マリー・アントワネットのブリブリな可愛さや破天荒なキャラに憧れを抱き、心の中だけでお姫様になっていたのを覚えています。
初回放送後も、ベルサイユのばらは放映テレビ局が変わりながら幾度となく再放送を繰り返し、私が20歳を過ぎて改めて観た時、幼少期とは違う観点で観れていることに気づいたのです。
オスカルが背負う家柄や規律、アンドレが抱くオスカルへの想いであったりと、大人になると着目できる箇所が違うというのが「ベルサイユのばら」のスケール感の大きさであり、原作者 池田理代子先生という天才が創り出した作品だから、感じれることだと思うのです。
2.テレビ放映版を再現した映画「ベルサイユのばら」
正直、映画版はテレビ放映版より外した感じで良かったのではないかとも思うのです。しかし、ベルばらファンといえば長年熱烈に原作を愛してる方が多いので、あまりテレビ版から脱するのはタブーだったのかな?とも思いました。
全体的にミュージカル調に仕上げられてて(宝塚歌劇団がやっていることも考慮してなのか?)そこが「?」と思うところではありましたが、あれだけのストーリーを約2時間で収めるには、これが最適だったと思われます。
冒頭に言ってることと矛盾しますが、エンディングでいいから「薔薇は美しく散る」を流して欲しかったです。
3.私が「ベルサイユのばら」で好きなシーン
やはり、アンドレが「男の子」から「男」になっていく様でしょうか。
身分が違うとわかっていても止められないオスカルへの想いや、いつ何時でも側にいて彼女を守りたいという一途な志は、50歳過ぎたババァになっても心揺さぶられました。だから、オスカルと結ばれたシーンは「良かったねぇ、アンドレ〜。」と、頭が痛くなるほど号泣しました。
もうひとつ好きなのは、目の状態が悪くなっているのにアンドレがバスティーユへ同行するシーン。
テレビ放映版では最後に両目を開けた状態で彼は亡くなるのですが、それが映画版は反映されてなくて少し残念ではありました。
全体を通して観て抱いた感想は「よくこの映画を創って下さった!」という感謝の気持ちです。
映画館で近くにいたお姉様達が「気持ちが中学生の頃に戻った。」と仰られてましたが、正しくその通りでございます!
すっかり忘れていた乙女の心を、再び呼び起こされて改めて、心の中に薔薇が咲きほこったように思えます。