恐怖の物語を書き換えろ
トラウマに向き合うと、恐ろしい記憶が想起されることがある
カウンセラーに寄り添ってもらいながら少しずつ再体験していく
今までとは違った視点や気づきがうまれる
一方で、カラダが硬直する、回避したくなる言動などトラウマ反応が起こる
テレビ番組のチャンネルをリモコンで変えたくなるように、もうみていられない
消したい
カウンセリングが終わっても余韻が残り、録画していた場面が何度も何度も繰り返し再生される
もうみたくないのにみせられている気分、最悪だ
苦痛と不快感でいてもたってもいられない
日常生活を送ることに不安がよぎる
トラウマになんか向き合わなければよかった
次回のカウンセリングが恐怖で、もう行きたくない
カウンセラーを責めたくなる
あなたのせいだ
私はトラウマを治しに来たのに悪化したのはカウンセラーに責任がある
こんなところを選んだ私がバカだった
4,5日好転反応のように苦しむが、ある朝、霧がなくなったように爽やかな朝をむかえる
今までの私とは何かが変わっている
再度、カウンセラーのもとに予約を入れる
怖いものをみせられるんじゃないかと不安がよぎる
どうしよう
行きたくない、でも行かなきゃ
そうこうしているうちにカウンセリングルームにたどりつく
起きた出来事をカウンセラーに話すと、トラウマ体験が編集されて物語の内容が若干書き換えられたことに気づく
乗り越えましたね、おめでとうございます!
私は乗り越えたんだ
一人ではどうしようもなかったけど、カウンセラーさんがずっとそばで寄り添ってくれていた
何度も避けようとした場面を、あえてみるように巻き戻してくれたのは私の為だったんだ
自宅では一人で苦しくて苦しくて辛かった・・・
私は自分のことでいっぱいでカウンセラーさんまでも敵対視してしまっていたんだ
これがトラウマに向き合うという事なんだ
はじめてかもしれない、こんな経験
ずっと目を閉じて直視するのを避けてきた
過去にもどってやり直しはできない、事実は変わらないけれど、私の体験はいつでも違った物語に書き換えることができるんだ
過去のとらえ方が変わるって、こんなにも違うんだ
今みている景色がキラキラと輝いてみえる