『odoriko』 奥谷洋一郎監督
奥谷洋一郎さんの待望の新作「odoriko」を先日関係者試写にて拝見しました。2013年から17年にかけて全国のストリップ劇場のバックステージをカメラとともにみつめています。
ひとこと「忍耐」の作品。この20年来変わらない奥谷さんらしい映画だと思いました。くわしくは追って考えます。
つい先日フランスのCinéma du Réel で二冠の快挙を達成した本作ですが、諸事情により劇場公開は未定だそうです(これも奥谷さんらしい)。劇場公開を強く望みます。
試写会のあと、監督とともに数年前まで現役だった元踊り子さんを囲んで一杯したところ、すさまじい芸談の厚みに目眩がしました。ストリップを現代の放浪芸と位置づけたのは小沢昭一でしたが、1970年代の「まいど・・・日本の放浪芸 」ではその終焉までを予見していたのではなかったかと思います。
ところがどっこい、それから40年あまりたっても、各地のうらさびれた小屋のなかで「芸」はしぶとく、脈々と、再生しながら息づいていたのだろうと思います。まったく知らない世界でしたが、芸能の琴線に触れる話がぼこぼこでてきて驚愕です。どなたか取材しないかな。
ともかく、映画が完成してよかった!おめでとうございます。
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