ロープレの他流試合は何故必要かーキャリコン2級受検体験記 vol.31

ある程度自信がついたら、他流試合をおすすめします。
なぜか。
ひとつの流派では対応に限界があるからです。
練習で一定の手応えを感じた時、ふと思ったのです。
「試験でも、実践でも、自分の習得した流派のやり方であてはまる相談者が
くるとは限らないよなあ」と。

たとえば、傾聴重視の面談を重ねてきた人が
解決志向の試験官にあたったとしたら、どうでしょうか。
逆に解決志向を強みに面談している人が
傾聴重視の試験官にあたったとしたら、どうでしょうか。

よし。他流試合だ。と思ったのです。

○CAさん J○DAさんそのほか、初めての試験対策にでかけていきました。
どこに行っても初対面の講師の方と受講者の方ばかり。
その環境がだんだん楽しくなりました。

自己紹介では必ず、こう宣言しました。
「私、高得点で合格します」
キャリコンの世界では謙遜的なコメントを述べる方が多いです。
「自分はまだまだですが」とか
「少しでも学べれば」とか。
なので、「高得点で合格します」は相当違和感があったし
反発心もあったと思います。
むしろ、それが狙いでした。
環境的に自分を追い込んでから練習することで、もっと成長したい。
という思いです。

言葉は大きいです。
「自分はまだ合格するかどうか、むにゃむにゃ」
と言って練習にのぞむのと
「自分は高得点で合格します」
と言い切るのでは、やはり差がでますよね。

「高得点で合格します」のポイントはもうひとつ。
「うまくやります」と言ってないことです。
得点をつけるのは、試験官。
試験官が見るのは相談者との関わり方。
つまり、自分主導ではなく、相手にすべてを委ねた上で
「合格」と見られるような関わりをするということです。

たった一言、しかも人様から見たら傲慢にも聞こえる一言には
この2つの意味があり、成長のドライブにもなった気がします。

決まった場所で練習することで基本を身につけることはできます。
一方で決まった場所で練習することで、仲良くなりすぎることも
あります。
安心できる場所で、安心できる練習を、というのは大切です。
しかし、実際の相談者はキャリアコンサルタントにそんは配慮はしてくれません。
最初は温室でも、いつかは厳しい環境で力を発揮できるようにならないと
キャリアコンサルタントとして成長していけないのではないでしょうか。

偉そうに書いてしまいましたが
実はこの他流試合は私を天狗にしました。

どこに行っても褒められまくりました。
講師の方からは
「皆さんも山本さんのように聴いてください」と言われ
受講生の方からは
「私も山本さんのように聴きたい」
「山本さんのような上手な相談者役ができるようになりたい」
と言われました。

どの試験対策講座でもこれだけ言われたら、天狗になります。
しかも、その日の講座の振り返りで勝手に名前があがるのです。

「私は、できる」
他流試合を経て、さらに私は増長しました。

この増長した私を、叱ってくれた人がいました。
私にとって、「キャリコンのお母さん」と思っている方が
厳しく叱ってくれたのです。




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