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ギャンブル中毒者がポケモンカードにギャンブル性を見出し、ハマっていくまでの備忘録

世界でも人気の国産タイトルを持ち、それらを題材としたアニメや漫画人気も高まっている近年。

MtGに見られる高額カードの資産価値高騰に伴う投機目的での購入や、単純な横流しでの利益確保。

一部レアカードを巡って、あまり健全とは言えない状況が発生している現状に置いて、筆者が何を思って現状を見ているのかと、どのような行動をしてきたかについて備忘録を兼ねてまとめて見たいと思う。

まず、なぜギャンブル中毒に陥ったかの話をしようと思う。

所謂高校を卒業して大学へ、などという希望に満ち溢れた新生活を同級生たちが送っていた頃。
例に漏れずではあるが、私も希望を抱いていた。
夢の新生活である。当然ながら希望を抱いていた。
パートナーを見付け、デートを重ね、ワンナイト。
そんな夢のような展開を待ち望んでいた。


待ち望んでいたんだろ!こんな展開を!

一人暮らし、2ヶ月目。
事件は起きる。

金がない。
家賃として振り込んでもらった金で遊んでしまったのだ。
振込日まで残り2日程度であったと記憶しているが、当時の焦燥感は今でも覚えている。

とにかくお金を作ろうと短期バイトを探すも、当時は今ほどバイトサイトも見つけやすくは無い。
何とか見つけるも登録会→派遣→手渡しの流れが最短とわかり、残り2日では到底間に合わせることが出来ないとわかった。

何とかしなければ…
その思いだけが溢れ出す。
残高は2万円。あと2万円をなんとしてもこの2日で稼ぎ出さなければならない。
今にして思えばではあるが、ここで両親に相談しておけば良かったのである。
しかし、1回目の仕送りを使い込んだなどという話、とてもできるはずがない。

気がつけば、ホールにいた。

新台が強い。
そんなツイートを見たからかもしれない。
コンテンツが好きだったからかもしれない。
あの日の筆者は立浪氏の言うところの闘う顔をしていた。

初代モンキーターン
今にしてみれば名機中の名機である。
この当時は出てから1ヶ月程度たっていた程度であったかと思う。

さて、本題とは逸れる話なので先に結果を書くと、勝ってしまった。
そう、勝ってしまったのだ。
プラスにして2000枚ほどだったかと思う。
約4万勝ちであった…

まただ・・・また勝ってしまった・・・

こうして学生時代から純粋培養されたエリートギャン中が爆誕する。
元々競馬ゲームが好きだったこともあり、単勝50万1点!だの穴馬の複勝に10万円!だの競馬を初めとした公営ギャンブルをハイレートで遊ぶ日々の誕生である。

そんな生活をしていたら、当然バイト代も奨学金もほとんど手元には残らなかったわけなのだが、今にして思えば、あの頃がいちばん楽しかった。

思い出しても帰ってこない、あの頃の記憶・・・

こうして社会人になった訳だが、
通信キャリア、外IT、現職と、それなりに金払いの良さそうな仕事を選んで就職、転職を続けた結果、
それなりにギャンブルで使える金も増えてきた。
増えてくるということは使う額も増えるということである。

昨年は競輪で200万、中央競馬で300万、地方競馬で150万円ほど延べ額で投票していたわけなのだが、
払戻金で遊んでいる分を含んでいるとはいえ、自らの年収、アラサーオタクくんで考えれば、破綻していてもおかしくない金額であろうことは容易に想像がつく。


補足すると、一応リベートや払い戻しでぎりぎり生活できてます。

そのような日々を過ごしていると、突然押し寄せて来るものがある。

金を使いたくない。お金が勿体無い。節約しよう。

この感情の時にはギャンブル以外は全て禁欲生活に入るわけなのだが、そういったタイミングで事件は起きてしまうものである。


同居人がコロナになったのだ。
濃厚接触者となった私は、ある程度の自由時間を得てしまう。

仕事をしていないと、暇が潰せない。
暇が潰せないということは、お金を使う可能性がある。

どうせお金をかけるのであれば、長い時間暇つぶしができるような、コスパの良いものが求められる。

そうして探していくうちに巡り会ったのだ。


ポケモンSV


めっちゃおもろい、みんなやるべき。

恥ずかしながら、筆者はポケモンを真面目に取り組んでいた時期とそうではない時期の差が激しいタイプの人間である。

1.2世代は何となくで遊び、当時よりも数年前の方が本気で取り組んでいた程度であった。
3.4世代は対戦環境に当時からハマっており、特にバトレボの登場によって対戦環境の魅力に取り込まれて行った。
5世代は友人にも布教し、片田舎ではあったもののポケモンサークルのような楽しみ方も出来ていた。
6.7.8世代は未プレイで、7から8世代に移る時に起こったポケカブームに乗じて、手元のアイドルグッズとポケカのデッキを交換して遊んでいた程度であった。

そんなポケモンがこのタイミングで発売を迎えており、発売から1週間程度しか経過していない。


この気持ち、まさしく愛だ!

即購入した。
ちょうど上で記載した競輪の投票で溜まったTポイントとPayPayのポイントが1万円程度あったのである。
金を使わず、時間を潰せ、ミーハー的な流れにも乗れる。
私の心はパルデアへと…
いや、思春期に置き忘れていたポケモンワールドへとその足を踏み出していたのであった。


可愛かった。
久しぶりに見るポケモンたちは、心を震わせてくれる。
学生の頃に置いてきた感情や、自分自身の好きなこと。その半生。当時からいたポケモンたちにノスタルジックな感情を抱き、新ポケたちにはその愛くるしさに心奪われていった。

もっと触れ合いたい。このコンテンツに。
もう一度綺麗だった頃の、社会に汚れ、ギャンブルで焼かれた自分の脳にもう一度。綺麗な感情を取り戻したい。

そんな矢先のことであった。

1つのニュースが社会を震撼させる。


サトシ、降板。


25年もの想いを乗せて、万感の想いにて降板することであろう。
大山のぶ代氏のドラえもんが26年間であったことを思えば、四半世紀での主人公交代はある意味で理にかなっているとも言える。

しかしながら、自分がポケモンにハマり、世間がポケモンにハマり、151という数字に思い入れを抱き。
ピカチュウのコーヒー牛乳を毎日のように飲んでいた頃から見ていたアニポケである。
BW以降は見ていなかったアニポケではあるが、自らの夢が叶ったような、嬉しいような悲しいような不思議な感覚を覚えたわけである。

アマプラで全部見れる?!
なら、見るっきゃないよなぁ?!


結論として、見た。
年末年始で2週間近く休みなこともあいまって、
つい最近まで毎日アニポケを見ていた。
見切ってマスターズ・トーナメント優勝した時は、とにかく震えた。
血糖値が下がって震えが止まらない時くらい震えた。

そんな時であった。
家で友人と競馬中継を見ていると、友人が言い出したのだ。ポケモンセンターにモクローを買いに行く、と。

ついていった。


買った。

そして、現在までに爆買いした。
20体くらいはぬいぐるみを買ったと思う。
金銭感覚の崩壊している筆者にとって、もうブレーキが効かなかった。

集まっていくポケモングッズ。
満たされていく心。そしてすり減る財布


満たされていく心とは反対に無くなっていくお金を見て、再び思い悩んでしまった。

気分転換に貯玉(パチンコ屋に預けている玉)で遊ぼうと、秋葉原のアイランド(パチンコ屋)へと行った。

その横で見つけたのだ。
ポケモンを。


そう、オリパである。

一時期はポケモンカードもやっていた筆者である。
対戦はしなくても軽い気持ちで回すかという気持ちでいた。

しかしながら、入れ替えのタイミングだったのかは定かでは無いが、
オリパが売り切れていた。

その時点で普通の人間は帰るのだが、
何を思ったのか友人にカードゲームをプレイしている人間の多かった筆者は別の店へと向かってしまうのだ。


ホロライブの記事を以前書いたことのある筆者である。以前ここでサインカードを買ったことを覚えており、まぁここならいいの出るだろうとワンパン(1回だけ)だけして帰ろうと心に決め、友人にdiscordで回す旨を宣言した。


勝たなきゃ誰かの養分

帰って来た答えがこれである。

やるっきゃねぇ。

頭のネジが吹っ飛んでいる筆者はここにギャンブル性を見つけたのか、脳汁を出す準備をして当たるまで回す決意をした。


一回転目


なんか出た。
袋に入ってる。

恐らく当たりであろうことはこの時点でわかった。

買取を調べたところ未開封なら25000円らしい。


脳汁だった。
1000円が25000円。
250発が6250発みたいなもんである。


金銭感覚の崩壊である。

12月なのが良くなかった。
所謂ボーナスシーズンである。
ベット出来る金額は増えていく。

こうして、2000円、3000円、5000円、1万円とレートが上がっていく。

ギャンブルによって壊れた脳は、もはや止まるという術を持たない。
壊れたブルドーザーはもはや言うことを聞かないのだ。


暴走

そうしてオリパを剥いていくうちに、1つの目標が生まれた。

オリパの利益でマオが欲しい。


かわいい

前述の通り、アニポケをぶっ続けて見た筆者が
いちばん面白いと思ったシリーズが何を隠そうサンムーンである。

その中のマオがとにかく可愛かった。
気立てもよく、要領もいい。明るく元気。
何よりも上田麗奈氏が声優をしている。
好きにならない理由はなかったし、ポケモンの女キャラで最も可愛いと思っている。


かわいい(二度目

そんなマオのカードが欲しい。
それも普通のカードじゃない。
PSA10のマオが欲しいのだ。
(PSAについて説明すると長くなるのでざっくりと言うと、鑑定済みの証明書みたいなもので、犬猫のけ血統書みたいなイメージかわかりやすい)

好きな女は最高な状態で欲しい。
高額カードは偽物の割合も高く、プレイ用では無いので本物の証明、状態の証明として鑑定品が欲しかった。


かわいい(三度目

そんな中で、ふと見つけたオリパがあった。

店内撮影不可なので、画像は無いが5万円でPSA10のマオが当たるかもしれないというものだった。
他にも当たりカードはある。ルザミーネなんてもっと高い。

それでも俺は、マオが欲しい


きっとギアスも応えてくれる 明日のために

買った方が安く済むかもしれない。一撃5万円。
常人であれば決して進むことのないこの道。



突き進んでしまった。(偽造防止のためバーコードと番号は隠すのが通例らしいので則る。)

気がつけば15万円ほど無くなっていた。
買った方が安かったと思う。

それでも、だとしても!



どこまで行っても逆らえないのがギャンブル中毒

自らの意思で、自らの未来を掴み取る。

いつかまた10万円クラスのオリパも剥くかもしれない。

コレクションにしたいカードも増えてきた(特に新弾のミモザ先生は欲しい)


好きです。

こうして出会ってはいけないギャンブル中毒者とポケモンカードオリパか出会ってしまった結果、散財を繰り返すことになるのであろう。

Youtuberとしても経営者としてもカードゲームを取扱うflat-氏はこう語っている。(現在記事削除済み)



個人的にオリパは博打を楽しむものだと思ってるので「微損」「微アド」っていうのが良いように思えないんですよ。負けるなら爆死、勝つ時は爆アドを得られた方が面白いだろうと。


昨今のパチスロが射幸心を煽りすぎたといで理由で規制されていく中、射幸心をこれでもかと煽ってくるオリパ。

オリパからギャンブルへ、そしてギャンブルからオリパへと言う破産パターンも見えてきている昨今において、警告と警鐘を鳴らし、締めの末文としたい。



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