おっさんのマッタリ闘病記【2】

皆さん、こんにちは。かんおさです。

いつもお読み頂いております皆様、また、初めましての皆様も含め、ありがとうございます。

控えめに言って世の需要など殆どないであろう、おっさんの一人語りな記事なのですが、本当にありがたい事に読んで下さる方がいらっしゃるようで嬉しいです。

さて、前回は難病指定されて、適当にコロナ禍をのらりくらりとかわしながら生活する様子を書いたので、今回は病人っぽい経験を中心に書きたいかなと思います。

ただ、あまり堅苦しい文章で書くのは元々好きではないので、少し砕けた表現で書いていきたいと思います。
あくまで日記みたいなものを目指したいと思いますので、ゆるりとお楽しみいただければ幸いです。

【注意】
素の文章で書いていたら、題材の問題もあって変なテンションの記事になりました。
特に、後半はおしっこ(尿)の話が多く出てくるので、食事中の方、そう言う話題が嫌いな方は読まないでください。

おっさん、あっさりと太る

さて、相変わらず私の体はポンコツっぷりを発揮しているのですが、それはそれ。
右手も痺れたままですし、時々、歩きにくくなることもあるのですが、今日も身体は頑張って動いてくれてます。ありがとう、私の身体!

そして今日もありがたい事に、こうして文字もかけておりますし、ごはんも美味しくいただけてます。
ですがそこに問題があったり。もともと食べるのが好きな私なので、美味しく食べ過ぎて、無事体重が入院前に戻ってしまったのが、今の最大の悩みです。

せっかく長い時間をかけて落としたのに、あっという間に戻ってしまったのです。体も軽くて、しかも顎が二重じゃなくなってうきうきだったのに、短い春でした。そして、看護師さん達に顔向けできない。すまん、看護師さん。マジですまん。

とは言え、何もしなかったわけではないのです。
退院してから体重は毎日量るようになりましたし、外食オンリー(コンビ委に弁当8割)だった食事も自炊を増やすようになったのですが、そんな私の努力をあざ笑うかのように、体重はジワジワと増え続けあっさりと、元に戻るどころか、更に増え続けてます。体が重い……。

おかしい。カロリー計算もして、どう考えても計算上は増える要素が無いのになぜか次の日増えるんですよ。これ空気中から未知のエネルギーでも変換してるんじゃないでしょうか?っていう勢いで増えてるんですよ。

あまりにも不条理だったので、先日、病院へと行った時に相談したのですが、どうやら薬の副作用のせいもあるらしいんですよね。

その先生曰く、どうやら見立てでは水分の取りすぎがあるようです。
ああ、確かに薬を飲み始めてからめっちゃ喉が渇いて飲んでた(今さら)

そして、それは季節柄の問題もあり、無理に我慢しない方が良いとの事だったので、心持ち気を付けるくらいしか対策が取れないようです。

ただ、そう言われてなるほどな―と思ったのですが、最近、妙に汗をかくようになったんですよね。

元々、汗はかく方だったのですが、最近それが進化したらしく、もう頭からバケツで水をかぶったくらい汗かくんですよ。
特にここ最近は暑いこともあって、ちょっと歩いていると、頭からダバーっと汗というかもはや滝が流れるわけです。なんか水まき出来そうな勢いです。
それが目に入って、某天空的な作品の某大佐のように「目がぁ!? 目がぁああ!?」となることもあります。
うーむ、これはちょっとなぁとは思っていたのですが、どうやらこれも治療の影響の一つなようです(超鈍感

とりあえず、色々とあがいた結果、夕飯の時間が19時を超えると凄い勢いで腹に蓄積されているっポイというのが、記録からわかりました。
仕事のある日は、仕事の関係で21時以降でないと夕食が食べられないのですが、これは何か対策をとるしかないようです。

後は、汗対策の為にバンダナ欲しいです。百均にあるかなぁ。買いに行こうと決めた今日この頃です。

そんな感じで、やはり普通じゃない治療をしている以上、色々と不都合が出てくるみたいですが、そんな状況も、誰かの参考になればと、ここに残していければ良いなと思います。

おっさん、もう一つの病名が宣告される

そんな状況ですが、実は前回の難病以外にもう一つ、私には病名が宣告されていたりします。

どうやらそれは「原発性アルドステロン症」と呼ばれる病気のようです。

気が付いたら、ホルモン異常や血圧に関してはこっちの病名がついてました。うーむ、解せぬ。

ちなみにこの病気は、高血圧としてあらわれることが多いらしく、しかも結構な数の方が知らずに罹患しているようです。もし高血圧の方で原因不明な方はこの病気を疑っても良いかもしれませんね。

兎に角、こちらも難病指定をくらった視神経脊髄炎と同時に治療していかなくてはならないようです。お金がかかるんです。やりたくないんですがぁぁあ!!

あまりにも金銭的にきつかったら後回しにしようと、お医者さんが聞いたら絶対に怒る決意をしつつ、まずは治療開始の為に、最終的な検査を行う事となりました。

その検査とは、一つはCTスキャンです。
これはコロナ禍の中、PCR検査と一緒に一躍有名になった単語ですね。

ちなみに、私、何気にCTは受けたことが殆どありませんでした。
今までは全部MRIだったんですよね。

じゃあその二つは何が違うのかというと、画像をとる手法が違ったりするのです。
基本的に、CTはレントゲンと同じ原理で放射線を使うので被爆します。なので使用に制限が付くんですよね。

あと、今回実際に受けてみて初めて知ったのですが、身体を覆う箇所が少なく、解放感があります。
また、撮影時間がめっちゃ短いです。多分、5分もかからないです。
私は、MRIを主軸に今まで検査していたので、あまりの速さに思わず、「え?もう終わりですか?」って聞いちゃいましたもん(愚か

対して、MRIは、磁場を使ったものなので、被爆はしませんが、金属に反応するのでインプラントしていると使えません。
そして身体全身を大きな円形の筒の様なものに覆われます。って言うかぶっちゃけ食べられてる感じ(ぉ
しかも駆動音が常時鳴り響いていて、ちょっとSF感があるのでワクワクします(私だけ?

ただ、それが苦手という人も多いらしく、また、完全に狭い場所に長時間押し込められるので、閉所恐怖症の人はかなり大変らしいです。

しかし、それ以外の細かい違いについて、特に得られる画像の差異については詳しくは私も知らなかったので調べてみました。

と言う感じらしく、なるほど。今回のコロナ禍でCTが活躍したのも納得です。本当に手軽だったので。

そんな訳で、今回はCTでサクッと終了です。
結果は後日という事ですが、多分、右の副腎皮質が暴走してるんだろうなぁと、私は確信してます。

いや、本当に今さらなのですけど、もうかれこれ20年前からずっとなんとなーくですけど、右半身にごくわずかな違和感を覚えてたんですよね。けど、その都度医者に説明して検査をしても異常が無いんですよ。

具体的には、本当に僅かな違和感なのですが、リンパや血管が腫れてる気がします。
これは本人じゃないと分からない位の気持ち悪い差なのですが、恐らく右のリンパ管で、しかも脇腹から脇を通って首筋を経て耳の裏位までが、ずっと何となく腫れぼったいと感じていたんですよね。

実際、数年をかけて少しずつ腫れて太くなっていることも実感していましたし、勿論、それも真っ先に歴代の先生方に相談し、血液検査やMRIだってその都度してるんですけど、今の今まで全く異常らしきものは無いという結論で来てしまったのでこうなってます。

もし仮に同じような違和感をずっと胸に抱えている方がいらっしゃいましたら、もしかしたら私と同じように、原発性アルドステロン症、もしくは、視神経脊髄炎の可能性も疑ってみていいかもしれませんね。

話はそれましたが、そう言う経緯で、今回は原発性アルドステロン症の検査なのですが、それを確定するには多種多様な検査があります。

その内、負荷試験は既にこの時点で終わっていまして、これははらぺこ状態で病院までえっちらおっちらと赴き、数時間ひたすら安静にするという、人によっては地獄のような検査となっております。

ちなみに、「カプトプリル負荷試験」と呼ばれるものらしいです。

私は幸か不幸か、快適な空調があれば割と寝られてしまうタイプの人間ですし、寝られなくても頭の中で物語や考えをこねくり回せる能力を獲得した(ニート時代でスキルに磨きがかかったとも言う)ので、あっという間に終わりました。

幸い私は寝たままでやりましたけど、それを立ったまま測定する「フロセミド立位負荷試験」というものもあるらしいです。私は絶対にやりたくない……。

という訳で、治療する事になったのですが……一応、更に確定させるために、もう一つ検査をすることになったのです。

それが何やら、またもや新しい境地を開く検査だったわけで、それが今回の記事を書くきっかけとなりました。
その試験方法を「経口食塩負荷試験」と言います。

で、言われたことなんですけど……「尿を貯めて来てね(はーと)」なんですよね。

おっさん、人生で初めて自分の尿を貯める

いやぁ、私もそれなりに長い人生を歩んできたつもりではいたのですが……まさか自分の尿を貯める事になるとは夢にも思いませんでした。

勿論、検尿などでコップに少量をとる事は何度もありました。

ですが、流石に24時間分の尿をすべて貯めた(畜尿)ことなど、人生で一度もありません。

そもそも自分の尿が一日でどれくらい出るかとか、考えたことも無かったです。

そんな訳で、ちょっとワクワクしながら畜尿開始です。

朝起きてから最初の尿は取りませんでした。これは明日の朝とることになっています。
いつも通りに起床し、いつも通りにご飯を食べ、いつも通りに仕事に行きます。

さぁ、何も考えてなければ、ここで早くも問題が発生します。
尿を貯めるための袋が用意されているのですが、まぁ、でかいんです。しかも密閉できないタイプです。
案内書を読んでも、ペットボトル(2L)を切ってゴミ箱に袋をかぶせる時の様に上からかぶせて使うか、2本通しがあるのでそこに細長い棒を通して吊るすかの二択の使い方が用意されています。

勿論、先ほども書いた通り、蓋とか密閉とか微塵も考えられていない作りです。つまり、バケツに貯めるが如くの使い方な訳です。

これを職場に持って行って尿を貯める?
あり得ません。いくら私が変人でも、ちょっと難易度が高すぎるプレイです。

しかも、天井が大解放状態なので、何かのはずみに物を落としてぽっちゃんしたり、足を引っかけて倒した日には、それはもう大惨事も良い所です。
多分、というか間違いなく絶叫します。私が。

何が悲しくて自分の尿で地獄を味合わなければならないのでしょうか。
それを掃除する自分の姿を想像すると、一周回って喜劇です。

という訳で、早々にこの袋の存在は忘れました。最後の最後で使う事にします。

その代わり、前日までに急いで用意したものがあります。
それが、「500mLペットボトル(洗浄・乾燥済み)×5本」です。

元々の袋の容量が2500mLだったので、5本あれば大丈夫だろうという計算のもと用意しました。

そうです。これで尿を貯めておいて、後でまとめて袋に移し替えれば良いのです。私、天才か。
そして空のペットボトルをカバンに忍ばせ、私は仕事場に意気揚々と向かったのです。

いつも通りに仕事をしていると、不意に尿意が襲います。
きた、最初のミッションが。そう思い、私は空のペットボトルを手に意気揚々と立ち上がり、トイレを目指します。

しかし、そこで気付いてしまったのです。

あれ? ペットボトルを持ってトイレに入るのって傍から見れば変じゃない?

まぁ、今考えれば、聞かれたら正直に検査の為と答えれば良いだけだと思うのですが、その時は、これからペットボトルに自分の尿を貯めるという、未知に挑む冒険者のような心境(大げさ)だったこともあって、ふと必要以上に冷静になってしまった側面もあったりしたのだと思います。

その時、私は手に収まっているペットボトルがとても恥ずかしいモノの様に思えてしまったのです。

幸いその時は、誰もいなかったのでスニーキングする某蛇の名を持つエージェントのごとく、個室へと駆け込みました。

ふう、とりあえずこれで一安心。

そうして私は、人生初、ペットボトルに排尿するという禁忌(?)を犯したのです。

いや、何でもズボラが極まったり、後は高速道路で致し方なくという場合に、そう言う状況に置かれることはあるという話を聞いたことはあります。

しかし、普通に生活していたらまず、その様な事態には遭遇しないでしょうし、一部の性癖をお持ちの方を除いて、進んで実践しようとは思わないと思うのですが……どうなのだろうか?

少なくとも私の人生において、ペットボトルに排尿したのはこれが初でした。

そして誰もその状況を詳しく知りたいとは思わないでしょうから省略しますが、何と言うか、凄くいたたまれないというのが率直な感想です。
あ、後、男でよかったなという事と、人生で初めて息子が小さくて良かったと思いました、はい(必要のない感想

兎にも角にも、ミッションコンプリートです。
私の手の中には、暖かい琥珀色の液体がつまったペットボトルが収まっています。

正直に申し上げれば、その時、ペットボトルのその温かさも色も、何もかもが、私を凄く微妙な心境にさせていました。

なんでしょうね、あの背徳的と残念さが一体となった感覚。

これが極まると何かの性癖にクラスアップ(むしろダウン?)するのかもしれませんが、少なくとも私には素養が無かったようです。

そしてそれを持って個室を出ようとして、またも重大な問題に気が付いてしまいます。

あれ、このペットボトル持ってトイレから出てくるのって、変じゃない?
と言うか普通にバレルじゃん。

尿の入ったペットボトルを引っ提げて、私は席まで戻る必要があるのです。
その事まで頭が回っていませんでした。不覚。

幸い、これも本当に運のよい事に、結局のところ誰にも見とがめられることなく、席に戻り無事、1本目のペットボトルをカバンにしまうことが出来ました。

そしてその次からとりあえず、手提げの袋にペットボトルを入れて持ち運ぶことにしました。これなら中身が見えないので多少はマシです。何より、あのペットボトルを通して伝わる暖かさを感じなくて良いというのが最高でした(ぉ

しかし、運命は残酷です。そんな私をあざ笑うかのように、更なる試練が私を襲います。

それは、順調にペットボトルに蓄尿していった定時近くの事。
もうそろそろ慣れっ子となった尿意をまたも感じました。
やはり、ちょっと意識しすぎたせいかいつもより余計トイレが近くなっている気がします。

そんな風に、先ほどと同じようにカバンを見て、愕然としました。
5本全てのペットボトルが8割ほど埋まった状態なのです。
これは迂闊でした。

とりあえずトイレの度に新しいペットボトルを使っていたのですが、まさか、こんなにトイレに行くことになるとは思っていなかったのと、自分の想像以上に尿が出ていたという誤算もありました。

とりあえず、余裕がありそうな3本をもって個室に向かいます。
本当は全部持って行きたいくらいだったのですが、流石にそれだと嵩張る上に、誰かに突っ込まれる可能性が高いです。

いや、今考えれば本当に、何でそこまで隠そうとしたのかと思わなくもないのですが、後の祭りです。あの時の私は、何故かそうしなくてはならないと思い込んでいましたので。

そうして、個室にこもり、誰も望んでいない戦いが始まります。

どのペットボトルも満杯まであと少しという位に、尿が入っています。
今までの経験上、1本に収めるのは不可能です。
ですから、分散して入れていく必要があるのです。これは中々に難しい舵取りを迫られるでしょう。

一応、人間の構造上、排尿をコントロールすることは可能です。
まぁ、おしっこを我慢するのは誰でもすると思うのですが、決まった量を出したら止めるとか、したことないです。正直、そんなに細かく尿を出したり止めたりした事って、普通無いと思うのですけど、あれ、私だけでしょうか?

まぁ、つまり、私はそんな事したこと無かったので、これまた人生初チャレンジな訳です。

まず、1本目。最初が肝心なので、少し勢いもコントロールしながら尿を出していき……ここだ!という所で止めます。

中々いい感じに、ふん! あ、あともう少しだけ……よし、ふん!

みたいなギリギリの戦いが私を待っていました。少しでも目測を誤れば終わりです。私の手が。

もう、アホ以外の何物でも無いですね。
とりあえず、そんなことを3回繰り返したのですが……3本とも一杯になってしまいました。

そこで少しくらいそのままトイレに出してしまえばいいのに、その時の私は何かの使命感に燃えていたのか、完ぺきにこなそうと思ってしまったようです。今考えても、自分のことながら、こいつ馬鹿だなとしか思えません。

まぁ、詳細は省きますが、結局、私は5本のペットボトルを満タンにすることに成功し、小さな達成感と共に大事な何かを失ったのです。

そうして、職場では何事もなく、家へと帰り……満タンのペットボトル5本を見て、我に返るわけです。

え、尿の量多すぎじゃない? って言うか何この絵面。

とりあえず、色々と突っ込みどころ満載の1日でしたが、その後は特に問題も無く、無事畜尿は終了し試料を提出できました。

このアホみたいな体験談が、誰かの何かの役に立つようでしたら、幸いです。

とりあえず、今日の教訓。

ペットボトルは多めに用意するか大きめのモノを用意しよう。
というか、ぶっちゃけ仕事のない日に貯めましょう。以上(ぉ

今回の記事はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。

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かんおさ
こんにちは! 世界の底辺で、何とか這いつくばって生きているアラフォーのおっさんです。 お金も無いし、健康な体も無いけど、案外楽しく生きてます。 そんなおっさんの戯言を読んでくれてありがとうございます。