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高島をつなぐオリーブ🌿

みなさん、こんにちは!
カノールインターン生のしゅうなです。
今回は、滋賀県高島市の縁農についてご紹介させていただきます。
9月16日から18日までの3日間、南深清水FF倶楽部さんにお邪魔させていただきました。
2泊3日ですが、1日目は前泊をしたので実習は2日目からになります。


滋賀県高島市

琵琶湖の西部に位置し、平成17年1月1日、マキノ町、今津町、朽木村、安曇川町、高島町、新旭町の5町1村が合併しています。
京都・奈良の都と北陸を結ぶ交通の要衝として栄え、中でも陸上交通は比叡・比良山麓を湖畔に沿って走る西近江路や、塩漬けされた鯖を運搬する街道であったことから鯖街道と呼ばれる若狭街道が主となり、これらの街道と大津方面への湖上交通の拠点である港町や宿場町として栄えてきたところです。
気候的には、日本海側に近いことから冬季の寒さは厳しく、積雪量の多い日本海側気候となっています。また、秋季には「高島しぐれ」と呼ばれる降雨がしばしばあります。

琵琶湖と地域を一望できました。


今回、滋賀県高島市の北部、琵琶湖に面した今津町深清水で、「健康」と「持続可能な地域づくり」をテーマとした活動に取り組まれている南深清水FF倶楽部さんを訪問しました。

南深清水FF俱楽部さん

南深清水FF倶楽部のFFとは「For the future」(未来に向かって、未来のために)の略称です。四季折々の自然が満喫でき、琵琶湖の見える地域で、特産品の柿や、7年前より新たな特産品を作ろうと栽培を始めたオリーブを活用して、SDGsを踏まえた「食」「運動」「観光」をつなげたウェルネスツーリズムやイベントを行われています。
実習では、同倶楽部の深田さんと桂田さんにお世話になりました。

農業体験🧑‍🌾

冬野菜の種まき

初日の午前は、南深清水FF俱楽部の深田さんにご指導いただき、冬野菜の種まきをしました。
冬野菜には、白菜、ほうれん草、赤カブ(ゆるぎカブ)があります。
種まきにあたって、まいた後に、種の約2倍の厚さの土を被せる作業が肝心であると教わりました。土の厚みが発芽に影響をもたらすそうです。複数の作物の種をまき、その中には数日後に発芽するものもあるとお聞きしたので今後が楽しみです。🌱

畝の溝に種をまきました。


また、微生物を用いて化学肥料を使わずに栽培する、EM農法をなされており、種まき後に黒蜜と微生物の培養液を混ぜて与えました。水やり後には、土が乾燥しないようにもみ殻を被せました。種まきにもたくさんの工程があり、作物をつくることの難しさを感じました。


オリーブ農園での作業🌿

午後からは、南深清水FF倶楽部の桂田さんとオリーブの木の周囲の除草作業をしました。
この除草作業には、幹のまわりにオガクズ状の木くずが落ちているかどうかを見極める目的があると教えていただきました。オガクズが落ちていると、オリーブの天敵である、オリーブアナアキゾウムシによって食害されていることが分かります。オリーブアナアキゾウムシの名は、伸長した口器がゾウ🐘の長い鼻に似ていることが由来だそうです。
さらには、オリーブ農園全体の除草をするために草刈り機の運転も体験させていただきました。
扱いが難しく、まっすぐ動くように操作するのがやっとでした。🚜

また、オリーブ栽培というと気候が温暖な瀬戸内の地域で盛んなイメージがありますが、高島の地域でもたくさん栽培がなされています。🌿


オリーブ🌿の花言葉は「平和」や「安らぎ」であり、
古くから平和の象徴として認識されています。


翌日は、午前中は初日に引き続きオリーブの除草作業をしました。この地域では、カマを用いて草を刈る様子が鶏の首肉(せせり)をほじりとることに似ていることから、草を刈ることを「せせる」とも言うそうです。

翌日の午後は、高島の地域を案内していただき、メタセコイア並木や琵琶湖を見たり、イチジクやブドウなどの旬の食材を使用したかき氷をご馳走になりました。
高島の魅力を感じることができました。

メタセコイア並木


初日の夕食会

また、初日の晩御飯は、地域の方とご一緒させていただきイタリア料理と鮒ずしをご馳走になりました。イタリア料理には、昨年絞られたオリーブオイルをかけていただきました。ハムとの相性が抜群でした。鮒ずしは食感が柔らかくまろやかな味でした。
どの料理も贅沢なものばかりでとても美味しかったです。


最後に


実習を通して、以下のような点を意識しながら取り組まれていると感じました。
一つ目は農地所有者の高齢化や農業従事者の不在です。
農地所有者が耕作できなくなった後も農地の多面的な機能を確保し、活用を図ることができる仕組みが必要となっています。
二つ目は、生産地域の保全です。
生産地を継続的に保全するために、柿やオリーブなど、地域資源を活かされています。
三つ目は、高島_南深清水らしい風景を後世にも残すことです。
南深清水の原風景といえる里山や農地を活かした活動をなされており、農業が地域を活性化させる一つの手立てとなっていることが分かりました。

今後も、カノールの活動にあたり、お力添えいただけるとありがたいです。
二日間、大変お世話になりました。



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Writer:Shuna Komai
Editor:Akari Yoshihara







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