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【VRoid創作】アカリのキャリアストーリー
アカリのストーリーを公開します。
大まかに記載します。だいたいこういう経験をしてきたキャラなんだ、と知ってもらえたら幸いです。
簡単なプロフィール
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幼少期~中学生
幼少期
一人っ子で育った。両親には愛情をいっぱい受けて育つ。
そんなアカリは人と接することに抵抗はなく、自分から人と交流するタイプ。
「アカリちゃんは明るくて良い子」と言われて育つ。(両親・友達含む)
しかし、アカリの心のどこかで「良い子ってどんな子なの?」というモヤモヤが子供心ながら起きていた。
それに応えなくては、と無意識に考えたアカリは、どんなときもニコニコしていた。「ちょっとイヤだな」と思うときでも「大丈夫だよ」と言ったり、「イヤ」と言えなかった。
両親も、「明るく育って良かった」と喜んでいる。一人っ子であることも手伝って、両親に相談できずに抱え込む。
小学生~中学生
変わらず明るく人と接していた。
授業で、自分の考えを皆の前で発表が増えていくので、自分とは違う考えを聞く機会も増えた。
アカリは他人の考えに否定したことはなく、「そうなんだ」程度だったが、自分の考えを話すと「え、意外」「変なの」と言われたことによりショックを受ける。
授業を通じて、国語と美術(図工)に強い興味を示す。(他の授業はほとんど興味ない)
自分の考えを自由に書ける、表現できるというのが理由だった。「明るいアカリちゃん」でいなくてもいい、「悲しかった、悔しかった」と素直に書くのが許される・絵で表現できるから。
それ以来、国語(文章を書く)、絵を描くことにのめり込んでいく。夢中になりすぎて、友達やクラスメイト、両親に話しかけられても気づかないときがあるくらい。
それが積み重なり、クラスメイトたちから「アカリちゃん、変わった」「人付き合い悪い」と言われるようになる。
一時的に孤立に近い状況にもなっていたことも。
アカリは「アカリが変わった」と言われてショックを受ける一方で、一安心している自分もいた。
それくらい、「明るいアカリちゃん」というイメージは、本人にとっては重荷だった。確かに人と接することは好きだけど、「私がやりたいことをやりたいことはそんなにいけないことなのか?」「これで少しは素でいられるんじゃないか」と思っていた。
高校生~大学生
高校生になってからは「明るいアカリちゃん」と言われることに抵抗があった。そのため、入学時から絵を描いたり文章(小説)を書くことに専念していた。
そのため教室で黙々と打ち込んでいたため、友達が最初はできず、「明るいアカリちゃん」と一度も言われぬままだった。それが心地よかった。すっきりしたような気分だった。
部活は美術部を選択。その部活はアカリと同じく黙々と描く人も多かった。そのため部活への印象はよかった。
周りも、お互いに受け入れているような雰囲気。アカリのことも、例に漏れず部長をはじめとした皆に受け入れられた。
そのときに、「安心して自分のままで居られる場所」を得る。
「アカリちゃんは確かに明るい。でも、無理しなくて良いんじゃない?少なくとも、美術部の私たちはどんなアカリちゃんも受け入れるよ」という部長の言葉、周りの仲間に救われる。
両親にも「アカリが美術部に入るなんて思わなかったからびっくり」と言われていたので、素直にアカリは
「確かに人と接するのは好きだけど、私は絵を描いたり文章を書くのが好きなんだ。2人が思ってる「明るいアカリちゃん」じゃないだろうけど、でもこれが私なんだ」と初めて打ち明ける。
そのときに、両親は「自分たちのアカリのイメージを押しつけてしまっていた」と気づき、「苦しめてしまってごめんなさい」と謝った。
アカリは、「わかってもらえた嬉しさ」と重荷だった「明るいアカリちゃん」のレッテルが外れ、涙を流す。
その後、進路も両親から「アカリが行きたい道に行きなさい」と言ってもらえたため、考えた末に美術系の大学へ進学を決めた。
大学生(四年制)
美術系の大学で美術にのめり込む。「明るいアカリちゃん」のレッテルが外れ、自然体でいられた。
それでも持った素質が明るかったため「明るいアカリちゃん」と言われたが、今度はアカリ自身は嫌な気持ちはなかった。
絵を描く傍ら、昔から同じくらい好きだった「文章を書くこと」も忘れられず、「文章の書き方」の本も読むようになる。
「私、こんなにやりたいことがあるんだな、欲張りかも」と笑って言う。
「でも、どうせ好きなら上を目指したい。絵も文章もかきたい」と思い、文章は休日に書いていた。
就活では、イラストレーターとして就職を果たす。文章の書き方も活かされ、面接官から「わかりやすい文章だ」と好評を得た。
社会人
イラストレーターとして就職したアカリは、一人暮らしを始める。
元々の素質「明るい、人と接するのが好き」という強みを活かして人間関係を形成していく。アカリ自身も、新しい人達と出会ったことによりモチベーションが上がり、絵を描くことや、傍らで文章を書くことへの意欲も上がる。
社内・社外での評価もじわじわ上がっていった。
そんな中、アカリを妬んだ数人がアカリに嫌がらせを始める。(会議があるのに伝えないなど)
アカリは犯人が分からず、不安とショックに苛まれる。
上司に話して対策は打ってもらっていたが、見えないところで小さな嫌がらせは止まらなかった。
ショックのどん底への決め手は、アカリが大事に学生時代から使っていた美術道具(アナログデジタルどちらも)、文房具を捨てられたことだった。
ゴミ箱に入っていた道具を見たアカリは、
「ああああああああ!!!」
とパニックになりその場で泣き叫ぶ。
その際、犯人となる人物達が思わずニヤッと笑ったところを見逃さなかった(ここで犯人判明)
「あんた達がやったの!?ねえ、答えてよ!!今笑ってたあんたたちだよ!!」
と、アカリ自身もビックリするくらいの言葉遣いで問う。上司達が落ち着かせようと止めに入るも、振り切り泣きながら
「人の大切なものを奪って楽しいわけ!?答えてよ!!!」
と叫ぶ。
犯人達は、「そうだよ、私たちだよ。あんたがなんでこんなに評価されてるのか納得できないから気に入らないんだよ!」と言い放つ。
「私はずっと描き続けてきた。絵も文章も!その苦労の過程も知らないくせに、勝手なこと言わないでよ!努力しないあんたらが悪いんでしょ!言われる筋合いなんかない!
返してよ、私の道具を!!!ずっと大切にしてきた道具を!!返してよ!!!」
と悲痛な叫びがオフィスに響き渡る。
その後、犯人達は社長室に連れて行かれる。アカリはショックが収まらず、ゴミ箱から捨てられた道具を抱えてオフィスを飛び出してしまう。
スマホも電源を切り、ぼんやりしながら家に閉じこもった。会社にも行かなかった。連絡も出来ない状態だった。
数日後、両親がアカリの家を訪ねる。会社から連絡が行ったため。
両親は、ドアを開けた姿の涙とやつれたアカリの姿を見て抱きしめる。
一通り、数日かけて話した後「いったん実家に帰ってくる?」と両親は聞く。
「まだどうしたいかわからない。決められない」とアカリは返事をする。
少なくとも、今の職場は辞めないとアカリの心に悪影響が大きいと両親が助言すると、うなずいて退職届を提出した。
提出して退職後、1ヶ月くらいの間「もう、絵も文章も書けない」「これから何をしていけばいいの」とボーッとしながら過ごす。
ある日、高校の時の美術部で当時部長だった人から連絡が来る。
「ネットニュースでアカリちゃんの会社のことが大きく取り上げられてた。もしかしてアカリちゃんが何かされたんじゃないかと思って心配だった」と書かれていた。元部長も美術系の企業に就職していたので、情報が入りやすかった。
アカリは、元部長に「そうです、私です。もうどうしたらいいかわからないんです。絵も文章も書けない。道具を捨てられたショックが大きすぎて」と打ち明ける。
後日、元部長がアカリの家に来て話した。
「道具を捨てられるのは、私たちにとっては命を粗末にされたことと同じくらいだもんね。学生の時から使ってたものならなおさら。」
と元部長は理解を示す。そのあと、
「絵を描くのは、文章を書くのは、好きなのは今も変わってないかな?」
とアカリに問いかける。
「・・・好きです。この2つがなかったら、私は生きていけないくらいに」
と小さな声で、しかししっかりした口調で言った。
「うん、そっか。今、涙は出ててもいい顔してるね」
と元部長が言った。
ぽかんとするアカリは、無意識だった表情と声だったようなので、
「やりたいって気持ちは消えてない。それなら、少しずつ進めるんじゃないかな?美術系の企業に就職するのか、ライター系の企業に就職するのか、どんな未来かはアカリちゃんが決めることだけど、きっとアカリちゃんは埋もれない。いつも努力してきたじゃない。
どれだけ努力してきたのかは、今までの道具を見ても分かるよ。見てごらんよ。古くなって、普通の人なら買い換えちゃうだろうに、使えるように調べて工夫してる。大事にしてきた道具が、役割が変わっても活き続けてる。
私はそんなアカリちゃんがすごいと思う。私もできないもん。こんな努力してるアカリちゃんを、世間は放っておかないよ。どっちものびのびとできるアカリちゃんの場所が、きっとあるんじゃないかな」
と伝える。
元部長の言葉に涙を流しながら、「ありがとうございます。私、もう1回やってみたいです。美術も文章力も活かせるような人になりたいです」と少し笑顔で言った。
「アカリちゃんが落ち着いたらまた食事しよう」と約束を交わし、元部長はアカリの家を後にする。
アカリの心には、「もう1度だ。立ち上がるんだ。絵も文章力も活かすんだ」と、一つの「灯り」がともりはじめる。
キャリアコンサルタントになるまで
少しずつ就職活動を開始し、出版会社で採用され勤務を始める。
デザイン・文章どちらにも対応できるアカリは重宝され、評価が上がる。どちらにも取り組める、この職場はアカリにとってありがたい環境だった。
そんな中、出版会社同士の交流があった。
そこで、「今後どれくらいこの会社で働けるかわかんない」と言っている人が多いことに気づく。
「絵や文章をすごく書ける人達でも、将来が不安なんだ」とアカリは感じ取る。
「私も、イラストレーターのときに挫折経験をした。その経験を活かせないかな?」とふと頭をよぎった。
その晩、「人のサポートをする仕事」で検索をしたところ、「キャリアコンサルタント」を見つける。
今日聞いた「キャリア」という言葉が入っている・・・と気づき、詳しく調べていく。
今は認知度が低く、自分から仕事を創っていくという言葉に「クリエイター気質の私に合うかも。絵と文章で伝えられることもあるんじゃないか?」と思い浮かぶ。
元部長にも連絡し、食事をしたときにも話をしてみたところ、
「私もキャリアコンサルタントは初めて聞いたけど、アカリちゃんに合いそうな気がするな。道具をあれだけ大切に出来る人なんだから、つまずいてる人にも大切に手を差し伸べられそう」
という言葉が返ってきた。
数日間考え、「私はキャリアコンサルタントを目指したい。認知度低くて仕事がないなら創れば良い。簡単じゃないのは分かってるけど、クリエイターとしては創ることにワクワクする!」と決意し、養成講座に入学。
仕事の傍ら、課題をこなし勉強を続ける。
勉強を頑張りすぎて、初回の試験では体調を崩してしまう。学科が1点足りない、面接試験ではB判定。という結果だった。
その悔しさをバネに、体調管理もしながら2回目の挑戦。
その末、キャリアコンサルタント試験に合格。
対人支援のスタートを切った。
その後、合格者の交流会で瞳子とSayaと出会い、友情を育みながら切磋琢磨していく。かけがえのない仲間となる。
元部長をはじめとした仲間たちとも交流は続いている。アカリの笑顔、明るさに仲間達は元気をもらっている。
キャッチフレーズ:「私にも、あなたにも、ひとつの“アカリ”を。」
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あとがき:アカリのイメージ
「良い意味で自由で、光属性寄りのキャラ」ということは何となく決まっていました。
だからこそ、妬む人もいるだろうということも浮かんでいました。
そこで若干闇墜ちしたアカリがいて、でもまた立ち上がるキャラだと想像していました。
創ることが好きなアカリは、きっとこれからも色々創り出すんだろうなと思います。
そのため、自由に羽ばたけるように蝶々の衣装を購入しました。
動物で例えたら鳥かな、とも思ってます。
あと、人生のキーパーソンは高校時代の美術部の部長さん。メンターみたいな役割です。VRoidで部長さんも作って、会話できるようにしてみたいです。