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【VRoid創作】瞳子のキャリアストーリー

瞳子のストーリーを公開します。
大まかに記載します。だいたいこういう経験をしてきたキャラなんだ、と知ってもらえたら幸いです。


簡単なプロフィール


幼少期~中学生

幼少期
2人目の子供として誕生。兄が面倒見の良い性格で、よく兄が遊んでくれていたので男の子に交じって遊んでいた。
その後双子の妹が生まれる。兄の接し方を真似して、2人に優しく接していた。(兄も双子に同様に接していた)
両親も、家族が賑やかになり日々忙しくしながらも、楽しく過ごしていた。どちらも働いていたので鍵っ子だった。
小学生~中学生
両親は、お互いのすれ違いからだんだんと仲が悪くなる。(瞳子が10歳くらいの時)冷め切った雰囲気になり、瞳子をはじめとした自分たちの子供達に当たるようになる。
兄が止めに入ったり、瞳子も妹たちにこの光景をなるべく見せないように別の部屋へ連れて行ったりした。守らなくては、の一心だった。
「兄貴・・・妹たちももう小さいながらもおふくろや親父の仲の悪さに気づいてる。このままじゃあたしたちの家族はどうなるんだ?」と、兄と話をしていた。双子はもう両親のことを怖がっており、兄や瞳子の後ろに隠れていた。
そんな矢先、両親は離婚を決める。(兄18歳(高3)、瞳子14歳(中2)、双子11歳(小5))
本当はどちらかについていくことになるが、両親はどちらも「引き取れない」と考えていた。(子育て、仕事、家族でいることに疲れていた)
それを知った瞳子は、「家族が壊れてしまった、この時が来てしまった」とショックを受ける。
結果的には、子供が居ない親戚に引き取られることになる。とても優しく、あたたかい雰囲気のおじとおばだった。自分たちから名乗り出てくれた。
おじとおばの家は今の家から少し離れていたので、転校を余儀なくされる。
さすがに4人も転がり込むには・・・と思った兄は、この機に学生寮がある大学へ転入することを決める。
「兄貴・・・家を出るの?」と瞳子は不安な気持ちを兄にぶつける。
「さすがに4人はおじさんとおばさんに負担かけちゃうからな。俺は大学生だからバイトできるし。おじさんとおばさんに学費を出してもらうことには変わりないけど、少しでも負担を減らしたいんだ。なるべくこの家にもくるけど、何かあれば連絡して」と兄は言う。
瞳子は、どんどん家族がバラバラになっていく事に対して悲しく、たくさん泣いた。その都度親戚や双子がなぐさめたり、そばに居た。
「ねえちゃん、あたしたちもいるよ!一人じゃないよ!」と。

瞳子が中3になったある日、中1になった双子が不良に絡まれているところを偶然目撃し、「おいお前ら!あたしの妹たちに何してんだ!!」と助けようとする。
しかし相手は何歳か上の男子たち。力で勝てず、瞳子は双子を庇い怪我を負う。
双子はかすり傷程度で済んだが、怪我をして病院で手当てを受けている姉を見て、悲しくて泣いてしまう。
話を聞いた兄も、一時的に帰ってきて、瞳子と話をした。
親戚も、「双子ちゃんを庇ったんだね。瞳子ちゃんの勇気、優しさは素敵だよ。でも、双子ちゃんを大切にするのと同じように、瞳子ちゃん自身のことも大切にして欲しい。ダメだと思ったら誰かに助けてもらおう。」と声をかける。瞳子は途端に涙を流し、悔しさをにじませた表情で話し始める。
「でも・・・悔しかったんだ!!あたしはこんなに無力なのかって。そりゃあ男と女じゃ体のつくりが違うから力で勝つのが難しいことくらい学校で習ったから何となく分かってるけど、でも、それでもあたしは自分の力で守りたかった、勝ちたかったんだ・・・!」
この言葉を聞いた親戚は、「そっか。瞳子ちゃんがそう考えているなら、双子ちゃんだけじゃなくて自分の身も守るための護身術を習ってみたらどうかな?瞳子ちゃんのその勝ちたい気持ち、守りたい気持ちを活かせるんじゃないかな。瞳子ちゃん、運動神経も良いでしょ?」と提案する。
「護身術か・・・」と、瞳子は考え始める。親戚は、瞳子は運動神経が抜群に良いので、テクニックを身に付ければおそらく男子にも劣らない力は持てるだろうということだった。
数日後、「あたし、柔道をやりたい」と伝える。
親戚と双子は最初は「柔道」を選んだことに意外そうだった。
「高校も、柔道部があるところに行くよ。高校生から始める人は多くないかもしれないけど、それでもあたしはやる。絶対やり遂げる。
おじさん、おばさんが、双子だけじゃなくてあたし自身を大切にしてと言ってくれたこと、嬉しかったんだ。あたしを大切に思ってくれている人達がまわりにいる。あたしも皆のことを大切に思ってる。だから、自分のことも周りの人達も守れるような、そんな人間になりたいんだ。」と伝えた。親戚、双子も瞳子の真剣なまなざしに心を打たれたような思いがした。そのまなざしは、良い意味で常識を破壊するくらいの力強いまなざしだった。
兄にも電話で話をした。「瞳子みたいな頼もしい妹がいて、俺も負けてられないな」という、優しくも力強い言葉が返ってきた。

高校生

柔道部がある高校に進学し、柔道部に入部する。
幸いにもその高校は瞳子の家から比較的近い上に、男女関係なく県大会などにも出場している名門校だった。
そこで基礎から習い、練習を重ねていくとすぐに頭角を現し始める。上達の早さにコーチも部員達も驚きを隠せなかった。
みるみるうちに上達していき、高2のときに県大会で優勝を果たす。さらには全国大会でも入賞。
「まだ入賞か・・・もっと練習だ!!」と決めた瞳子は、コーチや部員に「一番を目指したい」と話し、さらに練習を重ねる。その努力が実り、高3のときには全国大会で優勝。全国大会で優勝したのは、その高校では瞳子が初めてだった。その功績は新聞に載るほどだった。
親戚も、「本当にスゴいよ、瞳子ちゃん。運動神経が抜群なのは知ってたつもりだけど、私たちが思っていた以上だった。瞳子ちゃんの努力が実を結んだんだね」と喜んだ。
双子も兄も、「瞳子の負けん気はずば抜けているし、努力を怠らないのがすごい」と誇らしく伝えた。
瞳子も、「結果を残せたこと、何より実力をつけられたことが嬉しいよ。皆には感謝しかない。柔道自体面白いから、大人になっても続けるよ」と笑顔を見せた。
しかし、その数ヶ月後、おじとおばが交通事故に巻き込まれてしまう。瞳子達は驚き、ショックを受ける。回復を祈ったが、2人は帰らぬ人となってしまった。(兄22歳(大学4年生だが、企業に内定をもらった時期)、瞳子18歳(高3)、双子(中3))
身内を亡くし、瞳子は「また・・・家族を失うのか。どれだけあたしたちから家族を奪えば気が済むんだよ・・・!」と悔しく、悲しく涙を流す。いつも背中を押してくれた。いつも肯定してくれて、愛情をくれていた。本当の両親のようだった。それは兄も双子も同じように感じていたので、さすがに今回はショックが大きすぎた。葬儀は別の親戚が全て手続きを行ってくれた。気の毒に思った親戚はしばらく物資を送ってくれた。
兄は、「今度は4人で住もう。俺はもう社会人だから給料入るし。」と提案。
瞳子は、「あたしも就職する。兄貴に負担かかりすぎちまうし、双子の学費も稼がないといけないから」と伝えた。
兄と双子は「瞳子の人生を犠牲にしちゃだめだ」「あたしたちのために姉ちゃんが大変な思いをして欲しくない」と伝えるが、「いや、これはあたしの意志だ。イヤイヤやってるわけじゃないよ。柔道だって続ける。
それに、働きながら勉強したいこともあるんだ。・・・心理学を。」
と呟くように話し始める。
「柔道を習ったことで力は手に入れて、おじさんやおばさんの言うように護身術を身に付けることは出来た。兄貴や双子のことも守れる。でも、力では守れても、心までは柔道で守れないんだ。自分自身のことは多少守れるかもしれないけど・・・。だから、心理学を勉強してせめて身内だけは守りたいんだ」
と話す。
「瞳子の気持ちは嬉しい。いつも本当にありがとう。いつも俺や双子に目が向いてる。おじさんやおばさんの受け売りになっちゃうけど、俺も双子も、瞳子自身を大切にして欲しいと思ってる。決して無理はするなよ。俺たちも瞳子をサポートできるようにがんばるから」
「そうだよ姉ちゃん!あたしたちまだこれから高校生だから迷惑かけちゃうかも知れないけど、姉ちゃんが働くならあたしたちはその分家事がんばるから!」
と、瞳子に伝える。
「・・・ありがとな。わかった。就職したら柔道教室に通って気分転換しながら勉強するよ。無理しないようにするよ」と話す。
大学へ進学する予定だった瞳子は、進路担当の先生にこの経緯を話し、急遽就職活動に方向転換した。
なんとか内定をつかみ取る。スポーツ用品店の営業職だった。(柔道部での功績、人柄で採用された)

社会人

幸いにも柔道部で人への礼儀も習っていたので、その姿勢が職場の人達に好感を持ってもらえることに。瞳子自身が持つ「向上心」「負けん気」「諦めないで挑戦する努力」も評価されるようになる。
仕事の合間に柔道教室へ通い、2年後に黒帯に。
黒帯を取得したことは兄弟だけではなく、職場の人達にも伝わり、皆でお祝いした。
「自慢の妹だよ」「自慢の姉ちゃんだよ」
と言ってもらえたことに、「へへ・・・なんだよ・・・こっぱずかしいわ。ありがとな・・・」と、うれし涙を流しながら言う。
心理学はゼロからのスタートのため、最初は「わっかんねー!!!」と苦戦していた。
兄や双子にその話もしていた。
「初めから出来る人なんていないだろ。学校の勉強もそうだっただろ?」「姉ちゃんはそんなこと言いながらできるようになっちゃうんだから、少しお茶飲も?休憩しよ?姉ちゃんは努力の天才なんだよ
「・・・そんなこと言っても何も出ねーぞ」と言いながら笑みがこぼれる瞳子を見て、兄弟達は笑っていた。
兄や双子の言うとおり、少しずつ積み重ねていくうちに理解できるようになり、やがて通信で心理学の資格を1つ取得する。
仕事の合間に柔道、休みの日には心理学の勉強・・・と、忙しい日々を送る。

キャリアコンサルタントになるまで

ある日、ふと「あたしはこのままで良いんだろうか・・・」と悩みがよぎり始める。
確かに柔道も続けてる。心理学も続けてる。楽しい。仕事の営業も悪くない。けど、何か満たされない。
そんなとき、ふと育ててくれたおじとおばの顔が浮かぶ。
直感で、「お墓参りに行こう」と決めた。
兄弟に話すと、「おじさんとおばさん、もしかしたら姉ちゃんに伝えたいことがあるんじゃない?あたしたちも行きたいけど、今回は姉ちゃんだけ行ってみたらどうかな?」と双子が提案した。兄も、「そうかもしれない。行ってきなよ」と言った。
次の休みに、瞳子は一人でお墓参りしに行った。そこで手を合わせていると、
「瞳子ちゃんは、努力して沢山のことを得てきた。その努力で得た力でいつも周りの人を助けてる。その力を、もっと幅広く使える職業がきっとあるよ」
という声がふと聞こえたように思えた。
「おじさん、おばさん・・・!?」
振り返っても当然居ないのだが、確かに声は2人の声だった。
「あたしが努力して得てきた力を使える・・・職業・・・」
そう呟き、家に帰った。数日間、どんな職業があるのかネットで調べていると、目にとまったのが
「キャリアコンサルタント」
だった。
「キャリアコンサルタント?知らないなぁ・・・」と思い調べてみると、相談者のキャリアを一緒に考える専門家と書いてあった。
所持している心理学も、柔道や営業の仕事で得た人との接し方も活かせると知る。
数日考えて、「キャリアコンサルタントになって・・・もっと助けたい。あたしたちの兄弟のように、親が離婚したり、早くに大切な人を亡くしてしまった人達をはじめとした沢山の人に、力を分けられたら・・・」と漠然と思った。
その後、キャリアコンサルティングを受ける。キャリアコンサルタントがどんな人なのかを知るためでもある。
そのキャリアコンサルタントは優しく、話を沢山聴いてくれた。「キャリコンを目指すというのも1つの道だと思います。もしキャリコンになったら仲間ですね」とあたたかい言葉もくれた。

「あたし、キャリアコンサルタントを目指すわ」
この瞳子の言葉に、兄弟達はもう驚かなくなっていた。
瞳子は何でも挑戦するもんな。その姿に、俺たちもパワーをもらってる。がんばれよ」「姉ちゃんならできるよ!!」と背中を押され、養成校に通う。
そこで特に仲良くなった同世代の同期とはよくご飯を食べたり、一緒に勉強をした。
その同期は趣味でバンドを組んでいたので、時々ライブもやっていた。
そのライブに呼ばれ、瞳子はライブにも行くようになった。皆で盛り上がれるライブが、とても楽しく思えた。楽屋にも呼ばれ、バンドメンバーにも受け入れられていた。
気分転換もしながら勉強した。試験会場、実技試験も同じ会場。そして試験時間もなんと同じ。
その同期と、「瞳子、もしどっちかダメでも恨みっこ無しだからね。でも一緒に一発合格しよ!!」「もちろんだよ。あたしたちの勉強してきた実力を見せてやろうな!!」と励まし合う。
2人の努力が実り、2人とも一発合格。
兄弟達も喜んでくれた。「やっぱな。瞳子は努力の天才なんだよ」「姉ちゃんならできると思ってたー!」と声をかける。
「みんなが居てくれたからだよ。ありがとうな」と伝える。
その後、同期とお祝いにご飯へ行った。
「あのさ瞳子。相談なんだけど、事情があってボーカルが不在になっちゃったんだ。だからボーカルを探してるんだよ。瞳子の声かっこいいし、私たちのバンドの歌に合うなぁって前から思ってたんだ。
だから、もしよかったら興味あったらお試しでもいいから入ってくれないかな?
趣味バンドだから気軽に楽しめると思うんだ」
と誘いを受ける。「え、あたし!?ボーカル!?」と、瞳子は流石に驚く。
「バンドメンバーも、瞳子に来て欲しいって言ってたよ。それに、毎回ライブに来てくれるから他の常連さん達も瞳子の顔知ってるんだよ。
瞳子のこと、「身長高くてかっこいいよね。イケメン女子で憧れちゃう」って言ってたよ。もうファンもいるんだわ
と聞き、もう驚くしかなく、嬉しさと照れくささが混じった。
「そうなのか・・・確かにライブ楽しいし・・・じゃあやってみるか。キャリコンの顔と、バンドのボーカルの顔を持つというのも面白いな」と返事をして、しばらく練習を重ねて少しずつ上達していく。元々持つ声質もボーカル向きな為、しばらく練習したあとに何度かミニライブを行った。
その結果、さらにファンが増え、歌声も好評を得たことにより正式加入を決める。
兄弟達は、どんどん輝いていく瞳子を誇らしく思っていた。
キャリコンの活動もできるように転職し、対人支援の世界へ。
新人のキャリコン交流会でアカリとSayaと出会い、2人との絆も深めていく。
兄弟、バンドメンバー、ファンにも支えられ、今日も瞳子は努力を続ける。

キャッチフレーズ:努力で得た武器、挑戦した経験は、誰も奪えない。唯一無二だ。

 

あとがき:瞳子のイメージ

ビジュアルはかっこいい女子、女子が憧れる女子。
と、キャラを創る段階から決めてました。
性格も、諦めずに努力する・挑戦するキャラだと思い描いていました。
努力して沢山のことを得て、苦労してきたキャラだというイメージが固まってました。両親の離婚、育ててくれた親戚との死別も乗り越えて。
上記の身内の話は、瞳子が私の頭の中で話してくれたことでした。
やがては努力が実を結ぶ。キャリコンの同期とバンドをやっている。というのも、すぐ浮かんできました。
キーパーソンは兄弟・育ててくれた親戚です。
兄弟もVRoidで作ってみたいです。

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