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かののつれづれ ~ 滞る ~

滞る。

調べてみた。

物事順調に運ばない。はかどらない。つかえる。「仕事が—・る」
金を支払うべき期限になっても支払わない。「家賃が三月分—・る」
流れがとまる。停滞する。「交通が—・る」
ためらう。ぐずぐずする。
「何ごとにかは—・り給はむ」〈・賢木〉

デジタル大辞泉


じつは。

4月にひとつ大きな目標を立てた。
 

「 本を出版する 」
 

オイオイ。

いったい、何を血迷ってるんだ。

なんの取柄もない、しがない一般人がそうそう簡単に本の出版なんてできるわけないじゃないか。

そんな想いもなくはなかったけれど、「 本を出す 」って夢を叶えた人たちを目の当たりにして、自分でもできるような気になった。


これまでの𝕏の投稿から本に入れる内容を見つけていく。
足りない部分は作ってく。

テーマごとに分けてみる。

なんとなく、形になりそうな気がした。


そして、そこから止まってしまった。

企画書を書いてみる。
章立てを考えてみる。
はじめにを書いてみる。
 

…どれもしっくりこない。

何回か考えなおし書き直してみる。

…ぜんぜん面白いと思えない。


行き詰まる。

なにを書けばいいんだろう。
どう書けばいいんだろう。

そんなことが頭の中をぐるぐる回るばっかりでちっとも答えがでなかった。

で、手を止めた。


師匠への進捗の報告もできなかった。

だって、なんの成果もないから。

ちっとも進んでないから。

*************


昔から付き合ってきた悪い癖がある。

「 必殺・先延ばし癖 」

小学校の時、読書感想文がクラスの代表に選ばれて、県のコンクールに出すから少し書き直して、って言われたときも、期日まで手につかなくて、結局学校で授業中に書かされた。

施設に勤務していた時、必要なんだけどすぐには仕事に影響しない書類を放置していて、県の実地指導が入るって通知が来てから毎日深夜まで残業して作ったりした(←ダメナヤツ)。

不安なこと、面倒なこと。

そんなことはついつい後回しになる。

そして、だいたいは後悔するのだ。

…もっと早くに取り組めばよかったな。
つぎはちゃんと計画的にやろう。


残念ながら、この教訓が活かされることは少ない。

例にもれず、今回もそう。


目標として掲げてから1か月が過ぎ、2か月が過ぎ…

ぜんぜん進んでいない。

さらに、もう1か月、2か月…。

師匠と話して、カツを入れられたり励まされたりしてちょっとは進むけれど、すぐに停滞。

そんなこんなで、半年も過ぎてしまった。

ずっと同じところで滞ったまま。
…澱み過ぎだ。


そんなとき、ある人のVoicyで聴いたことがグサッと響いた。
 

「 本心ではできると思ってないんじゃないですか? 」

やりたい、やるべきと思ってることができない、手につかない、動き出せない。

それは、本当にそれをやり切れると思ってないから。
ちゃんと達成できる自信がないから。

防衛本能ですよ、と。


まさしく、ワタシのことだと思った。

本、うまく書けるかな。
だれにも評価されないんじゃないかな。
企画書拾ってくれるところないんじゃないかな。

挙げだしたらキリがない不安。

そこからの逃避行動。
 

めっちゃ合点がいった。

そっか。
うまくいくと思えてないんだ。

どうしてもこれをやり遂げたいってわけじゃないんだ。


…そういうことか。


防衛本能。
逃避行動。

ほんとにやりたいことはそれではなかった。

本を出す人たちがキラキラしてて、ワタシもチャンスがあるならそっち側に行きたい。

…そんなヨコシマな気持ちが強かったのかも。


そうと分かったら。

ここは仕切り直しが必要な時。

もう一度自分の目標を立て直す。

ワタシのありたい未来はなんだ?

それを叶えるためになにをする?


滞ってる ” 今 ” から脱出する。

腰を据えて自分を見直す時だ。

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