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医療現場でのアロマセラピストの仕事の本質

こんにちは!
是非、知っててほしい医療でのアロマについて今日はお話します。

医療でのアロマセラピーって何??

そもそも医療現場でのアロマセラピーって何??という方がほとんどだと思います。

ヨーロッパやアメリカでは医療ケアのひとつにアロマセラピーが用いられている病院もたくさんあるのですが、日本にはこの考え方が無くて、2008年に緩和ケア病棟にはじめてアロマを導入しました。
(その導入までの道のりはまた別記事にて)

緩和ケア病棟ですから、対象は余命幾ばくとないがん患者さんが中心です。
その後、AYA世代といって、小児がんを含む35歳までの若年層の患者さんを対象にケアさせてもらっています。


アロマセラピストの仕事の本質


ターミナルの患者さんにとっては、もはやこの世での目標や夢なんていらないんです。病気で諦めなくてはいけないことがたくさんあります。あれもできなかった、これもできなかった、といった負の感情を手放してもらって、自分の人生を肯定してもらうこと。そして、少しでも死に対する不安や恐怖を和らげていくこと。これをアロマという優しい香りとタッチングという優しく触れるケアを使って行っています。
この心理ケアがアロマセラピストの仕事の本質で、決してマッサージ屋さんではないのです。

なぜ、このケアを病院へ導入したかというと、
日本の病院ではグリーフケアといって、死の前後に施される心理ケアがありません。そのため、大切な人を失ってから、10年、20年と空洞化する人生を送る人が少なくありません。最後の最後までやってあげることがあったと思うのと、何もしてあげられなかったと思うのとでは、ご家族のその後の人生を変えてしまいます。

患者さんだけでなくご家族も支えていく伴走者になるのがアロマセラピストの本質的な仕事なのです。

そこで求められることは、患者さんからこぼれる言葉を丁寧に拾っていくこと。自分とは違う考え方が出てきたからといって、自分の価値観を押し付けたり、コーチングスキルでコントロールするようなことはしてほしくない。
ですから、「でも」は禁句。全てを肯定して受け入れる。

人の能力は適材適所!!

ではこのケアができるのって誰?となると、私みたいな開拓心200%みたいな人でなくて、むしろ、「私なんて・・・」というような自分に自信が持てない人の方が優しく丁寧な仕事をしてくださいます。

人の能力は様ざま、適材適所あります!

ここからは少し経営視点でのお話になります。
この事業を通して、本当に人って適材適所で活躍の場があるんだと感じました。
エネルギーが下がってしまった患者さんに接するとき、お声かけするトーンも話すスピードも声の大きさも、患者さんの呼吸に合わせていくことが求められます。私みたいに元気な感じで接してしまうと、それこそ、消えそうな灯を吹き消してしまいそうなので、そうならないようにとにかく神経を使います。
しかしながら、開拓心など1ミリもない、自分に何ができるのか、といった人ほど、そのエネルギー感もあっていて、心地よさを感じてもらえる。

こういったことからも、経営者としてやることは、得意の開拓心で開拓しては、優しいひとたちに活躍してもらう現場をたくさん作ること。世の中は役割分担なんですよね。

これをやりたい、というよりは、行動に出た先にある気づきの中で、必要なものを置いていったイメージでこの活動を広げていきました。
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