オマール海老とロブスターの違いは何か
オマール海老とロブスターは生物学上同じ種ですが、
生息している海域によって名前が変わります。
ユーラシア大陸沿岸で獲れるものがオマール海老です。
フランス料理では高級食材として扱われています。
旨みが濃厚で、しかも身が詰まっているので、
ぷりぷりとした食感を楽しめます。
「オマール」とはフランス語でハンマーのことです。
大きなハサミがハンマーに見えるからです。
一方、アメリカ大陸沿岸で獲れるものがロブスターです。
オマール海老よりも大きいのが特徴です。
漁獲量もオマール海老よりはるかに多いため、
比較的入手しやすい食材です。
獰猛な生き物なので、仲間同士で傷つけ合わないように
捕獲後はすぐにハサミをゴムバンドで固定します。
近年は日本の市場でも出回るようになりました。
おかげで家庭でも味わうことができます。
お薦めはフランス料理の「テルミドール」です。
白ワインと香味野菜とブーケガルニを入れた大きな鍋で
ロブスターを茹で上げます。
玉ネギとマッシュルームを刻んでバターで炒め、
小麦粉を加えてベシャメルソースを作ります。
ロブスターを縦半分に切り、頭部のミソと身を取り出します。
ソースを冷まし、卵黄と粒マスタードと濾したミソを混ぜます。
ロブスターの身にソースをからめて殻に詰めます。
グリュイエールチーズを乗せてオーブンで焼き上げます。
見た目が豪華ですからクリスマスに最適な料理です。