イイダコのイイとは何か
イイダコは春になると旬を迎えるタコです。
産卵を控え、お腹にたくさんの卵を持ちます。
タコの仲間では一番小さい種類です。
醤油と日本酒でさっと煮るのが美味しいです。
茹でて、ショウガ醤油が食べても美味しいです。
春にしか味わえない美味しさです。
イイダコは漢字で「飯蛸」と書きます。
卵がご飯粒のような形をしているからです。
卵を持った魚のことを「子持ち」といいますが、
イイダコの場合は、「飯(いい)持ち」といいます。
メスの方が価値が高いのは他の魚介類と同じですが、
じつはオスの方が身がしまっています。
しかも価格はメスよりもはるかに安く、お買い得です。
煮ダコや唐揚げには最適です。
ただし、イイダコは下処理が必要です。
身は小さくても他のタコと同じです。
帽子の中の墨袋と目玉とクチバシを取り除きます。
塩もみして、ぬめりを取ります。
熱湯でさっと湯がくと、ちゃんとしたタコの形になります。
まるでアニメに出てくるようなかわいいタコです。
飯持ちでなくても十分に美味しいです。
春の味を堪能できます。