エシャロットとエシャレット
エシャロットとエシャレットは別の野菜です。
エシャロットは玉ネギの仲間です。
玉ネギを少し小さく細くした姿をしています。
フランス料理に欠かすことができない香味野菜です。
刻んで炒めるとよい香りがします。
主にフランスやアメリカから輸入されています。
国内ではほとんど生産されていないそうです。
誤解を避けるためにフランス語のエシャロットではなく、英語のシャロットという名前を使うこともあります。またはベルギー・エシャロットと呼ぶこともあります。
その一方、エシャレットはラッキョウの仲間です。
ラッキョウを生で食べられるように軟白栽培して早採りしたものです。
ラッキョウほど辛みがきつくありません。
味噌をつけて丸かじりするとしゃきしゃきした食感と辛みが味わえます。
エシャレットは主に茨城や静岡で生産されています。
面白いことにラッキョウの主な生産地である鳥取や鹿児島や宮崎ではあまり栽培されていません。
以前は根ラッキョウと呼ばれていましたが、エシャロットにあやかり、洒落でエシャレットと命名したそうです。
おかげで知名度は高まりましたが、消費者は混乱するようになりました。
エシャレットをエシャロットと誤表記する小売業者も多くあります。
エシャという呼称も試みられましたがあまり普及していません。
ラッキョウの名誉のためにも何かよい名前はないものでしょうか。