今日から二週間後11月12日に私自身の初めての著書「コミュニティ・オーガナイジング――ほしい未来をみんなで創る5つのステップ 」が英治出版より出版されます。 初めてのコミュニティオーガナイジングワークショップが2013年12月。日本で活動を初めて7年たって、本が出せました。時間がかかりすぎたとも言えるかもしれません。「本を出したほうがいい」というのは組織を立ち上げた当初結構言われました。出そうと思えば、英語の本を翻訳して、それなりに海外の事例をつけて出せたと思うのですが、
アメリカの人種差別に日本がどう関わっているのか、特にアメリカや世界で起きていることを中心に前半でお話しました。では「日本国内の人種」ってどうなのでしょうか。 日本の学校で人種の授業は殆どないと思うので学ぶこともないと思います。でも、私達はなんとなく「日本人は古来より日本列島に住んでいて、単一民族で同じような人たちに囲まれて暮らしてきた」と感じていると思います。 それが時代によって「日本の人種や民族」が違うとなったらどうでしょうか? アメリカの人種問題を考える上で、日本の
「白人警官が黒人を殺した、だから黒人たちは怒ってデモをして、暴徒化している。」 今起きているアメリカの動きはそういう単純な話だと、アメリカに住んでいる私も当初思いました。でも、調べていくと「どうやら暴徒化はデモ参加者だけではなく、州外から来た人たち、白人もかなり含めて起こしている、そして警察側も暴力を引き起こしている、かなり複雑な状況」と気づきました。 そして最もショックだったのは「アジア系アメリカ人の警察官がジョージ・フロイドさん殺害現場にいた」こと。そのアジア系警官は
私は現在、アメリカのペンシルベニア州にあるピッツバーグ大学というところで社会学部の博士課程をしています。日本でもミネアポリスで白人警官が黒人男性を殺したことから連日#blacklivesmatter(黒人の命は大事)と抗議の声が上がっていることは報道されていると思います。正直、黒人が警官に殺される事件はアメリカにいると日常茶飯事です。しかし、今回の事件、そして起こっている抗議デモのかつてない規模と参加している人たち(黒人だけでなくアジア人、白人も沢山います)、今まで人種問題に