東京都写真美術館 星野道夫「悠久の旅をする」
静かに圧倒されました。
星野さんの、自分の心に沸き上がる衝動や情熱を、行動に移していく伸びやかな心を眩しく思いました。
はじまりは、神田で購入した一冊の本。
そこから、星野さんの冒険は始まるのです。
生涯自分は見ることも行くこともない場所であろうと、そこには木があり川があり空がある。
動物も虫も、そして人だって生活している。
彼らには、日本で暮らすわたしと同じように、喜びや悲しみがあり。
夜が来たら眠り、朝が来たら目を覚ます。
希望に満ち溢れる日もあれば、果てしなく落ち込んでしまう日があるかもしれない。
そんな風に、自分の目の前の景色以外の場所の存在を意識する力について、考えてしまいました。
美術館のあとは、恵比寿ガーデンプレイスへ。
こちらの「TSUTAYA BOOKSTORE」さん。
文庫(単行本等は未確認)は、出版社やレーベル関係なく50音順で並べられていました。(時代ものと現代は別)
「な行」仲町の「わたしと隣の和菓子さま」は、中原中也さまの隣にありました!
本棚の前で、わたしはよろけました。
でも、すごく新鮮な景色でした。
本屋さんに行くときって、お好きな出版社や、よく読むレーベルの棚に行きがち?
そんな方には、いつもと違う作家さんに出会えるチャンスでもあるのかなと思ったり。
作家さんにとっては、自分の本のお隣さんに思いがけない方がいるのを見つける楽しさがあったり。
なかなか刺激的な体験でした。