400字で分かる落語:「雨風」
88:雨風(あめかぜ)
【粗筋】 餅を焼きながら、
「酒も飲んで甘い物も好きなのを雨風というが、どっちが雨でどっちが風や」
「酒は米の水というから、酒の方が雨やろう」「じゃあこれは風か」
と箸の先で膨らんだ餅を付くと、プシュー……
「ほんに風や」
【成立】 桂米朝は「蛇含草」に入れていた。甘辛両刀使いを「雨風」と用いた例は天保年間(1830~44)にみられる。うちの親戚は日本酒に大福など、甘いものを食べながら酒を飲んでいたが、私はどうも駄目……でも、ウィスキーにチョコレートを出すお店はある。