400字で分かる落語「石川や」
「い」の25:石川や
【粗筋】 泥棒の一味も高齢化が進み、転職をすることになった。出来れば全員で同じ職場というので、タクシー運転手になるが、夜の仕事しかしていないので、昼間はまぶしくて目を開けていられない。忘れ物を届けて表彰されるが、泥棒が警察に褒められるのは恥と断る。夜だけ開くレストランに転職、今度は薄暗い中で財布を盗もうとするのを捕まえてしまう。これも辞めて車のセールスをすることにした。「セールスって昼でしゃろ、昼間はあきまへん」「だから夜中に行って、もの盗むのやないか」
【成立】 桂文枝(6)の創作落語。第136作目、2002年4月の作品。結局落ち着くべきところに落ち着いたのだろうか。文枝作品って、こういう落ち着かない落ちが多いのは本人の性格だろうか。
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