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400字で分かる落語「海の伝説~その哀しみと喜びと~」
「う」の81:海の伝説~その哀しみと喜びと~(うみのでんせつ・そのかなしみとよろこびと)
【粗筋】 ボラがタコに、「それはタコ壺、人間に捕まるよ」って声をかける。人間は沢山仕掛けて何百壺も並ぶ大邸宅が出来ている。しかし、そこに入ると捕まるのだ。声を掛けたのは、相手がマダコで貴重な品種だから。ボラはボランティアでマダコを救っている。ボラは、タコの頭が実はお腹で、足と思っているのが学術的には手に扱われると説明。タコは、目のきれいな、細い足の美少女タコに恋をしている。二人、いや二匹は結ばれるが、男は命を懸けて子供を作り、雌は20万から30万の卵を産んで、ふ化させて死ぬのだ。「あ、タコが生まれる。ほら、タコが生まれる」「同じことを言うと耳にタコが出来た」「子供たち、親のように幸せになれよ……祈る、ごタコうを」
【成立】 桂文枝(6)の創作落語、第301作目。2020年8月19日、なんばグランド花月で初演。