400字で分かる落語「自惚れ医者」1
「う」の69:自惚れ医者(うぬぼれいしゃ):その1
【粗筋】 大店の娘が病で寝付いた。医者が呼ばれたが、これは恋煩いであろうと思う。娘の部屋に行くと、娘が店の者は出て行けと言う。「おっ母さんは向こうへ行って」と母を追い出す。「お父っあんも」残ったのは医者一人。「先生」「何じゃ」「先生も向こうへ」
【成立】 安永2(1773)年『飛談語』の「労咳」。上方では一席にやることもあるそうだが、マクラでしか聞いたことはない。残った医師の心理描写があるといいが、あまりくどいと詰まらなくなる。