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400字で分かる落語「植木屋娘」

「う」の3:植木屋娘(うえきやむすめ)
【粗筋】 無筆の植木屋・幸右衛門、浄増寺の和尚に代筆を頼んでいたが、寺で預かっている伝吉を見初め、娘のお光の婿にしたいと申し出る。和尚は、伝吉は五百石の家督を継ぐ身だと、幸右衛門に説教する。諦めきれぬ幸右衛門は、伝吉と娘が関係を持てば文句はあるまいと、二人きりになる機会を作る。見事に娘の妊娠が分かり、「うちの娘はハラボテじゃ」と踊りながら寺に来る。和尚も困って伝吉と話す。
「お前はどう思うて娘に手を出したのじゃ」
「植木屋の娘ですから、根はこしらえものかと思いました」
【成立】 上方噺。東京では春風亭柳枝(7:エッヘッヘの)が演った。私が効いたのは笑福亭松鶴だけ。植木がいい物であるように、他の根を見せるようにしたインチキがあった。分からないので、桂枝雀(2)は、最後に伝吉を出さずに、幸右衛門が、二人の間に出来た子供が五百石を継げばいいと言い出し、
「侍の家を、勝手に取ったり継いだり出来るかいな」
「接ぎ木も寝訳も、うちの秘伝でおます」と落としていた。

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