400字で分かる落語「池田屋」2-1
「い」の19:池田屋(いけだや)全2回の1
【粗筋】 勤皇派が集まるとの情報に、新選組は土方歳三と近藤勇がそれぞれリーダーとして四国屋と池田屋を襲撃する。池田屋の方は近藤が率いるが、内通者が相手の刀を隠してしまうが、狭い室内で短い脇差の方が使いやすく、人数でまさっているのに不利な状況。近藤が「土方が40人を連れて来たぞ」と声を上げて相手は意気消沈、近藤は肥後ノ宮部鼎蔵と一騎打ち、見事討ち取る。沖田は危うく組み伏せられるが、ここで吐血して相手が顔をそむけたので逆転する。収まりかけた頃、近藤が後ろに気配を感じて斬り付ける。確かな手ごたえがあったのに相手は逃げてしまい、刀を見ると刃こぼれがある。海苔に近藤が切腹をする時、介錯人の塚越金十郎が、あの時池田屋にいて、琵琶を持って逃げようとしたのを斬り付けられた。琵琶が斬られたお陰で自分は助かり、その琵琶を家宝にしていると話す。近藤は刃こぼれの原因が分かって笑って死んでいく。