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400字で分かる落語「植木のお化け」

「う」の1:植木のお化け(うえきのおばけ)
【粗筋】 権助が煮え湯をかけたのを恨んで、植木のお化けが出るという噂。長屋の連中が隠居の所へ見物に押しかけた。一杯やって待っていると、次々にお化け達が現れる。
「あの酒乱の二人は何だ」「榊(酒気)に蘭(乱)だろう」
「何も言わないで消えたのは」「梔子(口無し)だろう」
「鞍馬の天狗の試合を演じているのは」「花菖蒲(鼻勝負)だろう」
「勧進帳、富樫と弁慶だ」「石菖蒲(関所うぶ)に弁慶草に違いない」
「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経……にぎやかに出て来たが、南無妙法蓮華草かい」
「なあに、蓮華に橘さ」
【成立】 落ちの「橘」は日蓮宗の紋所「井筒に橘」からの連想。鳴り物入りで演じたのだろうか。聞いたことが無い。

 失礼、本日よりタイトルが「う」で始まる落語にかかります

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