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400字で分かる落語「宇宙戦争」

「う」の48:宇宙戦争(うちゅうせんそう)
【粗筋】 空飛ぶ円盤の大軍が現れ、近所のお婆さんは信州に疎開すると言う。一発で地球が半分になる爆弾もあると言うが、「でもちょうど残った所が信州なら助かるじゃありませんか」と取り合わない。やがて円盤から声が聞こえ交渉にはいるが、地球の女を全部くれと言うのでさあ大変。戦いになるが、地球の武器は役に立たない。不思議な光で女性だけを吸い込むので地下に隠れるが、「賢明な女性の皆さん。こんな地球の男で満足なのですか。我々は美しい女性しか求めていません」と呼び掛けると、自尊心の強い女性はみんな吸い込まれる。信州に行くはずのお婆ちゃんまで吸い込まれると円盤は消えてしまう。入れ替わりに現れた円盤は、男のいなくなった星から来た女性達。邪魔な地球の女を吸い込んで、代わりに降り立つと本当に美人ばかり。
「星の女性はどうしてこんなにきれいなんだ」「当然だよ。星はみんなスターだもの」
【成立】 星新一の「賢明な女性たち」を元にしたSF落語。桂米丸がレコードを出しているが、深町純がシンセサイザーで出囃子から挿入曲、効果音まで作った。正直、ありきたりの音で新鮮味は感じなかった。寄席で聞いた時は、「さあ戦争だ」と叫んだ途端に楽屋で太鼓と銅鑼……「時代錯誤も甚だしい」と言うのがおかしかった。桂夏丸が受け継いでいる。

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