司法書士試験 午後の部の時間配分
昨日、開示請求答案を公開したところ
多くの方にご反応いただき「時間配分ってどうしてましたか?」という質問をいただきましたので、こちらで詳しく説明させていただきます。
時間配分の組み方
端的に言うと、解く順に択一50分・不動産登記記述50分・商業登記記述50分・調整時間30分(計180分)にしていました。
記述に必要な時間
最初に軸にしたのは記述を書ききるために必要な時間です。
私は大変筆が遅く、記述に最低でも各60分はかかっていました。年明けごろから答練を解いていましたが、どんなに工夫しても短縮することはできませんでした。
したがって、不60分・商60分は確保しておかなければなりませんでした。
択一に使える時間
記述で120分使ってしまうので残りは60分です。
択一は、可能ならば全肢検討したかったのですが、全肢検討するとどんなに頑張っても80分を超えてしまい、180分に収めることができません。なので、泣く泣く軸肢検討にして50分+10分(見直し)で解くことにしました。
50分で35問解くとなると大体1問を1分30秒程度で解く計算になるのですが、めちゃくちゃキツいです。「自信がないからもう一肢読もうかな…」なんて暇はありません。「分からん!4マーク!次!」くらいの勢いです。
修正
伊藤塾さんのプレ模試で択一50分、記述各60分目標で解いてみたところ、どうしても予定時間を超えてずれ込み、見直しの時間が全くなくなるという結果になりました。マークミスの確認さえできないのはどう考えてもまずいので、修正の必要に迫られます。
ここで考えたのが、記述答案を細部まで書ききる必要性があるのか?という点です。
例えば、不登法の添付書面・商登法の添付書面の通数などは少し考えて選択または数えなければなりませんが、70点中の若干点であると思います。であれば、枠ズレせず登記の目的や他の申請事項を書いて、必要最低限の答案を作成し、余裕を持って択一の見直しをした方がコスパはいいのでは?と考えました(伊藤塾の蛭町先生の暫定答案に近いかも)。
幸いなことに、記述の精度を8割程度に落として書くと50分程度で書けたので、50分を一つの目安にして、なお余力があれば追加で10分まで延長することにしました。この戦略のいいところは、50分で8割仕上げた時点でかなり安心感がある点にあります。全体で30分も余裕を持たせているので気持ちも楽ですし、残りの10分で追記すべき箇所を絞り込むということもでき、かつ時間がズレ込むこともなく、時間管理し易かったです。択一の見直し時間もちゃんと確保できます。
実際の試験は予定通りだったか?
では、合格年の実際の試験は予定通りだったか?というと、多少のズレはありましたが、概ね予定通りでした。
択一は50分で切上げて、不動産登記法で60分、商業登記法は50分、10分不動産登記にもう一度使い、最後の10分で択一の見直しをしました。
ちなみに、見直しは全部終わりませんでしたが、凡ミスを1問訂正できたので時間無いなりに良かったのかな…?と思います。
なお、お気づきの方もいらっしゃると思うのですが、記述の見直しはしていません!!!
書いたらそれっきり。見直す気ゼロです。
その理由は見直しの時間などない!という根本的な問題は勿論、他の肢や組み合わせから間違いに気づく択一式に比べて、間違いに気づきにくく、考えれば考えるほど全部間違っているような気がしてしまうからです…。
とは言っても、不登法も商登法でガッツリケアレスミス(日付・住所書き漏らし・単位の円の書き忘れ)していたので見直しすれば少しは点上がったかもしれません。
まあそんな時間ないんだけどね…
ベストな時間配分にするために
本試験でブレないように、普段から自分の問題を解くスピードには注意しておくべきだと思います。また、模試を受けて実際に実行可能か?など微調整しながら自分に最も合った時間配分を見つけてください。
午後の部は記述から解き始める派などもいて、かなり戦略の分かれるところだと思います。
伊藤塾さんのプレ模試は3月と早い時期に行われるので、スピードを測ったり戦略を練ったりするのにとても使い勝手がいいと思います。直前期の模試だとそれどころじゃないときもありますので…。
記述式答案構成の記事はこちら👇🏻
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