【物語の現場039】門前に表具屋はないけれど、甲斐善光寺(写真)
「狩野岑信」の第四十六章で、吉之助と竜之進は、甲斐善光寺門前の表具店で隠し金山の重要な手掛かりを得ます。
写真は甲斐善光寺(山梨県甲府市善光寺、2022.4.21撮影)
老表具師の作業が終わるのを待っている間、二人は伽藍を見て回り、休憩に蕎麦を食べます。
しかし、考えてみると、私が門前でお蕎麦をいただいたのは2020年の秋に訪れた信濃の善光寺の方でした。現在、甲斐善光寺の門前はちょっと寂しい感じ。ただ、どこからでも富士山が見える。これは本当に羨ましい。