テイルズオブヴェスペリア日記③
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現時点でユーリさんがハンバーグを3回作っているのですが、一度も成功していません。
アスピオ、おもしろくない街
ユーリさんは泥棒のモルディオを追って、エステルは騎士のフレンを追って、カロルは単独行動が心細いという理由でアスピオにやってきた。もちろん犬のラピードもいるよ。健脚なワンちゃんだなあ。
アスピオは洞窟の中に築かれた学術都市。住人はみんな学問オタク。勉強嫌いのユーリさんがクソデカ本棚を見ただけで具合悪くなってる。さっさとモルディオをボコボコにしてここを出ようぜ!ということでアスピオ侵入とモルディオ家侵入に先立って、カロル先生がさっそくピッキングをかましてくれました。パーティーの犯罪指数がうなぎ登り。
モルディオは家の中に引きこもっていた。この人も例に漏れず学問オタクだからだ。そんなリタ・モルディオ容疑者(15)の主張を意訳すると、『災害を引き起こすために水道魔導器を盗んだのは私じゃない。そんなことをするくらいならオタ活(=魔導の研究)に精を出す』ということらしい。ただし犯罪の証拠もなければアリバイもないので、近所の遺跡に同行してもらって様子見することになった。そして実際オタクだった。ついでに指輪もくれた。だから許した。リタがパーティーに加わった。
フレン?そういえば探しに来たんだったな。もうハルルに戻ったらしいよ。とんだ人騒がせ野郎だぜ。
絵師が絶滅した世界
フレンを追ってハルルに戻ると、ユーリさんが指名手配されていた。貰った指名手配書の絵がひどすぎる。こんなん誰もユーリさんの顔だと思わないだろ。
……なんでこの世界の人々はこれがユーリさんだって一発で分かるんだよ!おかしいだろ!さっさとずらかるぞ!
カプワ・ノール、おもしれー街
エフミドの丘を越えてやってきたのはカプワ・ノール、通称ノール港。ゲリラ豪雨のせいで今は船が出ていない模様。つまんねーな。腹いせに襲ってきた悪党でもボコボコにすっか(プレイヤーにまで侵食する治安の悪さ)。
ここまでの旅路でオーバーリミット(敵を殴り放題になる技)を思い出したユーリさん。脳みそのタガがだんだん外れていくようで嫌な感触ですが、最近は物騒だし敵も強いからこれくらい……ね?フレンさんもそう思いますよね?
うわフレンいたわ。
フレンいたわ!!!!!
金髪の王道イケメン騎士・フレンと合流した。フレン初見の人ならそのビジュアルと正義感にコンマ数秒でFall in love… だが、画面の前の私は『うわ』とか言って引いた。イケメンが満を持して登場!みたいなベタベタなやつをやってきたからだ。一周回ってダサいぞ。正義感からユーリさんに剣を向けるもエステルに諭されるのとか全部ダサいぞ!こいつ今のところ見せ場一切ないわ!残念なイケメンじゃねーか!悪口が止まらねえ!オーバーリミットってこういうことか!?
閑話休題
さて、話を1つ前の項に戻す。フレンとエステルが話し込んでいる間にカプワ・ノールを探索した私は、『この街めちゃくちゃおもしれーな』と思った。ユーリさんはそんなこと考えずに歩いてるんだろうな。でも……ちょっと聞いてほしい。できるだけ分かりやすくするために図解するから。
これはユーリさんが入ってきた方角からカプワ・ノールを見たときの簡単な図。左から貴族の屋敷、小高い丘と化した道、庶民の家というように並んでいる。いや……
キモい地形になってるんですけど!?
道路作るときにここ削ろうとは思わなかったのか!?というか、通常はこういうちょっと小高い丘にこそ貴族の屋敷が建ってるんじゃないの?
しかも待って、今ゲリラ豪雨が降ってるから……
このままだと貴族の家も平民の家も仲良く浸水する。平民がかわいそうなのはいつものことだからいいとして、貴族がバカすぎる。だから丘の上に家建てろって言ったじゃん。
これは「上の階へ避難した後に窓を開けて水位を確認していたら、まだ丘の上のところが残ってて『まだ残ってるなあ』とぼんやり眺めていると向こうで同じことを考えていた平民とふいに目が合い気まずくなる貴族」の図です。ドラマをやってる暇があったら黙って丘の上に家建てろ。
???「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ」
私「その声は……海!」
海「ああ。カプワ・ノールは港町、つまり海に面しているんだよ」
私「それとこのおもしれー地形に何の関係が?」
海「ったくよぉ。さっきお前が描いた図の中に海を描き入れてみろ」
私「え?たしか……」
私「ここだよね」
海「そこだ。ここから導き出せる答えは1つ……」
私「!」
海「この並びで高波・津波の被害を真っ先に受けるのは平民の家だ。そこから資材やら何やらを巻き込んだ波は、丘にぶつかって力が分散する。丘が堤防の役割を果たすことによって貴族の家は守られるってわけだな」
海「ちなみに、図では省略されているが実際の貴族の家の周りには塀がある。そして奥には海が見える──奥の海から波が来たときの対策もできているようだな」
私「貴族……本当はお前ら賢かったのか……」
海「まあ俺が本気出したらこうだけど」
私「日本が災害から得た教訓の話?」
次回、『常に回復アイテムがない』で会いましょう。
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