避難階段って開かれていた方が良い
避難階段とは、建物の用途・階数・規模によって直通階段をさらに安全な仕様にしたものである。
安全な仕様の例としては、防火構造の壁で囲うということだ。
その結果、避難階段は閉ざされた壁に囲われ、建物の端部に追いやられていることが多く、日常的には見られないことがほとんどだ。
ふと考えると、避難に使う階段がこんな扱いだと、いざという時に困る気がする。避難階段の場所がわからない、階段に辿り着いたとしてもどこに向かう階段なのだろうかと不安になる。
避難階段って開かれている方が良い気がする。
開かれた設えにすることのメリットを考えよう。
・階段の存在が認識しやすく、避難の際に迷わない
・認識しやすいということは、日常的にも使ってもらいやすくなる
・日常的に使ってもらえると、避難の際に慌てない
そして、その階段がおしゃれにデザインされていたら、
・初めてそのビルに訪れた人に階段の存在をアピールできるので、避難時も階段の位置を思い出してもらいやすい
やはり、避難階段は日常的に利用できるように開かれているべきだ。
ただし、世の中にそのような階段が少ないのは、お金がかかるからだ。
開かれた設えにするためにシャッターや耐火仕様のガラスを採用するのは通常の耐火構造の壁よりもお金がかかる。
さらにオシャレにしたら、よりお金がかかる。
お客さんにこのメリットの価値をどのように伝えられるかが腕の見せ所かもしれない。
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