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【青森県八戸市】八食センターの「鮮漁箱」で今年最初の運試し

 青森県の南部地方の中核都市、八戸はちのへ市にある八食はっしょくセンター
 以前にも記事で何度か触れたこの施設内は様々な海鮮が揃っているのは勿論のこと、野菜惣菜菓子パンを売る店がいくつも立ち並び、寿司ラーメンの店はもちろんのこと、場内で買った海鮮や肉や野菜を七輪で焼いて食べることができる屋内施設の七厘村という場所もあり、更には毎月八戸の名店のシェフが教える料理道場が開かれるなど、まさに八戸の食のテーマパークと呼ぶに相応しい場所である。

 さて、ここには毎年1月2日の初売りで最近は定番となっているものがある。
 その名も鮮漁箱せんりょうばこ
 個数は400箱限定、購入可能なのは中学生以上で1人1個限り。開店から先着順で購入できる中身不明の発泡スチロール箱であり、言ってしまえば福袋なのだがここは食のテーマパーク八食センター。
 その中身はエビやホタテといった新鮮な水産物や干物や珍味などの加工品、八食センター内で使える商品券は勿論のこと、時には肉、時には菓子類と八食センターの取り扱う食品の多彩さを反映しその中身の幅も非常に広い。
 とはいえ1000円という比較的手頃な値段に加えて確実に値段分以上の中身があり、毎年朝9時の開場前に整理券の配布が終了する。

朝7時の八食センター。
この時点で並んでいた人数は50人ほど。
まだまだ余裕がありそうだったが
7時10分ごろからどんどん並び始めていたので
慌てて自分も並んだ
並び始めた7時ごろは朝焼けの空が広がっていたが
8時を過ぎたあたりから雪が舞い始め
開店して人が動き出す頃にはかなりの雪であった。
とはいえ風もなく比較的マシな気候ではあったが
雪が降り積もる氷点下で1時間以上平気で待つ人ばかりな辺り
やはり地元の人々が多いのだろう
整理券は8:50頃に配布された

 鮮漁箱の仕組みは年により微妙に違うが、今年の鮮漁箱はエリア内にズラリと400個の箱が山積みされ1人1つずつ先着順に好きなものを持っていく形式であった。
 勿論外観では判別できず中身は多種多様ながらも、持ってみると関しては持ってみた時の感覚である程度推察できるものもある。
 ただしホタテなどの生の海産物や刺身などといった保管や取り扱いに注意が必要なものに関しては箱を開けると引き換えを行う店舗が書かれている引換券が入っており、店舗に行って交換してもらう仕組みになっている。
(このパターンもあることに加えて、開けた後の発泡スチロール箱はそのまま会場で交換してもらえるので絶対に鮮漁箱の開封は八食センター内か付近で行おう)

 今回は比較的最初の方に並べたこともあり、自分が購入した時点では選ぶ余裕もかなりあった。

当然見た目ではわからないと思うが
自分が選んだ箱はこちら

 さて、舌切り雀では欲の浅い者が選ぶ小さな葛篭には宝物が、強欲な者が選ぶ大きな葛篭には魑魅魍魎が入っていた。
 何が当たると嬉しいかは人による上で、個人的にはぶっちゃけ魑魅魍魎であればあるほど、具体的には意味のわからないものほど非常に美味しい
 というわけで今年は持ってみた限りでは一番重いものを選んだ。

 昔話に倣えばなかなかの魑魅魍魎が現れる筈だが、結果は……

青森県産米「まっしぐら」と
贈答用と思わしきプリマハムの箱
プリマハムの中身。
結構いいお値段のやつだ

 肉と新米だった。
 意味がわからないものの方が美味しいと書いたが、これはこれで普通に嬉しい。

 とはいえ他の人のものも気になる。純粋に好奇心と共にあわよくば交換してくれそうな人はいないかと思い周りの人のものをこっそりと覗き見していると、かなりの量の乾物の詰め合わせや瓶入りの珍味 (といっても瓶ドンのような比較的万人受けしそうなもの)の詰め合わせやこれまた沢山の刺身やホタテやエビ、冷凍のカニなど。そのままか比較的簡単な調理で食べられるものか保存が効くものなどばかりであった。
 また、ぱっと見の印象ながらもどれも少なくとも3000円は越えそうであり、2025年度は例年よりも中身が全体的に高価な印象を受けた。

 来年も行われるであろう鮮漁箱の販売がすでに待ち遠しいが、三が日から土日へと続く今年の八食センターは、この後もお雑煮振る舞いや和太鼓アーティストによる生演奏など様々なイベントが開かれる予定だ。

 普段より長い連休となる人も多い今年は帰省客も多いのか、一段と賑わいを見せる北東北の各地。
 この賑わいのように、2025年は活気に満ちた良い年になることを祈ろう。

八食センター
住所 :青森県八戸市河原木神才22-2
営業時間 : 9:00〜18:00 (市場棟)
定休日 :水曜日
アクセス :八戸駅から車で10分程度



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