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昼間に飲むビールは美味い。
ビールを美味しく飲む場所といえば、カフェやパブの屋外テラス席に勝るところは無いと思う。
特に、晴れた日に青空の下でキリッと冷えたビールを飲む幸福は、何物にも替え難い。
その美味しさにピリッとスパイスを効かせてくれるのが、「達成感」と「背徳感」だ。
「達成感」は言わずもがな。
仕事などで何かを成し遂げたあとのビールは格別だ。
また、「背徳感」も重要だ。
昼に飲むビールがあんなに美味いのは「昼間っからお酒を飲んでいる!今日はもう何もしない!」という「背徳感」がスパイスになっていてくれるからに違いない。
人生で一番美味かったビールといえば、私は2つの出来事を思い浮かべる。
ひとつは、とあるプロジェクトを企画・開発し、いざ一般向けにサービスが開始された日に職場のメンバーと飲んだビール。しかもこれはクライアントとの会議の直後。昼間っからクライアントのオフィスのすぐそばで飲んだビールだった。
もうひとつは、前述とは別のプロジェクトを企画・開発をしていた頃の話。
某イベントスペースでメディア向けの発表会が行われ、その直後のランチに、近くのパブのテラス席で飲んだビールだ。
あの日はその後、仕事のために帰社しなければならなかったのだが、発表会が無事に終わったという高揚感も手伝って、職場のみんなと飲んでしまった。
※もちろんその後、知らん顔して会社に戻って仕事をした。
良く覚えているのは、何気なくグラスを掲げて青空にかざすと、ビールがキラキラ黄金色(こがねいろ)に輝いて、とても綺麗だと感じたこと。
※これは昼間にビールを飲む醍醐味のひとつだと思う。
そして大きな「達成感」と「背徳感」を感じながらビールを味わったことだ。
あの「達成感」と「背徳感」がないまぜになった感覚を味わうために、そしてそのビールの味を確かめるために、私は今日も仕事をしていると言ってもいいかもしれない。
とはいえ、なかなかビールを上手く感じるほどの「達成感」を仕事で味わうのは難しい。
「背徳感」を味わうのは簡単なんだけどな。