離婚の兆候
この写真はジョン・ゴットマン(1942年4月26日生まれ)。
彼は心理学の名誉教授であり、夫婦関係や結婚生活の安定性の研究で知られている。ゴットマンは科学的かつ直接的に夫婦の観察を行い、それを同僚が要約して論文として発表した。
(wikipediaより引用)
さて、本題に入りますが、ジョン・ゴットマンは、「別れる二人は予測できる」と記している。
また、驚いたことに、何年間もの研究の結果、5分も観察すれば、その夫婦がこの先離婚するか結婚生活を続けていくかを91%の正確さで予測できる、とゴットマンは主張する。
言い争うからといって、最終的に離婚するとは限らない。
別れる主な原因になるのは、その口論の仕方なのだという。
ゴットマンは、さまざまな夫婦のやりとりを膨大な時間にわたって録画したテープを見るうちに、翌年、あるいは何年か先にその夫婦が離婚すると予測できる兆候をいくつか発見した。
兆候① 出だしの悪い会話
非難・皮肉・侮辱で始まるような話し合いは、ゴットマンの言葉で言えば「出だしの悪い会話」だ。はじめ悪ければすべて悪し、ということだ。
兆候② 非難
配偶者のある行動に対する不満と、人格に対する非難は別物だ。
兆候③ 侮辱
冷笑する、目をきょろきょろさせる、相手のまねをする、悪口を言って相手を不愉快にさせるどんな形であれ、こういう行為は相手に対する侮辱になる。「だからどうだって言うんだ」というおなじみのセリフに代表される喧嘩腰の態度はもっと悪い。
兆候④ 自己弁護
自分ではなく、相手に問題があると思わせようとする。
兆候⑤ 逃避
逃避とは、夫婦のどちらかが、非難・侮辱・自己弁護の繰り返しに耐えられず「知らんぷりをする」ことだ。戦場から撤退すれば、それだけ傷つかずにすむ。ゴットマンによれば、85%の割合で夫が逃避者になるが、それは男性の心臓血管システムのほうが、ストレスを受けると回復が遅いからだという。
夫婦喧嘩で頭に血が上り、仕返しをしようとか、「どうして俺がこんな目にあわなきゃいけないんだ」などと考えるのは、どちらかというと夫だ。それに対し、妻はストレスの多い状況に追い込まれても気を鎮めるのがうまい。そういうこともあって、女性はたいてい夫婦関係のいざこざを問題にしなければ気がすまず、男性は回避しようとするらしい。
兆候⑥ 洪水
感情的な「洪水」とは、ふつう、夫婦のどちらかが相手から言葉による攻撃を嫌というほど浴びせられることを指す。攻撃されれば脈拍数が多くなり、血圧が上がる。おまけにアドレナリンなどのホルモンも分泌される。心理学的に言えば、われわれは口頭での攻撃を生存に対する脅威と受け止めるのだ。
ゴットマンの言うように、「『あなたはいつもトイレの戸を閉め忘れるわね、どうかしているんじゃないの?」という妻の侮辱的な言葉に遭遇したときも、虎と出会ったときも」、身体は同じ反応をする。洪水が頻繁に起きると、お互いにそれを避けたい気持ちが募り、最後には夫婦間の感情的な関係が断たれてしまう。
兆候⑦ リペア•アテンプト(修復努力)の失敗
仲の悪い夫婦の場合、口論が熱を帯びると急にはやめられなくなる。たとえば、「待ってくれよ、頭を冷やすから」と間をとったり、冗談を言ったりしてエスカレートするのを防ぐようなまねはできない。円満な夫婦には必ずこの不可久な能力があるのだ。
まとめ
これらの兆候だけで必ずしも離婚を予想することはできないが、こうしたことが次々に起き、それがしばらく続けば、破局も間近だと考えていい。
ゴットマンは、自己弁護・逃避・非難・侮辱を「四つの危険要因」と表現している。
マイナス感情がゆっくりとプラス感情を支配し始め、幸せだったはずの結婚生活が見るも無惨な状態になる。
感情的な関係が絶たれ、あれこれ白黒をつけようと争うこともなく、同じ家で暮らしながら別々の生活をするようになる。
この時期に最も不倫が起きやすいのは、夫婦のどちらか、または双方が孤独感にさいなまれ、自分を気遣って支えてくれる人間を求めるからだ。ゴットマンはこう指摘している。
不倫は結婚生活が死んでいるときの症状であり、その原因ではない。
以上です。
誰かの助けになれば、お役に立てれば幸いです。
ありがとうございました。
追伸
こちらの記事もいかがでしょうか。
この活動を応援していただけるならば、何かしらのリアクションをしていただけると助かります。
持続可能に活動できるよう、応援ください。
まだ不慣れで、見にくさや、文章のスキルもありませんがよろしくお願いします。
ここから先は有料としていますが、何も書いてありません。ご注意ください。
※礼文と気分転換になりそうな写真を1枚貼ってあるだけです。
------------------------------------
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?