見出し画像

履歴書

数年ぶりに履歴書を書いた。
運転免許の取得年も、教員免許の授与月もさっぱり忘れていて、卒業大学の所属科と専攻名すら間違える。

並べて書いてみると案外悪くない遍歴な気もしたし、書いただけで小さな達成感があったのだけど、これを人が見たらどう判断するのだろうという気もした。悪様に言われたとして、私は傷つくんだろうか。
理解できないもの、みたいな目を向けられて、私は笑っていられるだろうか。
それとも表ではいいですねそういうのという対応をされて満更でもなく帰ってきて、そうしてお祈りメールやら電話が来たら。私はもしかしたらそちらのほうが、変に勘繰り傷つくかもしれない。

何をするにも腰が重い私にしては買ったその日にさくっと書いてしまうなんてなかなかいい進捗具合なのだけれど、きっとこれから撮るべき証明写真や、埋めるべき志望動機なんかが、先延ばしになったり書けなくてうんうん唸ったりして、結局はいつもどおり随分な時間がかかったねということになるのだろう。

差し迫られてはじめて今日私は履歴書を書く。
きっと近いうち、差し迫られてようやく証明写真を撮り残りの欄を埋めるんだろう。
直面すべきだろう物事に、時間的物理的制限が目の前に迫ってくるまで向き合わないのは性分なのか怠惰なのか。せめて自分を嫌いにならないところで踏みとどまりたい。踏みとどまれる環境に身を置く。
のみこまれないように。

#雑記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?