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"The daughter of time" 舞台「正三角関係」をロンドンで鑑賞
みなさんおはようございます、こんにちは、こんばんは
フランスのAngersに留学中の大学生、せらびです🌷
"The daughter of time"
日本語にすると「時の娘」
”Truth is the daughter of time”(真実は時の娘である)という古いイギリスのことわざからきていて、真実は今日は隠されているかもしれないしわからないかもしれないけれど、時間が経っていつか時が来たら明らかになる、という意味になります。
私はこの言葉に昨年の11月、初めて出会いました。
秋のバカンスを使って訪れたイギリス・ロンドン、
目的はただ一つ、舞台「正三角関係」を観るため。
(英語版だとLove in Actionというタイトルでした)
大好きな松本潤が舞台をやる、
しかも自分がフランスにいる時にロンドン公園がある、
観に行く以外の選択肢なんてない!!!
そう留学前から決まっていたロンドン旅行と舞台鑑賞、
そこでの学びを書き残しておきたいと思います。
※以下、ネタバレが含まれます!
①いざロンドン、いざ鑑賞
当日、あえて予習をせずに会場入りをし、
いただいたパンフレットの英語を解読していると、
そこに”Truth is the daughter of time”と書かれていました。
どんなふうにこの舞台と関係しているのかその時点ではわからないけれど、
とにかく何か持ち帰ってもらいたいものがきっとあるのだろう、
そう捉え、舞台の開演を待ちました。
タイトルとあらすじからしてラブサスペンスだと思い込んだまま舞台開始、
野田地図の軽快でクイックな展開がとても面白かった!!
でも話が進んでいくにつれてこの舞台のもう一つの別軸が見えてくる、
第二次世界大戦末期、長崎、原爆、花火師
「いつか戦争が終わった時、勝利の花火をみんなで一緒に見たい」ただその一心で花火師を目指していた主人公、
「人々の笑顔のため」にある火薬は、
「人を殺すため」の道具に、
そして花火師の技術は、
原爆開発のために懇願されてしまう。
誰もが同時に空を見上げる時、その一瞬は幸せなのだろうか。
「幸せな筈だ」
彼はずっとそう信じて辞めずに花火師を目指していた。
物語の最後の場面は1945年8月9日、
最後に皆が同時に空を見上げた時、
その一瞬の幸せが次に叶うことはなかった。
②鑑賞直後の取り留めない気持ちたち
溢れるほどの膨大で色々な感情を持ち帰ってきた。
鑑賞直後に思ったことは大きく二つ、
まずはこの作品をロンドンで観ることができたということ、
この作品を日本から飛び出して、
戦争が終わらないこの時代に、
やる意味がものすごくあると思った。
「今」この作品に出会えて良かったと心から思った。
何よりも松本潤にありがとうございますの気持ちでいっぱい。
もし松潤が出演していなかったら私はこの作品を知らずにこの秋を終えていたかもしれない。
良い出会いはいつだって偶然で、
学びはいつでもどこにでも溢れかえっている。
ニノ主演の映画『ラーゲリ〜』は私の人生映画の一つになっているし、
改めて、いつも私の人生軸を形成してくれる推したちに頭があがらない。
それから、
これからも変わらずに国際政治学を勉強し続けようと思ったこと。
自分ができること、
やりたいこと、
やらなければいけないこと、
物語の彼らが「いつかきっと」と信じ続けたように、
この学びの先に明るい未来が必ずあると信じて、
進み続ける限り、いつかきっと平和な世界が来ると願って。
③This is "The daughter of time" そして今。
”Truth is the daughter of time”
時間を置くことで考えは変わるし熟成されるし、新たな思考も生まれる。
あれから4ヶ月弱経とうとしてる今、
改めてこの作品を見つめ返してみた。
作品と日常と学習と
違う場所で違う時にゲットした色々を混ぜて
また新しい気づきへと進化する。
純粋に「勉強を続けることができることだ」と受け止めたその時とはまた違って、
日本人の自分が国際政治学に関わる上でのアイデンティティはここかもしれない、というところに繋がった。
第二次世界大戦において他の国とは絶対的に違うところ。
被爆国、復興、そして平和
敗戦から必死に過去の人たちが築き直してくれたこの国の力強さは
他の国とはやっぱり少し違うような気がする。
フランスで多少暮らしたからこそ、より強く感じるこの底力、
地震も日本の特徴の一つで、同じように感じるけれど、
この復興の力を知っている日本人の自分だからこそ、
寄り添える誰か、できる何かが絶対にある、
そう思うようになった。
国際政治、国際協力、開発、
言葉は一緒でも、心の部分で違う何か、
もし自分がこの道で進み続けるなら、
戦争や紛争が起こってしまった場所で、二度と同じ悲劇が起きない、起こさないための復興、土台作り、
そういう持続可能な未来のための協力に貢献したい。
この作品に込められた想いと願いが多くの人に響きますように、
そして世界が少しでも平和になりますように。
Truth is the daughter of time
Thank you for "Love in Action"
ではまた、
C'est la vie.