特別な一年
思えば、去年の今頃は初めての緊急事態宣言で、通常授業もお休みでした。
あれから、一年、よくも悪くもコロナ禍に慣れて、学校にはまた生徒たちの真剣なまなざし(や、眠そうな顔)が戻ってきています。
しかし、日々変わりゆく状況に、学校側も講師もネットリテラシーの重要性を考えさせられざるを得ない状況です。
そこで、この投稿を最後の投稿とし、コロナ禍を共に過ごした2020年度の生徒たちとの思い出としてページを閉じさせていただきます。いままで、ありがとうございました。
最後に、『古今和歌集』より、私の好きな歌を少し。
春 紀貫之
やどりして春の山辺に寝たる夜は夢の内にも花ぞ散りける
夏 よみ人しらず
夏山に恋しき人や入りにけん声ふりたててなくほととぎす
羇旅 よみ人しらず
北へゆく雁ぞ鳴くなる連れて来し数は足らでぞ帰るべらなる
恋 よみ人しらず
かたみこそ今は仇なれこれなくは忘るる時もあらましものを
雑 惟喬親王
白雲のたえずたなびく峰にだに住めばすみぬる世にこそありけれ
古文は、皆さん方の人生にすぐには役に立たないかも知れません。
でも、いつかじんわりと効いてくる薬かも…。
媚薬なのか、毒薬なのか、いつか確かめられる日が来る…かな。