#031 金の煌めき
台湾を代表するフルーツのひとつであるマンゴーは今まさにハイシーズン 一般的に台湾マンゴーとして知られ 日本でも馴染みがあるのは「愛文」という品種でアップルマンゴーといえばわかるのだろう THEマンゴーとも言えるその香りと甘さが人気だ
台湾の市場やスーパーでは愛文はもちろんのこと 他にも数種類のマンゴーが売られている 中でもひときわ大きく黄色い皮が特徴の品種 その名は金の煌めきと書いて「金煌」 こちらが我が家のお気に入りである
味は愛文に比べてさっぱりしており そのままいただくよりもフレッシュジュースなどにする方が美味しい(あくまで個人の意見ですが)
我が家のお気に入りの食べ方を紹介したい
1:まずは一般的なマンゴーの切り方でカットをする
2:半分に分けて冷蔵と冷凍でそれぞれ一定時間保存しておく(我が家の場合は大体一晩おく)
3:冷蔵冷凍それぞれのマンゴーを一緒にミキサーにかけてペーストにする
4:パンナコッタ・ミルクプリン・ミルクアイスなどにかけて食べる
これが我が家のマンゴーの楽しみ方である 半分を冷凍にしておくことでミキサーにかけたペーストのひんやり感をキープし 冷蔵の半分で水分量と甘さをキープする これがこだわりポイントだ
合わせるものは個人的にはバニラアイスなどの甘さが強いものよりも 先ほど挙げたミルク系のプリンやアイス もしくはパンナコッタなどがオススメだ そのほうがマンゴー自体の甘さをしっかり感じられる気がするからだ 逆にヨーグルトなどはさっぱりしすぎてしまう気がするが それぞれその日の気分や冷蔵庫のストックと相談するのもいいだろう
台湾はフルーツ天国とよく言われるのだが フルーツの立ち位置は日本とは違っているように感じる 日本のフルーツは正直世界一だと思う 甘さや見た目、食べ方までとてもよく研究されていて農家さんの努力が素晴らしい しかしフルーツというブランドは少々敷居が高く ちょっとした贅沢品のような位置付けになっていたりもする そのためフルーツはその甘さとともに幸福感でわたしたちを満たしてくれる存在になっている
一方台湾のフルーツというのは糖度はそこまで高くなく全体として水分が多い 南国台湾では日常的に水分やビタミンを摂取するためのものとして野菜同然で食べられている あるいはフレッシュジュースとして飲まれているのだ
ここ数年は日本の影響もあってか フルーツをふんだんに使ったケーキやかき氷など高級路線で扱われることも増えてきたように思うが 「安くて美味しい」台湾フルーツブランドは相変わらず台湾の健康を支えている
台湾では食べられない日本の恵みを恋しがったりもするが 今回紹介させていただいたレシピのように 台湾ならではの楽しみ方を見つけてしまうと それはそれである意味贅沢なことに思える
いや でもやっぱり今は日本の甘〜い桃が食べたいな
*中国語
芒果 mang2 guo3 / ㄇㄤˊ ㄍㄨㄛˇ
愛文 ai4 wen2 / ㄞˋ 文
金煌 jin1 huang2 / ㄐㄧㄣ ㄏㄨㄤˊ
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