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絵から語られる人生の転機~過去を描き直す奇跡的な軌跡~

心の声の翻訳者@アートセラピスト響かんなです。

わたしはアートセラピーの手法を使い
描いていただいた絵から潜在意識を読み解き、問題解決のサポートと
本当の生きやすいあなたでいられるためのサポートをしています。

今回はわたしがどういった経緯で今の活動を始めたのかを
簡単にまとめてみました。

改めて振り返っても、よくあの状態から今に至るなと
自分で感心してしまいますw

「いつだって本気になれば人生を逆転できるんだ!」と
これから変化を起こしたいあなたのためにお役に立てば幸いです(^^♪


チンピラとホステス


「今日の分の金は?」

私は今夜働いた日払いという給料前借分の1万円を彼に渡す。
一緒に暮らしてからこんな生活を15年。
同じ年数私はホステスをしていた。

毎日帰宅すれば働いたお金を取られて
機嫌が悪ければ「ゴミ」だの「カス」だの罵られる。
……B級ヤクザ映画のチンピラかよ……と失笑してしまうくらい
人には恥ずかしくて言えない『貢ぎ生活』をしていた。

出会った頃はそんなんじゃなかった。

私も会社員だったし
彼も自分の夢にキラキラしていて
周りの大勢に応援されている”人気者”だった。

付き合う事になった時も常にライバルだらけ。
常に彼の気をひこうとする女の子達が私の目の前で
あの手この手で<好きですアピール>で酷かった。

彼も彼で全ての女にイイ顔をする浮気な人で
今まで「奪われないために彼氏の機嫌を取る」なんて考えもしなかった私が
『誰にも負けない!ゆずらない!』という戦う女の意地とプライドで
いつのまにかなんでもする<尽くし女>になってしまっていた。


壊れてく日常

彼が喜ぶようになんでもするのはどんどんエスカレートしていった。
誕生日のプレゼントに高級時計、
一緒に遠出できるよう車も買った。
資格もない20代の会社員の給料をゆうに上回る散財だった。

でも、『彼自身の夢が叶えば収入も良くなるし、それまでは支えよう』と
意を決してホステス業になった時に彼はある提案をしてきた。

「夜の仕事をすることを許してやるんだから毎日の日払いをよこせ」と。

『はぁ?どうゆうこと?』
一瞬、ためらいも不安もよぎったが
すぐになかったことにして
車を折半するという約束で購入した事を思い出し
「車代で渡す」という事で了承した。

この時は、その先の幸せであるだろう未来を信じていた。


悪夢のはじまり

ところが、<お金を渡す>ことで彼はだんだん何もしない人になってしまった。
最初は『喜んでほしい』だけだったのに。
彼の夢も人脈も途絶えた後も
何年も何年もそれを強いられてきた。

同棲して3年を過ぎた頃から好意はない。
別れたいが彼は都合が悪くなると怒鳴る、物にあたるモラハラDV気質。
波風たてないよう、極力関わらないように過ごすようにしていた。

『彼をもっと理解できたら変わるのではないだろうか』
『いいとこもあるんだし、頑張ればまた好きになれるかも』
そう思い直し、前向きな関係になろうと努力した時期もあったが
頭に血が上ると話が耳に入らない彼とは
何も改善はできなかった。

私は恐怖で本心を言えないまま
身の安全のためだと思いお金を渡し続けた。

彼との未来はみえず
自分を変えることもできず
正直、いつ死んでもいいくらい人生を諦めていた。

闇に光

そんな時、常連のお客様に連れられて行ったレストランで
こころを甦らせてくれる出来事がおこった。

20代前半のスタッフ達は人懐っこく、
バーカウンターに座る私たちの前で
代わる代わるシェイカーを振りながら各々の夢を語ってくれたのだった。

「飲食業を通じて人を幸せにするのがとても楽しい」と嬉しそうに話す姿はとても眩しくキラキラして
同じように輝いていた自分の子供の頃の夢を思い出させた。

『そうだ!人に喜びや感動を与えることを仕事にしたい』
私にもそんな夢があった!!
忘れてたドキドキが体中に溢れてきて心の中に炎がともり
視界にも鮮やかな色が蘇ってきた。

「世界ってこんなにキレイな色でできてたんだ」

抜け出た事で、今まで闇の中にいたことに気がついてしまった。
もう戻らない。


色のある世界へ

その日から今の自分に何ができるのか真剣に考えた。
でも、長年お金のために仕事を選んでいて見当がつかない。

試しにパソコンで< 絵 心理学 >と興味があることを検索してみた。
検索結果には<アートセラピー>という初めてみる単語。
それは何なのかと上位に出ている<アートセラピスト養成講座>のHPを夢中で読んだ。

なんと、アートセラピーは
絵から深層心理やトラウマがわかり、
それを癒しながら閉じ込めてしまっている本心と繋がるツールだった。

子供の頃から言いたい事が言えず、絵の世界で遊んでいた私には
全ての理想が含まれ、求めているそのものだった。

「これだ!」とすぐに体験会に申し込んだ。

が、申し込んではみたものの
この先スクールに通うお金はどうしたらいいのか……悩んでいた。
収入の大半を渡していて、手元には毎日の食事代がやっとの状態。

でも、このアートセラピーとの運命的な出会いを見逃すわけにはいかない!
余計な事は考えず参加してみることにした。

体験会は絵で描く箱庭療法ともいえる「風景構成法」という手法で
現在の悩みを簡単に鑑定してもらうというものだった。

他に参加者が2人いて各々主訴を「仕事」「人間関係」「恋愛」と分けられ
私は偶然「恋愛」について絵から<現在問題になっていること>を見てもらう事になった。

<実際に体験会で描いた絵>

先生は私の絵を見るや
「あなた彼を養ってるの?」と言った。

十数年恥ずかしくて誰にも言えないことを一瞬で見抜かれてしまった。
びっくりして言葉に詰まった。

特に左側の大きな家と寄り添う小さな家がそう示しているようだ。
同時にそれは自分の恋愛観を作った両親の事もでているとのこと。

― 幼い時、父は病気で入院しており
母が生活を支えるため頑張っていた記憶が強く残っており
『女が男を金銭的に支えるもの』と
無意識に刷り込まれていたことが発覚したのだ。

こういった思い込みが大人になってからの愛情関係に
良くも悪くも影響してくることを
身をもって知って衝撃を受けた。

同時に現在と過去・未来がでてくる
絵の情報量のすごさにただただ驚愕した。

もう学ぶしかない!
私のためにあるようなツールだと確信しているがお金がネックだ。
その上、束縛の強い彼が私に自由に習い事を許すのかわからなかった。

でも、人生をやり直すと決めたんだ。
言うしかない。

深呼吸して講座へ通う事とお金は何とかすることを伝えると
彼は意外にもあっさり了承した。

なぜこの人の許可をもらわなきゃいけないんだろう。
結婚しているわけでも
このまま将来一緒にいたいわけでもない。
言いなりになって15年が過ぎようとしている。

自由に生きたい。
好きな仕事をしたい。
大切にし合える人と付き合いたい。

私はアートセラピーを通じて人生を取り戻すため
別れることを心に誓った。


光の引力

硬く決意をすると物事は流れるように進んだ。
これが<引き寄せの力>だと思う。
本当に必要なものは腹をくくった時にうまく運ばれてくる。

レストランへ連れて行ってくれたお客様が
学費の援助を申し出てくれてお金の問題が解決したのだ。

以前から夫婦仲と鬱病の相談にのっていた事が功を奏し
「あなたの学びが僕の助けになる」と喜んで背中を押していただけた。

いよいよ運命が動き始める!


こころをひらく

講座では20数名の仲間たちと共に絵を使って自分自身と向き合い
暗い過去や痛いトラウマをさらけ出しながら
幼少期に刷り込んでしまった
思考パターンや歪んだ思い込みを次々に昇華していく。

滞っていた感情がなくなってゆくと
内側にあったなんともいえない不安な黒い影も消え
面白いように人生が好転してきた。

人に自分の意見や本心を口にする苦手意識も薄れてきて
自然と深い内面まで話せるようにもなってきた。
話せないように縛り付けてた「私はダメな人間」という
思い込みがなくなったのだ。

きっかけはあるワーク。
「産まれた時・死んだ時」それぞれどんな言葉を言ってほしいか
実際にその瞬間の心情に浸り、
みんなで言葉をかけ合っていた時にそれは起こった。

言葉を紡いでいると急激に内側から命の尊さがこみあげてきた。
ただ命が愛しいと感じ、
自分は自分で何者にならなくてもいいことに気が付いた。

どんなに頑張っても憧れのあの人にはなれないし、
世間でいう立派な人なんて曖昧なものも目指さなくてよい。

『ただ、わたしはわたしを生きるだけ』
そのために存在しているのだと。

その深い気づきを得た3日後、
彼との別れが決まった。

自分の内側が変わると
環境も関わる人も変わってゆく。

今まで別れ話をする度に言い争っていたのがウソのような
円満な別れだった。

生まれ変わる

部屋を出た日は清々しい気持ちでいっぱいだったのを今でも覚えている。
本当に嬉しかった。

働いたお金を自分で使え
好きな時に好きな場所へ自由に行ける
こんな解放感はいつぶりかと見渡せる限りの空を仰いだ。

『同じように困ってる女性の力になろう』
生きるのに精一杯だった頃には思いつきもしなかった。

毎日、毎日、自分が助けられることを願っているだけで
人に何かできることなんて欠片も考えられなかったのに
実行しようと決心してる自分が生まれていた。


迷走!迷走!

とはいえ初心者が突然始めた事業。
情熱だけでは波に乗れない現実。
派遣業の傍ら副業ともいえない不安定な状態が続いた。

「とにかく人と会って何か得よう!」と
異業種交流会にお茶会、ワークショップ…
意味があるのかどうかもわからない集まりに片っ端から参加してみたりもした。

アートセラピーや心理学の知識があっても
ビジネスのスキルが圧倒的に足りない。
高額なビジネススクールに入ってみるが利益は思うように出なかった。

そんな一進一退を繰り返す中、
世界はウィルス騒動で頼りの派遣の仕事もなくなってしまった。


助けは思いがけないところからやってくる

外出することもままならない異常事態に
「ストレスを軽減するお役に立てれば」と仲間達で
アートセラピーのオンライン・ワークショップを開催する話が出た。

アートセラピーのいいところはガッツリと心理分析しなくても
絵を描くだけで癒されること。

言語にできてない想いが
紙の上でカタチになって消化できること。

親子で一緒にできること。
などなど・・・あげればまだまだいっぱいあるけど
オンラインでもできることに楽しみだった。

しかし、今までは個人鑑定のみの活動で
初めて「講師」という立ち位置。

複数人を前にどう進行していこうかと考えまくり
台本を書いて何度も読んでは書き直し確認してを繰り返し当日を迎えた。

刻一刻と開始時間が近づいてきて
ZOOMに入る10秒前は息が止まりそうだった…

…が、始まってしまえば緊張したのは一瞬だけ。
台本はぼぼ使わず、驚くくらい予定よりイイ話をして
みんなで大笑いして終えることができた。

長年ホステス業で培った話術がここで役に立つとは!
お金を得るためにしょうがなく続けていただけなのに
人を見ながら場を創っていくのはしっかり身についていた。

「きっとこの時のために頑張ってたんじゃないか」と思えるくらいに
過去の自分に感謝した。
別れた彼にも感謝ができた。

「人生やってきたことに無駄はない」と
アートセラピー講座で何度も学び、またその事実に出会った。


次のステージへ

その後、コーチやコンサル業等で活躍されている方々に
「絵を読む技法を教えてほしい」と言われ
本格的に講座をすることになった。

テキストやスライドを作ってゆくのが楽しくて仕方がない。

それ以上に学んでくれる人が
みるみる変わってゆくのが嬉しくて仕方がない。

自分の経験値も上がって成長させていただけてるのが
ありがたくて感謝しかなかった。

そんな活動と心の変化があった頃、
予期せぬ驚きと幸せがやってきた。

知り合って数十年。
酒を飲めば居酒屋のオープンラストまで話の尽きない
気心知れて信頼していた男性から告白を受けたのだ。

考えてもなかったので思わず笑って答える私に対して
彼は本当に泣いて喜んでくれた。

なぜ今まで気が付かなかったのだろう?
恋愛は人生を豊かにするため
隣にいてほしい人とするものだった。

信頼して尊敬できるからこそ
一緒にいる未来を考えられるものだった。

「私は誰からも愛されない」という思い込みから
こころを閉ざして気がつけなかっただけなんだ。

『人は笑顔で過ごせてる時、
    こころが開いて人生全てに愛されていることを受け入れらる』


次はあなたの番です。

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