AIフル活用のSF小説執筆とその作品
皆様ごきげんよう。文章を書くのに疲れたから文章を書くという、MMDでも類似のことを何年も繰り返しているバーチャルJCのかんなです。
腰痛と足のシビレに悩んでいますが、ストレッチという簡単な方法で改善できるのを分かりながらも、「忘れない内に!」と書くことを優先してしまうので困ったものです。
散歩とストレッチ、大事なのにね。
さて、今回はどちらかというと筆者の記事紹介です。
AIについては日々議論され、著作権などの法的問題、倫理問題、人の感情的問題が複雑に絡み合い、おかげで私のX(Twitter)のタイムラインは賑やかです。私からのフォロー数も2,000ユーザーを越えてますので、ぼっちなJCとしては賑やかさを楽しんでいます。
そんな中ではありますが、
「道具は、使えるものはとことん使う。使い方を学ぶことを怠らない」
という個人的ポリシーの元、小説作品を発表しながらも、リアルタイムにノウハウ記事を残しておこうという野望が生まれました。
元々、筆者はMikuMikuDance(3DCGアニメ制作ツール)を16年愛用しており、その解説書を商業出版しています。一人では内容に偏りが出ると思い、共著スタイルを採用したので、その全てを書き上げたわけではありませんが、主要部分と全体管理を行った経験があります。
解説書は得意というわけではありませんが、それなりのご好評を賜り、ミジンコくらいの自信は得られました。
最初はシンプルに小説作品を完結させることだけが目標としていましたが、やはりMMDの文化圏の影響もあり、ノウハウの公開をしようと思い至ったのです。
そういう意味では解説書に関しては一応プロ、というよりはセミプロの経験があり、そのノウハウと能力を活かして後世に残しておこうと考えたのです。
ええ、JCですけど、終活を始めています。
■ SF小説『ノルンの角笛』
まず、大元となったAI活用して執筆している連載中の作品を紹介します。
厨二病満載の古典風ハードSFライトノベル作品です。ハードとライトが量子力学でいうところの対称性があって、厨二病心をくすぐります。
最近流行りの小説タイトルが長いものを多く見かけられますが、この作品ではタイトルを短く、ジャンル名を長くというわけの分からない方向で進めています。
魔法少女マスコットのきゅ◯べぇもびっくりです。
AIを使ったSF作品創りというのは、AIで全ての本文を書かせるという意味ではありません。むしろ今の段階では、AIはまだ文芸作品を生み出せる能力はほとんどありません。現在サービス展開しているAIは、ほとんどがベータ版(試供版)です。
そのことを踏まえつつ、限界のあるAIをフル活用して生まれた作品がこちらとなります。
「AIを使って楽に小説書いて楽に儲けれる」とは言いません。むしろ労力と時間はそれなりに消費します。全てを紙と鉛筆のみでやるよりは楽、という程度でしょう。
最新技術のAIを使って、既に商業サービスを展開している企業もありますし、有償コンテンツとして販売している方もいらっしゃいますね。それらの方については、私としては問題なく、こうして技術は定着していくのだなと、リアルタイムに感じられることを幸福に思ってます。
ただ個人的な好みも含め、それらを真似てお金を稼ごうというところに興味が沸かないだけです。
楽して儲ける知恵がJCには無いだけでしょう。
そこで私好みでSF作品を創ることにしたのです。
古典SF作品はもとより好きでしたし、それで育ちました。そのお陰もあり、最新の量子力学を理解するための小さな土台になっていることも否めません(ワープとか平行世界とか)。流石に論文を精読しているわけではないので、きちんと理解はしていませんが、文芸作品的には面白いギミックが満載な科学ですね。
そして、『小説家になろう』や『カクヨム』『アルファポリス』などから出版されているライトノベル作品の数々、中には大々的にアニメ化し、商業的にも大きな成功を収めた作品が増えてきました。
そんな中でも時流というか流行があり、元々異世界転生モノが多かった『小説家になろう』では、今ではラブコメが中心になり、KADOKAWA系列の『カクヨム』では、異世界転生モノや悪役令嬢モノが流行っているという変化も起こっている最中です。
そんな中、比較的マイナーなSF、しかも古典SFとなるとほぼ興味を示すユーザーは少ないだろうと見積もっています。
個人の趣味として『無職転生』や『盾の勇者の成り上がり』などは好きであり、特に『無職転生』はアニメも全て履修しているという、今でも好きな作品の一つです。やはり成長物語は楽しいですからね。
これをリアルでやろうというわけではありませんが、マイナージャンルな古典SF作品だからこそ、今の時代の若手にも興味を持ってもらいたいと、現役JCは考えたのです。
つまり、マイナージャンルで成り上がってやる!
……とまで熱血にはなりません。根暗厨二病なので。
まぁあわよくば、という程度です。それでもやる価値はあると、色々AIのことを調べつつ考えた上で、制作に着手しました。
元々MMDも最初は小さなコミュニティで、「MMD? 何ソレ??」の状態から徐々に育ったものです。
その時の経験を活かし、小説海の王にオレは成るッ!
……とまで、腕は伸びませんが、短い腕で足掻いていきます。
■ AIをフル活用したSF小説執筆の解説書
そして小説本編だけでなく、書き上げている最中ではありますが、同時連載として、より実用的な解説書シリーズを展開しています。
note記事でも数本書きましたが、書いてる途中で、より詳細な具体例を出した方が良い、段階を踏んだ創作論とAIの融合を果たしたいという思いが出て、このシリーズを作り始めました。
前述の通り、AIはまだ発展途上であり、様々な危険や懸念が孕んでいる道具です。ですが、ダイナマイトや原子力が戦争の道具にするために生まれたものではなく、最初は利便性、つまり人間が楽をする為に開発・発見されたものです。
そういう意味でも、ベータ版でしかも無料なうちに使い倒してしまおうというJCの野望もあり、自分でエタる(完結しない)可能性を高めるという自虐ギャグを体現しています。
noteの記事では、かなりノリと勢いで書きましたが、カクヨムの連載では、より詳細に、より具体的に、より効果的にAIの使い方と小説創作技法を解説しております。
ただのJCが、いっちょ前に解説できる素敵な世の中になりました。
この2つのシリーズは、同時並行で楽しめるよう段階的に公表していきます。
本編から読んでもよし、解説書から読んでもよし、おやつを食べながらでもよしという多重に楽しめる構造にしました。
真面目にいうと、こうした戦略を取らない限り、マイナージャンルで成り上がる勝率はほぼ無いと考えています。
読者でも作者でも楽しめるようなプロジェクトの運用戦略です。
連動コンテンツ『がんばれ!ノルンちゃん!』
また、これとは他に、難解である量子力学やコンピューターサイエンス、バイオテクノロジーなど、本編中では情報過多となる部分を、別のコンテンツシリーズで展開していきます。
現時点での仮題はこうです。
「がんばれ!ノルンちゃん!」
タイトルから察する通り、ライトノベル読者層でも楽しめる、とってもおちゃらけた解説シリーズになる予定です。可愛いメイドのノルンちゃんが頑張って難解な用語や科学を教えてくれるというもので、あわよくばノルンファンを増やしたいという腹黒い考えに基づくものがリリースされます。
ちなみにこの時期のタイトルバナーは、ノルンちゃんではありません。画像生成AIで作ったものです。残念。
■ まとめ
一挙に3本立てという「頭おかしちゃうんか?」と思われて当然な連動企画というかプロジェクトですが、これだけコンテンツ大量生産・大量消費の時代において、生存戦略として取らざる得ないという事を実感しています。
今回は特に、ノリと勢いだけでなく、しっかりしたプロジェクト組立を行った上で実行に移しています。一見無謀なプロジェクトに見えるかもしれませんが、これが成功率を高めつつ、一人でも出来るようになりつつあるのです。AIのサポートのお陰で。
手軽に作品を創る・発表する事ができるようになった反面、埋もれやすい、認知度向上を優先させ、本来自分がやりたい事を後回しにせざる得ないという流れに、筆者は違和感を得ています。好きなことやってヒットした方が本来は良いのです。
一方、このプロジェクトはヒットが目的ではなく、社会実験です。仮説を立て観測し、実験を行い、実証する。これこそサイエンスでしょう。
もちろん、人間社会の事なので、苦労は必ず報われる事はありませんし、同じ趣味/好みを持つ人が多いのか少ないのかは、リサーチしなければ分かりません。しかもリサーチにも時間や費用が掛かるなど、まだまだ人類も楽ができるような時代を迎えていないのです。
良い結果を望みはしません。良い・悪いの判断ができる結果が得られれば十分です。
徒労になる事も必ず出てくるでしょうが、こうした挑戦をする事自体が楽しいのではないでしょうか? 少なくともMMD黎明期にはそれを感じ取っていました。
ゲームやMMDと同じです。困難なミッションだからこそ、クリア時のカタルシスが大きく得られるのです。昨今の混迷した世の中だからこそ、これらの楽しみを原動力に、日々生きる事が有意義だと信じているのです。
AIだけでなく各種Webサービスを駆使し、この困難なミッションをクリアしようではありませんか! ぜひスヤスヤ教のJCに清き一寝を!