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医療従事者から機械学習エンジニアに。「無理なくお金を使ってもらうことで、幸せになる人を増やしたい」。

ファーストキャリアは医療従事者と異色の経験を持つ機械学習エンジニアの廣田 宗司。前職は大手医療品メーカーにて機械学習エンジニアとして医療機器の開発に従事し、直近ではヘルスケアビジネスの立ち上げを多数経験。2023年11月に入社してから1年が経過します。カンムに入社した理由は「幸せになる人を増やしたい」というあたたかな想いからでした。今回は廣田に入社理由や現在の業務内容だけでなく、入社1年が経過したからこそ見えてきた課題も含めて、お話を聞きました。

医療従事者時代に思っていた“手元にお金がない人の負”を解決できている実感

▲北海道在住のため、オンラインで話を聞きました。

—— まずは、カンムに入社した理由を教えてください。

廣田:無理なくお金を使ってもらうことで、少しでも幸せになる人を増やしたいと思ったからです。

昔、私は医療従事者として病院で働いていましたが、「お金がないから診察を受けられない」という人々を目の当たりにしてきました。当時から心の奥底で「手元に現金がなくても気軽に病院に行けるようになったらいいな」と思っていたこともあり、バンドルカードの社会的な意義に共感したのです。

また、一人ひとりの人生の中に節目があり、大事なことがある。“その時”に使いたいお金が絶対にあると思います。たとえば、誕生日などでプレゼントを買ってあげたい、といった小さいけどささやかな幸せを叶えたい時もそうです。このようなタイミングで「今は手元にお金はないけれど、アルバイトで働いて少額なら後払いできる」という人の人生にとって、プラスになるのではと思いました。

—— 機械学習エンジニアとしてさまざまなデータを扱われていますが、バンドルカードの社会的な意義を実感されることはありますか。

廣田:私はどのような属性の人が、いつ・どのような加盟店を使っているのかなどのデータを見て、解析している立場のため実感しやすいと思っています。実際に、病院の支払いのためにバンドルカードを使ってくださっている方も一定数いて、当初思っていた「手元に現金がなくても気軽に病院に行ける」ことを実現する一翼をバンドルカードが担っていると感じています。
 
これは消費者金融とは性質が全く異なるものです。借金をするよりも、もっとずっと手前の段階。少し手元にお金が足りていない分を一時的に補い、次に進むためのステップをつくるものだと捉えています。バンドルカードが人々の人生をプラスの方向に、一歩踏みだす後押しをしているようなイメージです。

今後は後払い機能の「ポチっとチャージ」だけでなく、人々の人生に寄り添うサービスを考えられたらと思っています。

豊富なデータが揃う環境で、データ分析から施策まで一気通貫

▲機械学習エンジニアのチーム。通常はフルリモートですが、総会などのタイミングでオフィスに集まっています。

—— 現在、携わっている業務や組織について教えてください。

廣田:チャージにおけるデータ分析、機械学習まわりを担当しています。組織体制は3名で、マネージャーの手島と久保田とチームで取り組んでいます。

私の役割は、はじめて利用するユーザーのデータ分析と施策検討です。どのような施策をすると継続利用してもらえるのかなどを検討をしています。既存のユーザーとは異なりデータが溜まっていない状態のため、そこが難しくもありますが、CSやマーケティング部門との連携をとりながら進めています。

—— チームで閉じているのではなく、他部門との連携があるのですね。やりがいに感じていることはありますか。

廣田:自ら解析した結果をもとに仮説を立て、施策としてスピーディに展開できることです。データ解析して終わりではなく、データを見ながら「ユーザーにとってベストな状態を提供するのは何か」を考えて実行までできます。具体的な施策は企業秘密なのでお伝えできないのですが、施策の結果が数字としてすぐに見え、自らの貢献が売上に直結していることを実感できることにやりがいを感じています。昨日やったことが今日見れるぐらいに早いです。

—— カンムはデータがたくさんあると聞きますが、データを扱う機械学習エンジニアの目線から見ていかがですか。

廣田:カンムは最初から多くのデータが蓄積されていて、解析の環境も整っており、データを使ってビジネスを考えようと思っている人にとってはすごく良い環境だと思っています。収集できるデータは可能な限り収集しているので、豊富なデータをもとにさまざまな施策に役立てられています。

—— 膨大なデータがある分、データを把握するのが大変ではないですか。

廣田:その分、メンバーのサポートが手厚いです。ふわっとしたアイデアも、一緒に形にしてくれます。例をあげると、不正対策を検討する際に「何の情報をもとに判断するのか」という議題で、それぞれが「これはこのデータベースにあるので、このデータを使おう」「このデータを揃えておけば、条件にバラつきがあっても判断できるのでは」というようにディスカッションしながら進められます。

自分の仕事だけで完結するのではなく、チームとして何ができるのかを最優先で考えてくれる組織です。チームがひとつの方向を向いてプロダクトを改善していける楽しさがあります。

データ解析だけでなく、ビジネスをゼロから考えたい。展望と課題

▲北海道在住の廣田の趣味は「きのこ撮影」。ベニテングタケ(上)、チシオタケ(下)。

—— 入社1年が経過しました。今感じている課題を教えてください。

廣田:既存の機能を水平展開して新たな価値を提供していくことが、これからやるべきことだと思っています。たとえば機械学習ですと、予測精度の向上や不正利用対策の高度化、ユーザー別の個別最適など、やりたいことがまだまだあります。

チームとしてやりたいことはいっぱいある一方で、やりきれていません。3人と小さい組織のため、会社として優先順位の高いものが現れた際には、どうしてもやりたいことは後回しになってしまいます。一緒に働いてくれる仲間が必要ですね。

—— 廣田さんは北海道の釧路で働かれていますよね。フルリモート環境でのコミュニケーション面の課題を感じることはありますか。

廣田:メンバーのサポートがあることによって、場所を気にすることなくスピーディに仕事を進めることができています。一方で、それぞれのメンバーが今どのような課題を抱えているのかをパッと見て判断できる仕組みについては、さまざまなツールがある中でチームの特性に合ったものを模索しているところです。

他のメンバーがどんな状況にあるのかを気にしながら進める必要があるので、週2〜3回(各30分)のミーティングをしていますが、それでも情報が足りていないと感じることがあります。事前に分かっていれば、お互い助け合えたのに…ということもあるので、課題を積極的に共有するよう心がけたり、チームに合った情報共有のあり方について議論したりもしています。

—— 最後に、今後どんなことを行っていきたいかについて教えてください。

廣田:1つは、MUFGグループの会社の中でのカンムのプレゼンスを高めていくことです。どうすれば親会社やグループ会社がメリットを得られるのかを考えていく立場として、貢献していきたいと考えています。

もう1つは、データ解析に留まらず、ビジネスをゼロから考えることに携わっていきたいです。これまでのノウハウを活用した他社へのスケーリングや新たなビジネス創造にもチャレンジできるのが、カンムの機械学習エンジニアの醍醐味でもあると思っています。自分の役割の枠組みにとらわれない活躍をしていきたいと考えています。

—— お話ありがとうございました!これからもよろしくお願いします!

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