食べる人の笑顔のために〜安心・安全な野菜作りを支える「液体たい肥 土いきかえる」〜(網走郡津別町かしば農場)〈善玉菌を探す旅 #4〉
北海道も初夏を迎え、大地がさまざまな作物で賑やかになる季節を迎えました。この時期、さらに賑わいをみせるのが、ホームセンターの園芸コーナーです。連日、植物の苗や土や肥料などを買いに来る人たちであふれています。せっかく自分で作るなら、安心・安全で美味しい野菜を作りたいですよね。
「安心・安全な野菜作りといえば、あの人にお話を聞かないと!」
ピンっ!ときた窪之内さん。
今回はどのような、善玉菌(=善玉活性水を使って、地域によいことをしている人)をご紹介していただけるのでしょうか。
環境大善とかしば農場の出会い
窪之内さん 僕と、テルさんの出会いって、ほんとご縁ですよね。3年くらい前に、北見市のあるカフェで、よくお会いしたんです。ご飯を食べていると「トマト持ってきましたよ〜!」ってテルさんが入ってきて。5回カフェに行ったら、3回くらいは会う、みたいな感じでしたよね 笑。
テルさん そうそう、「またあの人いるな〜」って思ってました 笑。
窪之内さん カフェのマスターに聞いてみたら、津別町(北見市内から車で40分ほどの町)の農家さんで、この辺りではあまり見かけないいろんなお野菜を作られているということで、少しずつお話するようになったんですよね。
テルさん マスターとはカフェを開く前からの付き合いだったんです。この辺りでは見かけない「加熱用の美味しいトマトが欲しい」と相談をもらって、作るようになったんですね。
窪之内さん そちらのカフェは本当に何食べても美味しいんです。その食材を作ってらっしゃる農家さんと聞いて、びっくりしました。お話をするようになって、会社のことや、「液体たい肥 土いきかえる」(以下、「土いきかえる」)についてご紹介したんですが、テルさんはすでにご存知だったんですよね。
テルさん 「あ〜、あの『土いきかえる』!」と思いました。畑作の傍ら、13年ほど前から野菜を作り始めたんですが、当時から安心・安全には気をつけていたんです。化学肥料ではなくなるべく堆肥を、さらに農薬も必要最低限な分だけに抑えて使っていました。だから、「土いきかえる」が牛の尿を発酵させた自然由来の善玉活性水でできていると聞いて「これは良さそうだな」と思ったんですね。この出会いがきっかけで「土いきかえる」を使うようになりました。
▲テルさんは過去に環境大善のYouTubeチャンネルにも登場していただいています。
「土いきかえる」の効果を「実感」
窪之内さん 「土いきかえる」をどのように使っているか教えてください。
テルさん 土作りと、追肥の際に使っています。例年ちょっとずつ試行錯誤しているのですが、今年でいうと、はじめに畑に、300倍希釈した「土いきかえる」をまいて、2日くらいしてから石灰と馬糞たい肥をまいてすき込み、土作りをしました。
慣行栽培(一般的な栽培方法)では元肥(予め土に混ぜておく肥料)として化学肥料を使う場合が多いのですが、私たちは使用していません。その後は、植物が大きくなってきて、草の勢いや葉色を見ながら、ちょっと栄養が足りなそうだな〜と思ったら、500倍希釈した「土いきかえる」を追肥(生長に応じて追加で与える肥料)しています。
窪之内さん 追肥のタイミングがきっちり決まっているわけではなく、植物の変化を感じることが大事なんですね。この辺りの情報は、園芸に興味がある皆さんにぜひ知ってもらいたいと感じていました。ちなみに、どんなときに「土いきかえる」の効果を感じますか?
テルさん そうですね、やっぱり根張りの良さだと感じます。栽培が終わると、植物を引っこ抜くんですが、根がしっかり張っているんですね。
窪之内さん ありがとうございます。実は、芝生で「土いきかえる」の効果を検証したことがあるのですが、やはり根張りが促進されるということが分かっています。
窪之内さん テルさんは、この他に「無農薬への道」も使用いただいているとお聞きしました。どのような場面で使っていますか?
テルさん 特に害虫対策で使用しています。例えば、栽培時にどうしてもアブラムシがついてしまうことがあるんです。この虫は増殖スピードが早くて、一度増えてしまうと、農薬を使う必要があります。そのため、農園ではアブラムシの増殖を予防する目的で、「無農薬への道」を7〜10日に1回程度、植物体に散布しています。アブラムシがつく時期は大体決まっているのですが、それが1ヶ月程度遅くなり、増えてしまった場合でも、農薬の量も2/3程度に減らすことができています。
窪之内さん 嬉しい効果ですね。この商品には善玉活性水の他、木酢液とニームオイルが配合されているんです。この2つは害虫が嫌がる効果効能があるため、予防効果につながると考えています。
テルさん 効果を実感するからこそ、気に入っていますし、野菜作りで困っている友達に教えることもあるんですよ。
ご縁で育くまれる美味しい野菜たち
窪之内さん 現在は、どういった野菜を作られているんですか?
テルさん 今年は3棟のハウスと露地(ハウスを使わず野外での栽培)で行っています。ハウス栽培はトマトが一番多くて10品種くらい、全部で120本ほど植えています。後は、ナス、ピーマン、パクチーやローズマリーなどのハーブ類、カレーのスパイスに使うトウガラシ、スイカやメロンなどを作っています。露地栽培では、きゅうり、スナップエンドウ、グリーンピース、かぼちゃ、エダマメ、キャベツ、ビーツ、食用じゃがいもなども植えています。かぼちゃだけはどうしても化学肥料を使う必要があるんですが、それ以外には「土いきかえる」を使っています(栽培品目は一部自家用を含みます)。
窪之内さん 本当にさまざまな野菜を作っているんですね!中には珍しいものもありますが、品種はどうやって選んでいるんですか?
テルさん 近隣の方や飲食店の方から相談を受けて作り始めることが多いですね。例えばパクチーは、友人が「どうしても食べたい!」と言っていたので作り始めたんです。この友達、パクチーを枕にしたいくらい好きな方で 笑。初年度からうまく栽培できたわけではないですが、食べてもらうと、「柔らかくて香りもいいし、毎年食べたい〜!」と嬉しいことを言ってもらえて。「よし、もっと美味しいものを作ろう!」と、より頑張るようになりました。そうそう、「土いきかえる」を使ってからは色艶もいいし、葉や茎が固くなりにくくなったように思います。
窪之内さん 津別町にある一つ星ホテルのチミケップホテルをはじめ、近隣の数々の飲食店でテルさんの野菜が使われていますが、どのようにして卸先を開拓してるんですか?
テルさん 実は、私から営業した事は無くて、全て、つないでいただいたご縁なんです。今も北見や網走といった近隣の地域から、遠いところでは中標津(津別町から車で2時間)のフレンチレストランのシェフがお野菜を買いに来てくれます。帰りは軽トラいっぱいに野菜を積んでいくんです。これって本当に嬉しいことで、「せっかくなら、楽しみにしている皆さんに喜んでもらいたい」というエネルギーに変わるんです。だから、少しでも野菜の作り方を工夫していきたいし、やっぱり安心・安全にこだわりたいと思うんですね。その中で、環境大善さんとの出会いがあって、本当によかったなと感じています。
誰かの記憶に残る野菜作りを
窪之内さん そういえば、テルさんが安心・安全な野菜作りにこだわるきっかけを聞いていませんでしたね。どのような思いがあったんでしょうか?
テルさん 実は、13年前に、息子が病気になってしまったんです。免疫力が低下して体調を崩してしまったので「栄養のある安心・安全な野菜を息子に食べさせたいから自分で作ろう」と思ったんです。実際に作った野菜を息子に食べてもらうと「野菜は嫌いだけど、お母さんの作った野菜は食べられる!」って喜んでもらえたんですね。
窪之内さん なるほど、息子さんのための野菜作りだったんですね。それにしても印象的なのは、野菜作りのきっかけから現在に至るまで、テルさんを突き動かすのが「誰かのために」という思いだということです。顔の見える相手に食べてもらうからこそ安心・安全に気を使っているのですね。
テルさん 私の場合、常々、何か名誉が欲しいわけではなくて、誰かの記憶に残る野菜作りをしたいと思っているんです。野菜を食べるときに、私の顔や名前を思い出してもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。だから、来るもの拒まずの精神で、いろんなことに挑戦しているのかもしれませんね 笑。
窪之内さん お野菜が美味しいのはもちろん、そういったテルさんの思いやお人柄が伝わるからこそ、ご縁が繋がっていくんでしょうね。地域に笑顔を増やしていくテルさんのお仕事に、「土いきかえる」や「無農薬への道」といった善玉活性水を使っていただいているということが本当に嬉しいです。今日伺ったお話を振り返ると、農家さんがどのように私たちの資材を使っているのかという具体的なお話はもちろん、家族や身近な人のために、安心・安全で美味しい野菜作りをしたいという思いなど、園芸に興味のある一般の皆さんにも共感していただけるんじゃないかというお話をお聞きすることができました。テルさん、今日は本当にありがとうございました!
※写真撮影時のみマスクを外しています。
商品のご紹介
かしば農場のご紹介
かしば農場
住所:〒092-0224 北海道網走郡津別町豊永201
(※現在、直売所はお休みしています。お野菜のご購入や見学をご希望の方は、SNSのDMより、お問い合わせください。なお、お野菜の通販は行っておりません。ご了承ください。)
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