山本寛

アニメーション監督・演出家。現在新作『薄暮』「東北三部作」公開中。新作『魔法少女たち』準備中。 https://ameblo.jp/kanku0901

山本寛

アニメーション監督・演出家。現在新作『薄暮』「東北三部作」公開中。新作『魔法少女たち』準備中。 https://ameblo.jp/kanku0901

最近の記事

パッケージリテイクとは

さて、以前「『アニメが好き』であること」で紹介した、プロとしていや人間としての常識を遥かに超えた「大天才」の所業に対し、僕が「全存在を懸ける」と宣言して行った、『WUG(旧章)』TVシリーズのパッケージリテイクを詳細に解説したサイトを見つけた。 以下に紹介する。 良くここまで直したものだ……。 「え?こんなのまで直したっけ?」って思うものも沢山あった。 つまり「全存在を懸ける」と言った以上、僕の監督リテイク以外にも作監・美監他多くのスタッフのリクエストを反映した結果となった

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    • 「プロデューサー主義」の今

      出典をはっきりとは覚えていないのだが、鈴木敏夫プロデューサーはこう述べている。 「プロデューサーはね、監督の味方であればいいんです」 僕もなんだかんだと、若い頃はそれで助けられたこともあった。 しかし、今はどうだ。 もう何度となく述べているが、今はプロデューサーが監督を思うがままに操る時代だ。 一時期は監督のクビを平気で刎ねるということも日常茶飯事となった。皆さんご存知の通り、僕も被害に遭った。 さすがにそれが世間や業界の不評を買ったのか、最近では少なくなっているようだ

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      • 「アニメが好き」であること

        さて、当時アニメファンを仰天させた「事件」を取り上げることにしよう。 業界では「パッケージリテイク」という言葉があって、テレビのOA時に作画が崩れてしまったカットをBD・DVD販売時に直す、という作業であり、僕の作品で言うと『Wake Up, Girls!(旧章)』で、Twitter(X)上で「全存在を懸けて直す」と宣言した通り、(当時経営していた)会社の財政が傾く覚悟で、パッケージ版を直した。当然ながら、『WUG』に限らず、普通は「パッケージリテイク」をした後は絵が良くな

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        • 「ドラマ」であること

          さて、早速だが拙作『薄暮』のあるシーンを注目してもらいたい。 前半、小山佐智とひぃちゃん、リナが音楽室で昼食を摂るシーンだ。 このVコンテを観て、和田浩司がこのシーンを偉く気に入っていた。 しかし、僕はこの絶賛を何気なくスルーした。 詳しくは(奇しくも)下の動画に上げてある。

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          あずまひろきくん

          あずまひろきくん。 今やげいじゅつからせいじまで、はば広くだいかつやくして、はば広く炎上しているおかたですが、そのすがたを見ていてとてもほほえましくおもいます。 もうテレビにも呼ばれなくなったのでニコ生で選挙とくばんに出たらいろんな人からフルボッコ。さすがです。 そんな彼の思い出と所感を、「X」の記述をまとめる形で。

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          あずまひろきくん

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          オタクは行間が読めない

          「言外の意味」という表現がある。英語ではimplication、あるいはconnotationと呼ぶ。 オタクというのはこの「言外の意味」、あるいは「行間」というものが絶望的に読めない。 字面通りにしかことばを追いかけられないのだ。 まぁ国語のテストの点数は驚異的に悪かったに違いない。だから「オタク」なんて非常識な蔑称を平気で名乗っていられるのだろう。 皆が知っている例で言えば、かつて「京アニ事件」の時僕が言った「ナンマイダー」発言。 あの時も驚き、呆れ果てた。 僕はあの

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          オタクは行間が読めない

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          ミス

          まずは以下の音源を聴いてほしい。 セッション録音なのに結構派手にミスっている。 「春の祭典」という超難曲だから、完璧な演奏というのは確かに今も難しい。 だが、かつて音楽評論家・宇野功芳は、現代のオーケストラ演奏では録音でバレるミスを恐れ、安全運転に腐心していることに警鐘を鳴らしていた。 結果、今やクラシックのCDはまったく売れなくなり、YouTubeで無料配信することで少しでも換金しようとしている。 そしてますます後世に広範にわたり録音が残るので、ライブ録音であっても及び

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          アニメの「流行」

          昔話ばかりでも辛気臭いので、最近の話でもしよう。 僕の最新作(?)となった『ヴァンパイア男子寮』のオープニング映像だ。 制作期間はそこまで余裕のあるものではなかったが、制作陣が優秀なアニメーター・スタッフを集めてくれて、我ながら最近の仕事ではいい出来になったと思っている。関係諸兄には感謝している。

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          アニメの「流行」

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          魂を込める

          先日、高校の同窓会が開かれて、神前氏と対面では6年?8年?いや10年?ぶりに再会した。 その時の彼がまるで「磯野ー野球しようぜー」と言わんばかりにやたらフレンドリーで、「ヤマカンー一緒に写真撮ろうぜー」と言ってきてツーショットの写真を「X」に上げ、「ヤマカンーアカウントフォローさせてくれー」と言ってフォローしてきた。 俺は、え、大丈夫?お前がいいならいいけど……とそれに応じた。

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          魂を込める

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          原作改変のこと

          ブログの方で書いたこの記事がどえらくバズった。 しかもいつもの(笑)炎上ではなく、非常に好印象に受け入れられた。 しかし、「俺が正論だ!」と自慢したい訳ではない。創作というものは、上で述べたことよりもうちょっと複雑な事情が確かにある。 今回はその二例を実体験から、述べてみようと思う。

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          原作改変のこと

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          WUG10年

          すっかり忘れていた。 本当昨日「X」とかでやいやい言われるまで忘れていた。 そうか、もう10年か。 本当に「死闘」と呼ぶに相応しいあの10年前を、振り返ることにしよう。

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          WUG10年

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          脚本も絵コンテも読めなくなったプロデューサー

          最近フィルアニの会員が発見し、報告してくださったものだ。 既に宮地監督が予見しておられた。「演出はなくなる」と。 因みに僕がnoteで行った言及も紹介しておく。 さて、これはどこかで書いたかも知れないが、今年ある日友人の製作委員会プロデューサーから、 「今やってる作品の監督のコンテがまずいんです!直してもらえませんか?」 という相談があって、監督でない人間が監督のコンテを直す……?と、些か気分は乗らないが、結局やった。 「こんなコンテじゃダメなんです!原作通りやってほし

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          脚本も絵コンテも読めなくなったプロデューサー

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          演出とは

          僕は最近、こう言うことにしている。 「もう後数年で、演出という職業はなくなるだろう」。 何故か?もう要らないからだ。 それくらいここ数年の演出への冷遇は酷い。

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          演出とは

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          Ordet設立からその後(3)

          この記事は、過去の記事「ブラック★ロックシューター」と若干重複します。 ご注意ください。

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          Ordet設立からその後(3)

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          Ordet設立からその後(2)

          さて「Ordet設立からその後(1)」からの続きだが、僕らOrdetはギリギリの戦いを強いられていた。

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          Ordet設立からその後(2)

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          Ordet設立からその後(1)

          さて、これは「Ordet設立元年」の記事のその後の話となる。 ここから会社も僕も、激震に揺れることとなる。

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          Ordet設立からその後(1)

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