技術士第二次試験の対策
技術士第二次試験(技術士試験)は、今1番合格したい資格です。膨大な試験範囲ですが少しずつ傾向が見えてきましたのでまとめたいと思います。
まだ合格していないので、誤った解釈もあるかもしれませんがご了承ください。
※私は上下水道部門下水道を受験しますので、部門ごとに違いもあるかもしれません。
設問1必須
数年分の過去問を拝見しましたが、現状の問題が提示されそれに対する課題を3つ書き、新たなリスク、技術者倫理と続くことがほとんどだと思いました。
パターンとして○○の観点から課題を示す、が私のよく書くやり方です。よく使う観点は以下の通りです。
1.ヒト・モノ・カネの観点
2.ハード・ソフト・情報の観点
3.主たる業務の観点
この3つのパターンで大体書けます。もちろん、専門的知識(キーワード)を有していることは前提です。またコンピテンシーには、評価があるので□□を評価し検討する等を書くようにしています。
設問2-1知識問題
この問題が1番の鬼門です。専門分野の試験とはいえ、下水道であれば、化学、電気、機械、計画、土木、建築、維持管理と幅広いです。出題側も受験生を配慮してか数種類の問題を出題されますが、分からない問題が出ただけで終わりです。
書き方としては、以下の通りです。
概要説明
↓
業務での使われ方
↓
今後の課題
コンピテンシーは、専門知識とコミュニケーションなので特筆するものは無いです。
設問2-2 経験問題
実際の業務を想定して、技術士に相応しいマネジメント能力があるか問われます。私が苦手な問題です。
傾向としては、新しい計画作成の担当者となった、新しい制度を導入することになり担当者となった等の大まかなやるべき業務内容を提示され、適当な手順を示すことが多いです。私がよく書く手順は以下の通りです。(新制度導入についてを例にします)
新制度についての概要
↓
業務の流れを列挙
上位計画確認、関係部局と調整、概算、広報等
↓
これを行うことで解決できること
この問題の肝は、リーダーシップとマネジメントです。コンピテンシーにもありますね。業務の流れを列挙する部分を掘り下げます。
1)上位計画の確認
これは基本ですね。上位計画という言葉が相応しくない場合は、関連する制度、関連する法律、近似する計画等をよく使います。
2)関係部局との調整
コンピテンシーにリーダーシップがあることから調整能力が必要です。また、下水道事業を行う際には、道路部局、河川部局、都市計画部局、財政部局、防災部局等と関わることが多いです。
3)概算
費用面は何をするにしても重要です。限られた財源の中で、事業を行うので数パターンの概算を算出し、決定件のある部局、管理者に説明し理解してもらうことが重要です。
4)広報
インフラ整備は、地域住民への影響が大きいです。さらに上下水道は日常生活・災害時の両方で無くてはならない存在です。工事を行うにしても通行止め、騒音、振動、断水等があります。事業の方針が定まり実行する時期や規模が決まったら、住民説明会やチラシ、インターネットサイトで分かりやすい図や表を用いて説明し理解してもらう必要があります。コンピテンシーには、倫理は含まれませんが業務の流れとして当然行うので私は書くことが多いです。
設問3 3枚論文
内容は設問1と近いですが、より専門性が高く回答時間が短いです。これについても、〇〇の観点から書きます。私は、主たる業務の観点からをよく使います。3パターンほど書きます。
1)維持管理の観点、災害時の観点、新規整備の観点
2)設計業務の観点、施工業務の観点、維持管理の観点
3)水需要の観点、防災の観点、職員数の観点
この問題に使う観点は、より具体的な問題解決能力が求められるのでできるだけ詳しく書きましょう。
新たなリスクでよく使うのが以下のとおりです。
・情報漏えい(デジタル技術導入等で)
・人材不足(団塊の世代が定年退職)
・財源不足(事業スタートにはお金がかかる)
その対策が以下の通りです。
情報漏えい→生体認証、情報知識向上、パスワードの定期的な変更
人材不足→PPP/PFI、広域化・共同化、デジタル技術の導入
財源不足→スモールスタート、人口推移に合わせた事業範囲の見直し、理解してもらった上での受益者負担金等の値上げ
私はこのような流れで書くことが多いです。
最後
私も受験生の身なので、自分の思考をまとめる意味も込めて書きました。前項で書いた流れに沿ってキーワードを当てはめて書くやり方をしています。キーワードの暗記は、国のガイドラインや白書を活用しています。論文は、見やすさをモットーに箇条書きもよく使うようにしています。
同じ受験生の皆様、一緒に頑張りましょう!
以上
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