子どもに感情的になってしまう自分を少しずつ変えていく。『【新版】マンガでよくわかる アドラー流子育て』
子どもが言うことを聞かない。
やってほしくないことをやる。
ワガママばかり言って困らされる。
そんなとき、感情的に怒鳴ってしまうこと、ありませんか?
この記事を書いている私にも、イヤイヤ期に片足を突っ込んだ1歳児がいます。
「かわいい盛り」とよく言われますが、親はそうも言っていられず、
「○○しなさい!」「なにやってんの!」「ママ知らないよ!」
などとしょっちゅう怒鳴ってしまいます。
でもそのあと、必ず自己嫌悪が来ます。
こんなに小さいうちから怒鳴ってしまって、かわいそうなことをした。
子どもを傷つけてしまったかも。
怒鳴られてビックリした子どもの顔が何度も頭に浮かび、「ダメな親だな…」と落ち込みます。
同じ悩みを抱えるママ・パパは、決して少なくないはず。
そんな感情的になってしまう自分を、少し変化させる方法を教えてくれる本があります。
タイトルが少し難しく感じるかもしれませんが、本書はアドラー心理学とは何かを解説するのではなく、それをベースにした子育て法をマンガで教えてくれるもの。
子どもとのかかわり方を変えるというその子育て法は、「SMILE」という子育て講座をベースにつくられ、なんと20万人もの家族が実践しているそうです。
その反響は次のとおり。
実際に本を読み終えた今、個人的には、左上の「感情的になることがぐっと減り」という感想にとても共感します。
子どもとかかわる上でのさまざまなテクニックやマインドセットが紹介されている本書の中で、
子どもの課題と自分の課題を分けて考える
というものがあります。
私たちはいつの間にか「子の課題は親の課題」と考えてしまっていて、問題があるなら親がクリアしなければと思いがちです。
でも、子どもの課題は子どものもの。
むやみに親が解決してはいけないし、親の課題を押し付けてもいけない、という考え方です。
試しに次の左ページの問題を試してみてください。
ページの下に答えがあります。
どれくらい正解しましたか?
課題を分けて考えることは、もちろん子どものためでもあるのですが(本書に詳しく解説があります!)、「これは私の課題じゃないし~」と思うだけで、気は楽になるし、狭くなっていた視野が急に広がって、「子供が失敗した場合のフォローだけ考えておこう」と選択肢が増えるし、親のメンタルにも嬉しい効果があります。
自分自身のマインドを変えるだけなので、子どもに妙な期待をせず、ノーストレスで実践できるのも嬉しいところです。
「子育てとは…」と難しく考えず、少し行動を変化させてみる。
そんな第一歩にオススメの本です。
子どもに感情的な態度をとってしまい、罪悪感や自己嫌悪感が強くなってしまうという私と似た方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
(文=安岐はづき)