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気配りできる人の、視点・行動・心構え。一流秘書に学ぶ『好かれる人のさり気ない気配り100式』

ものすごく気配り上手な人って周りにいますよね。
会食中、出席者が誕生日と聞いた瞬間にサプライズ演出の手配をしたり、困っている人の隣でサッと電話一本かけてトラブルを解決したり。

<気配り上手=デキる人>という方程式は成り立つと私は思っています。
だからこそ、「あの人すごいな、かっこいいな」とは思っても、「私にもできる、やろう」とはなかなか思えません。

ところが今回、気配り上手な人が、周囲のどんな点に注意してどんな点を心がけているのか、100個ものポイントを紹介した本が出ました。

著者は秘書歴30年以上、今は秘書コミュニティ「セクレタリーズ」を運営しながら、『七人の秘書』などのドラマ監修までも活動の幅を広げているという渡邉香織さん。
経歴を聞いただけで、「なんかデキそう」感があります。

そんな渡邉さんが本の冒頭で、「気配りできる人は、運がよくなる」と断言します。

人のためを思って動くことが習慣になっていると、周りの人も自然と私のことを気にかけてくれる。それが巡り巡って運のよさにつながるのではないか、と思ったのです。

「はじめに」より

確かに、気配り上手な人の周りは物事が常にうまく回っている気がする!
もちろんその人の能力もあるのでしょうが、なんだか大きくうなずいてしまう文章です。

憧れのあの人に近づけて、さらに運までよくなってしまうなんて、「私も頑張ってみようかな」と思えてきませんか。

さて、気配りするといっても、シチュエーションはさまざまです。
本書の構成は「気配りができる人の基本的な姿勢」から始まって、ポイントごとに見開き2ページになっています。

ですから「これならできそう」というところから読み始めることもできますし、次のような「こんなときどこを読む?」を参照して、特にここの気配り力を強化したい!と注力することも可能です。

ひょっとすると、「私の欲しいシチュエーションがないな~」と思う人もいるかもしれません。

しかし本書を通して一本筋が通っているのは、気配りを決してマニュアル化しないこと。
100式の中に、「気配りは「とっさの応用力」でもある」という項目もあります。
本書は気配り上手な人にお手本を見せてもらうように使い、実践の際は臨機応変にアレンジしていくのが、「憧れのあの人」に届く第一歩かもしれません。

なお個人的に嬉しかったのは、巻末の4ページにわたる「著者がおすすめするお土産一覧」
渡す相手やシチュエーション別に、店名・商品名・URLとQRコードまでついています。

著者の気配りに感謝しつつ、誰に何をあげたら喜んでもらえるかな~と気配りの練習にするのもいいかもしれませんね。

(文=安岐はづき)


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