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「行いは丁寧に見極め、結果には執着しない」 サムサーラドーナツ店主 転生真吾(てんせい・しんご) --歓喜人003--
揚げ油にこだわってるが、揚げ加減にはこだわってません。本人曰く、何回も生まれ変わったが毎回ドーナッツ屋を営んでいるそう。
「今回で10回目ですね。いいかげんもう良いだろうって思うんですけど、やっぱりドーナッツ屋に帰ってくるんです。」
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店主のドーナッツを求めて、生まれ変わってくる客が後を絶たない。
「お客さんにも言われるんですよ。ここがあるからまた生まれ変わりたいって思っちゃうって。昨日も6回目(生まれ変わり)の方がいらして。あ、お帰りなさいって感じで(笑)」
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彼のこだわりは「油」だ。揚げ油には揺るぎないこだわりを持っている。
「朝、必ず油の調整から始まるんです。油の調整を行って、土台をきちっと整えておかないと良いドーナッツって作れなくて。でもあげ加減にはこだわらないです。行いは丁寧に見極めるけど、結果には執着しないですね。」
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生まれ変わり10回目の田口のドーナッツは、その見た目からも結果への執着のなさが感じ取れる。
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「なんか改めて自分のドーナッツの結果を眺めると恥ずかしいっすね。穴があったら入りたいです。ドーナッツだけに(笑)」
自身のドーナッツを前に、照れながらもテンション高めで語る店主。
彼のドーナッツが今後どんな進化を遂げるのか、生まれ変わって見届けたくなった。
【サムサーラ saṃsāraḥ 】
サムサーラとは、一般的には「輪廻」と理解されているだろう。
この輪廻の輪というサイクルを作り出すものは、私以外のものになろうとすることだと言われます。自分に満足することがないと、自分以外のものに変わろうとし続ける。
この世界の秩序により、ベストなタイミングで、ベストな場所に、ベストな個として誕生し、人間関係や仕事を与えられている。しかし、自分自身に満足できないことで、常に何かになろうとし続ける。これは、満足することで、自分を変える努力に繋がらないのでは?や、向上心が無くなってしまうのでは?と思われるかもしれないがそうではない。
私自身の本質は、幸せそのもので、私たちが外側から何かを得たり、何かになろうとすることは、幸せを得るためだ。しかし、私自身の本質は、制限のない幸せで、外から得るものは制限がある幸せだ。私たちは、誰もが制限のない幸せを追い求めているのだが、無知により制限のある幸せを求め続けてしまっている。
制限のない幸せを追い求めているのだが、私の本質がすでに幸せそのものなので、すでに持っているものを得ることはできない。
生まれたときから、一人一人の身体や性格が違うように、好き嫌い(ラーガ・ドヴェーシャ)も一人一人異なる。外側から幸せを得ることはできないからといって、楽しみの好み、音楽の好み、食べ物の好みも一人一人違う。これらを全て追い求めることを辞めるわけではない。外側のものを得たり避けたりすることで、幸せになれるとおもっている執着から自由になることだ重要だ。
撮影協力:BBC-Kamo Miyagemono Center
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